BL12.風門(ふうもん)
取穴部位:第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分 知覚神経:胸神経後枝 血管:頚横動脈の枝、肋間動脈 |
BL12.風門(ふうもん)
第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分に取る。 解剖学的データ
主治・対象疾患
自律神経失調症の症状を和らげる風府ツボ後頭部の痛みを和らげるツボ~風府頭痛や風邪の初期症状の緩和に効果的なツボ、風府(ふうふ)自律神経失調症の症状の緩和に、直接関係ありませんが、 風府(ふうふ)の「府」という単語には、集まるという意味があります。 つまり、風府とは、身体の中に侵入した風邪の菌が集まる場所ということになります。 また、風府は、頭痛、特に後頭部の痛みを緩和して緊張をほぐす作用があり、 風府は、後頭部と首の境目の太い二本の筋肉に挟まれたくぼみ、つまり、髪の生え際の中央から少し上に位置する場所にあります。 (右図参照) 風池、天柱ツボの同時押しで効果抜群!風府(ふうふ)ツボの押し方風府ツボの効果的な押し方は、次のとおりです。 後頭部頭全体を両手で押さえながら、左右の親指でツボに当て、 押す時の時間は5秒ほど、押す強さは痛くない程度でOKです。 もし、頭がぼんやりとしていた場合にこのツボを刺激して 風邪はもちろん、高血圧が原因で生じた頭痛の緩和にも有効です。 頭痛持ちで、眠れないときなどにも、風府を刺激することで頭がスッキリし、 風府ツボの近くには、自律神経失調症に効果があると言われる 自律神経失調症に効く他のツボと同時に刺激することで、 |
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BL12. 風門(ふうもん) 所属する経脈 足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい) 別名・別表記 別名:熱府(ねっぷ)、風門熱府(ふうもんねっぷ) 名前の由来 風門(ふうもん)の『風』は「風邪」、『門』は「出入りするところ」を指しています。 このツボは風邪が侵入する門戸であり、風邪を治療できることから風門と名付けられました。 位置 上背部、第2胸椎(T2)棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1.5寸。 第2胸椎の棘突起下縁から外方に1.5寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)いったところに風門はあります。 風門からさらに外方1.5寸には、附分(ふぶん)が位置しています。 主治・効能 感冒様症状 発熱、悪寒、咳嗽(せき)、鼻水、鼻づまり、のどの腫れ・痛み、頭痛、首のこわばり 風門は風邪の出入りする門戸であり、種々の感冒様症状を治します。 局所解剖 皮膚 → 皮下組織 → 僧帽筋 → 菱形筋 → 上後鋸筋 → 頸板状筋 関係する筋肉
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社
(1961) |