BL19.胆兪(たんゆ)
取穴部位:第10・第11胸椎棘突起間(中枢穴)の外1寸5分 要穴:胆経の兪穴 筋肉:広背筋、腰背腱膜 運動神経:胸背神経 知覚神経:胸神経後枝 血管:肋間動脈 |
BL19.胆兪(たんゆ)
第10・第11胸椎棘突起間の外1寸5分に取る。 解剖学的データ
主治・対象疾患
|
||||||||||||||||||||||||||||
名前の由来 このツボは胆の背部兪穴(”要穴” の項を参照)であり、胆疾患を治療する要穴であることから胆兪(たんゆ)と名付けられました。 要穴 ① 胆の背部兪穴(ゆけつ) 兪穴の『兪』は「輸送する」ことを意味しており、兪穴とは経気(経脈上を流れている気)を輸送するところです。 兪穴は全部で12個あり、そのすべてが背中に位置しているため背部兪穴とも呼ばれます。 12個の兪穴はそれぞれが六臓六腑と対応しており、胆兪は胆に対応しています。 位置上背部、第10胸椎(T10)棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸。 第10胸椎の棘突起下縁から外方に1.5寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)いったところに胆兪はあります。 第10胸椎棘突起下縁の高さにはいくつかのツボが横に並んでいて、後正中線上に中枢(ちゅうすう) 、外方1.5寸に胆兪、外方3寸に陽綱(ようこう)が位置しています。 主治・効能消化器系の症状腹痛、お腹の張り、嘔吐、胆石症、胆のう炎、黄疸、食欲不振、口内の苦み 胆兪は胃腸の近くにあり、消化器系の症状に対して効果があります。特にこのツボは、胆の背部兪穴であるため胆疾患の治療によく用いられます。 局所解剖皮膚 → 皮下組織 → 僧帽筋 → 広背筋 → 脊柱起立筋 関係する筋肉僧帽筋 広背筋 脊柱起立筋 関係する動脈・静脈肋間動脈 関係する神経副神経 頸神経叢筋枝 胸背神経 胸神経後枝 参考文献著者:
長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961) |