L11.大杼(たいじょ)

取穴部位:第1・第2胸椎棘突起間(陶道穴)の外15分、

要穴:骨会

筋肉:僧帽筋菱形筋

運動神経:副神経頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経:胸神経後枝

血管:頚横動脈の枝、肋間動脈

主治・対象疾患

感冒(かぜ)

頸部痛

後頭部痛

後頸部のこわばり

肩こり

肩背痛

咳嗽

肺結核

肺尖カタル

扁桃炎

胸痛

 

 

BL11.大杼(たいじょ)

 

別名:背,本神,百旁,百勞。

取法:在背部,當第1胸椎棘突下,旁開1.5寸。

解剖:皮膚→皮下組織→斜方肌→菱形肌→上後鋸肌→頸夾肌→豎脊肌。

功能;清熱解表,宣肺止咳,強筋健骨。

主治:

1發熱,頭痛,鼻塞、咳嗽,喉痹。

2頸項強痛,肩背痛。

3癲狂。

針灸法:一般向外斜刺0. 5~0.8寸;可灸。

現代應用1. 呼吸系統疾病: 感冒,支氣管炎,支氣管哮喘,肺炎;

2. 精神神經系統疾病:頭痛,癲癇;

3. 運動系統疾病:頸椎病,腰背肌痙攣,膝關節骨質增生;

4. 其它:咽炎,感冒,骨結核

 

重點:大杼有壓痛即為有骨病。當骨頭有病的時候這個穴位有壓痛。此穴為骨之會穴。凡是骨頭有病都在這裡治療。針和灸效果俱佳。而且此穴引到氣即可,不用補瀉。郄穴具有止痛消腫,故常配合郄穴治療。這種療法叫會郄治療。



 category : 経絡経穴 

足の太陽膀胱経:大杼(だいじょ)

基本情報

所属経絡

足の太陽膀胱経(骨会)

取穴部位

第1・第2胸椎棘突起間の外1寸5分に取る

筋肉

僧帽筋、菱形筋

運動神経

副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経

知覚神経

胸神経後枝

血管

頚横動脈の枝、肋間動脈

解説

解説

大杼穴は背骨のうちの第1と第2番目の胸椎の間から外に1寸5分離れたところに取穴する経穴です。

「杼」というのは機織りに使う杼という道具を指しています。脊椎の両側に伸びる横突起が杼に似ているので古くは杼骨と呼ばれていたのです。この経穴は一番大きい第1胸椎の両脇にあることから、大杼と呼ばれるようになりました。

『十四経発揮』:項の後、第1椎の下に在り。大杼より白環兪に至って諸穴並に背部の第二行、背中を相去ること各1寸5分

『甲乙経』:項の第1椎の下の両傍各1寸5分、陥なる者の中に在り。足の太陽・手の太陽之会

『霊枢』:督脈の別絡と手足の太陽三脉之会。衝脈は其の輸、上は大杼に在り、したは巨虚の上下廉に出ず

『難経』:骨は大杼に会す

『素問』:大杼膺兪欠盆背兪、此の八は以て胸中の熱を瀉するところ也

大杼穴は督脈の陶道穴の外1寸5分になり、第1肋間にあたります。

甲乙経にもあるように大杼穴は手足の太陽経すなわち小腸経と膀胱経に関係しており、督脈の別絡でもあります。督脈は「陽脈の海」であり、太陽は陽の最も大なるものであるため、大杼穴はこの両陽が交会する所であるから、陽気を調節するのに最も大切なところであると言えます。そのほか、大杼穴は手の少陽三焦経や足の少陽胆経とも交会しているとされています。

また、大杼穴は骨会とされており、骨病を治すのに良いとされています。

さらに大杼穴は胸中の熱を瀉するところとされており、この部位にある咽頭炎や扁桃炎、初期肺浸潤、気管支炎などの微熱を取るのに良いとされています。

この部位の奥には肺があるため、あまり深く鍼を刺すことはありません。また、座った状態で鍼をすると希に脳貧血を起こしてフラッとすることもあるので、多くの場合はうつ伏せになった状態で鍼をしていきます。

大椎・陶道・後谿と組み合わせて頭痛や悪寒発熱して無汗の治療を、大椎・華陀挟脊・委中と組み合わせて背中のはりを治療していきます。

大杼穴は背骨のうちの第1と第2番目の胸椎の間から外に1寸5分離れたところに取穴する経穴です。

「杼」というのは機織りに使う杼という道具を指しています。脊椎の両側に伸びる横突起が杼に似ているので古くは杼骨と呼ばれていたのです。この経穴は一番大きい第1胸椎の両脇にあることから、大杼と呼ばれるようになりました。

『十四経発揮』:項の後、第1椎の下に在り。大杼より白環兪に至って諸穴並に背部の第二行、背中を相去ること各1寸5分

『甲乙経』:項の第1椎の下の両傍各1寸5分、陥なる者の中に在り。足の太陽・手の太陽之会

『霊枢』:督脈の別絡と手足の太陽三脉之会。衝脈は其の輸、上は大杼に在り、したは巨虚の上下廉に出ず

『難経』:骨は大杼に会す

『素問』:大杼膺兪欠盆背兪、此の八は以て胸中の熱を瀉するところ也

大杼穴は督脈の陶道穴の外1寸5分になり、第1肋間にあたります。

甲乙経にもあるように大杼穴は手足の太陽経すなわち小腸経と膀胱経に関係しており、督脈の別絡でもあります。督脈は「陽脈の海」であり、太陽は陽の最も大なるものであるため、大杼穴はこの両陽が交会する所であるから、陽気を調節するのに最も大切なところであると言えます。そのほか、大杼穴は手の少陽三焦経や足の少陽胆経とも交会しているとされています。

また、大杼穴は骨会とされており、骨病を治すのに良いとされています。

さらに大杼穴は胸中の熱を瀉するところとされており、この部位にある咽頭炎や扁桃炎、初期肺浸潤、気管支炎などの微熱を取るのに良いとされています。

この部位の奥には肺があるため、あまり深く鍼を刺すことはありません。また、座った状態で鍼をすると希に脳貧血を起こしてフラッとすることもあるので、多くの場合はうつ伏せになった状態で鍼をしていきます。

大椎・陶道・後谿と組み合わせて頭痛や悪寒発熱して無汗の治療を、大椎・華陀挟脊・委中と組み合わせて背中のはりを治療していきます。

効能

効能




咽頭炎

扁桃炎

初期肺浸潤

気管支炎

項強

肩背痛

咽痛

咳嗽

喘息

高血圧

甲状腺肥大症

バセドウ病

リウマチ

頭痛

めまい

悪寒発熱

花粉症はの人は腹八分にしましょう

膀胱兪

顴髎

漏谷

 

第1・第2胸椎棘突起間の外1寸5分に取る。

解剖学的データ

 

筋肉

僧帽筋 (そうぼうきん)

外後頭隆起・項靱帯・上項線・第7~第12胸椎から起こり、鎖骨の外側1/3・肩甲骨の肩峰と肩甲棘に停止する筋肉。主に肩甲骨を上方・下方・内側に引っ張る働きと回転させる働きがある。

菱形筋 (りょうけいきん)

第6頸椎~第4胸椎棘突起から起こり、肩甲骨内側縁に停止する筋肉。主に肩甲骨を後ろに引く働きがある。

運動神経

副神経 (ふくしんけい)

第11脳神経とも呼ばれており、大後頭孔から頭蓋を出て、同側の胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する神経。

頸神経叢筋枝 (けいしんけいそうきんし)

第1~4頸神経前枝が集まったものを頸神経叢といい、そのうち頸部の筋肉を支配するために出ている神経の枝を筋枝と呼ぶ。

肩甲背神経 (けんこうはいしんけい)

腕神経叢から背中側へ出て走行する神経で、肩甲挙筋や大菱形筋・小菱形筋などを支配する。

知覚神経

胸神経 (きょうしんけい)

胸椎の高さから出る12対の脊髄神経のこと。胸神経の前枝は肋間神経ともいい、胸部や腹部の筋肉の支配や皮膚の知覚を司る。また、後枝は背部の筋肉や皮膚を分節的に支配する。

血管

頸横動脈 (けいおうどうみゃく)

甲状頸動脈から起こり、斜角筋や僧帽筋、肩甲骨内部の筋を栄養する動脈。頸横動脈からは、斜角筋の筋肉を栄養する上行枝、僧帽筋や肩甲骨内部の筋肉を栄養する下行枝などが分岐する。

肋間動脈 (ろっかんどうみゃく)

最上肋間動脈・胸大動脈から起こり、肋骨の下縁(肋間)に沿って走る動脈のこと。肋間動脈の起始部近くからは背枝が出ており、さらに背筋を栄養する筋枝、脊髄を栄養する脊髄枝、背部の皮膚を栄養する皮枝に分かれる。また肋間動脈が内肋間膜を貫通すると側副枝が出ており、下位の肋骨の上縁に沿って走る。胸郭の外側部では外側枝が出ており、さらに前枝と後枝に分かれ胸郭外側壁の皮膚に栄養するが、前枝からは乳腺枝が出て乳腺も栄養する。

主治・対象疾患

感冒(かぜ)

頸部痛

後頭部痛

後頸部のこわばり

肩こり

肩背痛

咳嗽

肺結核

肺尖カタル

扁桃炎

胸痛

 

 

大杼は、足の太陽膀胱経の11番目のツボで、八会穴の骨会になります。

位置:

ツボの取穴部位は、上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に取ります。
背骨の1番目と2番目の間(その上にポコッとした比較的触りやすい首の7番目の骨があるのでそれを目印にすると探しやすいと思います。)で、そこから1寸5分離れたところにあるのが大杼のツボの位置です。

効果 効能

大杼の効果効能は、筋骨格的観点から行くと肩背部、首の痛み、凝りに効果があります。
特に、寝違えてしまって頚がツライといったときに効果を発揮してくれますので、是非覚えていてください!!

また、漢方医学的観点から行くと、八会穴の骨会ということから、骨病を治すのに効果があるツボとされています。
その他、上半身を温める効果があるので、背筋がぞくぞくするなど風邪の初期症状やめまい、ふらつき、頭部の不快感などにも効果があるとされています。

大杼は、足の太陽膀胱経の11番目のツボで、八会穴の骨会になります。

位置:

ツボの取穴部位は、上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分に取ります。
背骨の1番目と2番目の間(その上にポコッとした比較的触りやすい首の7番目の骨があるのでそれを目印にすると探しやすいと思います。)で、そこから1寸5分離れたところにあるのが大杼のツボの位置です。

効果 効能

大杼の効果効能は、筋骨格的観点から行くと肩背部、首の痛み、凝りに効果があります。
特に、寝違えてしまって頚がツライといったときに効果を発揮してくれますので、是非覚えていてください!!

また、漢方医学的観点から行くと、八会穴の骨会ということから、骨病を治すのに効果があるツボとされています。
その他、上半身を温める効果があるので、背筋がぞくぞくするなど風邪の初期症状やめまい、ふらつき、頭部の不快感などにも効果があるとされています。