BL16.督兪(とくゆ)
取穴部位:第6・第7胸椎棘突起間(霊台穴)の外1寸5分 知覚神経:胸神経後枝 血管:肋間動脈背枝 |
BL16.督兪(とくゆ)
『督兪』とく奇穴( BL16 ) 第6・第7胸椎棘突起間の外1寸5分に取る。 解剖学的データ
主治・対象疾患
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第7・第8胸椎棘突起間の外1寸5分に取る。 解剖学的データ
むち打ち、寝違え、五十肩などに用いる。 督兪が使われた症状
督兪(とくゆ)の『督』は「 督脈(とくみゃく) 」のこと、『兪』は「輸送する」ことを表しています。 このツボは督脈の気を輸送するところであることから督兪と名付けられました。 督脈(とくみゃく)… 奇経八脈の一つ。体の後面中心部に分布し、背部から項(うなじ)、頭部にかけて運行している。奇経八脈に属する経脈は、督脈のほかに、任脈(にんみゃく)、衝脈(しょうみゃく)、帯脈(たいみゃく)、陽蹻脈(ようきょうみゃく)、陰蹻脈(いんきょうみゃく)、陽維脈(よういみゃく)、陰維脈(いんいみゃく)がある。 位置 上背部、第6胸椎(T6)棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸。 第6胸椎の棘突起下縁から外方に1.5寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)いったところに督兪はあります。 第6胸椎棘突起下縁の高さにはいくつかのツボが横に並んでいて、後正中線上に霊台(れいだい)、外方1.5寸に督兪、外方3寸に譩譆(いき)が位置しています。 主治・効能 循環器系の症状 胸の痛み・つかえ、動悸 督兪は心臓の近くにあるため、心疾患の治療に用いられます。 消化器系の症状 腹痛、お腹の張り 督兪は胃の近くにあるため、消化器疾患にも効果があります。 局所解剖 皮膚 → 皮下組織 → 僧帽筋 → 広背筋 → 脊柱起立筋 関係する筋肉 僧帽筋 広背筋 脊柱起立筋 関係する動脈・静脈 肋間動脈 関係する神経 副神経 頸神経叢筋枝 肩甲背神経 胸神経後枝 参考文献 著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社
(1961)
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