LU1.中府(ちゅうふ)
運動神経:胸筋神経 知覚神経:鎖骨上神経 別名:膺中外兪『霊枢・五邪篇』、膺兪『素問・水熱穴論篇』、膺中兪『甲乙経』、肺募『千金要方』、府中兪『鍼灸大成』 |
中府穴は体の前面で胸部にある太陰肺経の始まりのツボです。 呼吸に関わるツボですが、肩の付け根辺りにあるツボですので肩の運動痛に対しても使われます。 鼻水、喉の痛み、咳、風邪、肩痛、胸痛など・・・ 咳や鼻水など風邪の症状から五十肩、肩関節の運動痛などに役立ちます。
風邪の予防や肩の痛みの治療寒くなる秋、冬の季節には空気は乾燥し冷えてくるため、呼吸器にも負担がかかり喉の違和感や痛みなどから風邪を引きやすくなります。うがい、マスク、手洗いなどの予防に併せて、体調管理として筋肉や関節をほぐす体操やツボ押しなどで風邪の予防を試してみてください。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)やスポーツ外傷などで肩関節の痛みには、大胸筋、小胸筋など胸と腕をつなぐ筋肉が関係していることが多くあります。 中府穴は胸筋の筋・筋膜の過度な緊張を取り血行を良くするので、急性だけでなく慢性の肩の痛みの治療にも使われます。 五十肩の慢性期(拘縮期)では肩関節周囲の筋肉が硬く動きが悪くなり痛みを伴うこと多いので、反応があれば治療のポイントとなります。 |
大胸筋
大胸筋(だいきょうきん)は、胸部の筋肉のうち、胸郭外側面にある胸腕筋のうち、鎖骨、胸骨と肋軟骨(第2~第7前面)、腹直筋鞘の3部を起始とし、上外方に集まりながら、上腕骨の大結節稜に停止する。 大胸筋大胸筋の筋力トレーニング大胸筋を鍛える筋力トレーニング法には多くの種目が存在する。最も手軽で一般的なのはプッシュアップ(腕立て伏せ)であり、バーベルを使ったベンチプレス、ダンベルを使ったダンベル・フライなどもよく知られている。身体前面に位置し、もっとも目立つ筋肉の一つであることからボディビルなどでは重要視される筋肉の一つ。 |
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小胸筋
小胸筋(しょうきょうきん)は、胸部の筋肉のうち、胸郭外側面にある胸腕筋のうちの一つ。肋骨前面(第3~第5前面)を起始とし、上外方に集まりながら、肩甲骨の烏口突起に停止する。 肩甲骨の外側を下方に引くと同時に、肋骨(第3~第5)を引き上げる作用がある。 2 参考文献 |
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胸筋神経胸筋神経(きょうきんしんけい)は、以下の2つからなる。
側胸筋神経
外側胸筋神経(がいそくきょうきんしんけい、lateral pectoral nerve)は、腕神経叢(C5~C6、C7)前枝から出て上神経幹を通って前方に走行する神経で、外側神経束を通り、大胸筋鎖骨部と小胸筋に分布し、停止する。内側胸筋神経と合わせて胸筋神経といったりもする。 4 外部リンク 支配筋· 大胸筋鎖骨部 · 小胸筋 内側胸筋神経
内側胸筋神経(ないそくきょうきんしんけい、medial pectoral nerve)は腕神経叢(C8~Th1)前枝から出て中・下神経幹を通って前方に走行する神経で、内側神経束を通り、大胸筋胸筋肋骨部と小胸筋に分布し、停止する。外側胸筋神経と合わせて胸筋神経といったりもする。 支配筋· 大胸筋胸筋肋骨部 · 小胸筋 |
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腋窩動脈腋窩動脈(えきかどうみゃく)は胸部や脇の下、上肢を栄養する大きな動脈である。鎖骨下動脈が脇の下付近にさしかかり、腋窩動脈と呼び名を変える。大円筋下縁を通過後、上腕動脈と呼ばれる。 構造]小胸筋との位置関係に基づき以下の3部から構成される。 · 第1部:小胸筋より上部に位置する。 · 第2部:小胸筋の後部に位置する。 · 第3部:小胸筋より下部に位置する。 神経や静脈との関係腋窩動脈は腋窩静脈の外側を併走する。 腋窩では、腋窩動脈は腕神経叢に囲まれ、腕神経叢の神経束の名前に関係している。たとえば、腕神経叢の後神経束は腋窩動脈の後面を走るためにそう呼ばれている。 枝腋窩動脈はいくつかの小さな枝を持つ。心臓に近い順に並べると以下のようになり、「さきがけ前後」と覚える。 · 最上胸動脈(さいじょうきょうどうみゃく) · 胸肩峰動脈(きょうけんぽうどうみゃく) · 外側胸動脈(がいそくきょうどうみゃく) · 肩甲下動脈(けんこうかどうみゃく) · 前上腕回旋動脈(ぜんじょうわんかいせんどうみゃく) · 後上腕回旋動脈(ごじょうわんかいせんどうみゃく) 大円筋より下方にくると上腕動脈として続く。 臨床的意義腋窩動脈の近位端に限り、腕を危険にさらすことなく安全に締め付けることができる。また、肩甲骨を囲む動脈網をつくり、肩甲深動脈や肩甲浅動脈と吻合する。右腋窩動脈は心臓手術(特に大動脈乖離など)の際、挿管部位としてよく使われる。 |