生薬詳細

生薬名

トウガラシ

生薬英名

Capsicum

生薬ラテン名

CAPSICI FRUCTUS

生薬和名

蕃椒

基原植物

Capsicum annuum Linné (トウガラシ) 植物詳細

植物名

トウガラシ

ラテン名

Capsicum annuum Linné

科名

Solanaceae

和科名

ナス科

一般名

トウガラシ

一般英名

chile pepper

品種等

分類

画像

形態的特徴

生態的特徴

生育特性 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

写真ライブラリー

写真ライブラリー

文献情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

生薬名

トウガラシ

組織培養物及び効率的増殖法

植物体栽培及び植物の効率的生産法

さく葉標本情報

トランスクリプトーム・ゲノミクス情報

稀少植物情報

保有資源情報

導入年

保有研究部

導入番号

1979

筑波研究部

0649-79TS

1995

種子島研究部

0049-95TN

1998

種子島研究部

0041-98TN

2003

筑波研究部

0084-03TS

部位

果実

局方収載

食薬区分

非医

生薬成分

辛味成分:capsaicin      カロチノイド色素:capsanthin

成分(化合物)

(E)-Capsaicin((E)-カプサイシン) , 化合物情報詳細

名称

(E)-Capsaicin(E)-カプサイシン)

別名

構造

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/COMPOUND_DATA/STRUCTURE_IMAGE_FILE/thumbnail/24.png
Capsaicin.mol

分子式

C18H27NO3

分子量

305.41

IUPAC

CAS

404-86-4

Other DB

CHEBI

3374

CHEMPDB

KEGG

C06866

NIKKAJI

J1.529F

PUBCHEM

SID:9083

文献情報

NMR情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

Type

マシン名

1H-NMR

日本電子 ECS400

(LC/GC)MS情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

この化合物を含有する生薬名

トウガラシ(CAPSICI FRUCTUS)

 

Dihydrocapsaicin(ジヒドロカプサイシン)化合物情報詳細

名称

Dihydrocapsaicin(ジヒドロカプサイシン)

別名

構造

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/COMPOUND_DATA/STRUCTURE_IMAGE_FILE/thumbnail/67.png
Dihydrocapsaicin.mol

分子式

C18H29NO3

分子量

307.4278

IUPAC

CAS

19408-84-5

Other DB

CHEBI

CHEMPDB

KEGG

C16952

NIKKAJI

J126.282C

PUBCHEM

SID:96023439

文献情報

NMR情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

Type

マシン名

1H-NMR

日本電子 ECS400

(LC/GC)MS情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

この化合物を含有する生薬名

トウガラシ(CAPSICI FRUCTUS)

性状

本品は長円錐形~紡錘形を呈し,しばしば曲がり,長さ310cm,幅約0.8cmで,外面は暗赤色~暗黄赤色でつやがあり,果皮の内部はうつろで,通例,2室で多数の種子がある.種子はほぼ円形で偏平,淡黄赤色を呈し,径約0.5cmである. 本品は,通例,がく及び果柄を付けている. 本品は弱い特異なにおいがあり,味はやくように辛い.

用途

辛味健胃薬,香辛料,皮膚刺激薬の原料

調製法

エキス収率

文献情報

処方

トウガラシチンキ

モデル試料  

遺伝子情報  

日本薬局方情報

定量法 定量法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

定量法

分析条件

本品の中末約0.5gを精密に量り,共栓遠心沈殿管に入れ,メタノール30mLを加えて15分間振り混ぜ,遠心分離し,上澄液を分取する.残留物はメタノール10mLずつを2回加え,それぞれ5分間振り混ぜ,遠心分離し,上澄液を分取する.全抽出液を合わせ,メタノールを加えて正確に50mLとし,試料溶液とする.別に定量用(E)-カプサイシンをデシケーター(減圧,酸化リン()40)5時間乾燥し,その約10mgを精密に量り,メタノールに溶かして正確に50mLとする.この液2mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に25mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液20μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.試料溶液の(E)-カプサイシン及びジヒドロカプサイシン((E)-カプサイシンに対する相対保持時間約1.3)のピーク面積ATC及びATD並びに標準溶液の(E)-カプサイシンのピーク面積ASを測定する.

総カプサイシンの量(mg)MS × (ATCATD)AS × 0.08
MS
:定量用(E)-カプサイシンの秤取量(mg)

試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:281nm)
カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフィー用フェニル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:30℃付近の一定温度
移動相:薄めたリン酸(11000)/アセトニトリル混液(32)
流量:(E)-カプサイシンの保持時間が約20分になるように調整する.

システム適合性
システムの性能:定量用(E)-カプサイシン1mg及びノニル酸ワニリルアミド1mgをメタノールに溶かして50mLとする.この液20μLにつき,上記の条件で操作するとき,ノニル酸ワニリルアミド,(E)-カプサイシンの順に溶出し,その分離度は1.5以上である.
システムの再現性:標準溶液20μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,(E)-カプサイシンのピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.

備考

確認試験法

確認試験法(TLC) 各種試験法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

確認試験法(TLC)

分析条件

本品の粉末2.0gにエタノール(95)5mLを加え水浴上で5分間加温し,冷後,遠心分離し,上澄液を試料溶液とする.別に薄層クロマトグラフィー用(E)-カプサイシン1mgをエタノール(95)1mLに溶かし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフィー〈2.03〉により試験を行う.試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次にジエチルエーテル/メタノール混液(191)を展開溶媒として約12cm展開した後,薄層板を風乾する.これに2,6-ジブロモ-N-クロロ-1,4-ベンゾキノンモノイミン試液を均等に噴霧し,アンモニアガス中に放置するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得た青色のスポットと色調及びRf値が等しい.

備考


画像データ

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1049.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 7cm展開 Rf値: 0.54 (青色) 展開時間 9分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20092月)0.153%(カプサイシン含量) ②中国(201012月)0.461% ③中国(20063月)0.554% ④中国(20014月)0.262

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1050.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 12cm展開 Rf値: 0.67 (青色) 展開時間 21分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20092月)0.153%(カプサイシン含量) ②中国(201012月)0.461% ③中国(20063月)0.554% ④中国(20014月)0.262

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1051.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 7cm展開 Rf値: 0.60 (青色) 展開時間 6分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20092月)0.153%(カプサイシン含量) ②中国(201012月)0.461% ③中国(20063月)0.554% ④中国(20014月)0.262

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1052.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 12cm展開 Rf値: 0.74 (青色) 展開時間 18分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20092月)0.153%(カプサイシン含量) ②中国(201012月)0.461% ③中国(20063月)0.554% ④中国(20014月)0.262

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1053.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 7cm展開 Rf値:0.54 (青色) 展開時間 7分 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

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備考

Merck社製 10cm展開 Rf値:0.61 (青色) 展開時間 1430秒 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1055.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 12cm展開 Rf値:0.61 (青色) 展開時間 21分 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

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備考

Wako社製 7cm展開 Rf値:0.58 (青色) 展開時間 520秒 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

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備考

Wako社製 10cm展開 Rf値:0.63 (青色) 展開時間 1045秒 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1058.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 12cm展開 Rf値:0.62 (青色) 展開時間 15分 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1059.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 7cm展開 Rf値:0.53 (青色) 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1060.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 12cm展開 Rf値:0.51 (青色) 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1061.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 7cm展開 Rf値:0.540.56 (青色) 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1062.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 12cm展開 Rf値:0.49 (青色) 標準品 (E-カプサイシン

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1063.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 7cm展開 Rf値: 標準品 0.59 試料① 0.60 試料② 0.60 試料③ 0.61 展開時間 9分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20108月) ②中国(20086月) ③中国(20062月)

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1064.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Merck社製 12cm展開 Rf値: 標準品 0.62 試料① 0.62 試料② 0.62 試料③ 0.63 展開時間 21分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20108月) ②中国(20086月) ③中国(20062月)

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1065.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 7cm展開 Rf値: 標準品 0.50 試料① 0.50 試料② 0.50 試料③ 0.50 展開時間 6分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20108月) ②中国(20086月) ③中国(20062月)

 

画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/1066.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

Wako社製 12cm展開 Rf値: 標準品 0.65 試料① 0.65 試料② 0.65 試料③ 0.66 展開時間 15分 標準品 (E-カプサイシン ①中国(20108月) ②中国(20086月) ③中国(20062月)

乾燥減量 各種試験法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

乾燥減量

分析条件

乾燥減量〈5.01〉 14.0%以下(6時間)

備考

灰分 各種試験法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

灰分

分析条件

灰分〈5.01〉 8.0%以下.

備考

酸不溶性灰分 各種試験法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

酸不溶性灰分

分析条件

酸不溶性灰分〈5.01〉 1.2%以下.

備考

エキス含量

精油含量

純度試験 各種試験法詳細

生薬名

トウガラシ

試験名称

純度試験

分析条件

異物〈5.01〉 本品は異物1.0%以上を含まない.

備考

その他

NMR情報  2NMR情報一覧

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No.

NMR TYPE

マシン名

生薬名

生薬ラテン名

モデル試料

化合物名

1

1H-NMR

日本電子 ECS400

トウガラシ

CAPSICI FRUCTUS

(E)-Capsaicin((E)-カプサイシン)

2

1H-NMR

日本電子 ECS400

トウガラシ

CAPSICI FRUCTUS

Dihydrocapsaicin(ジヒドロカプサイシン)

NMR情報詳細

生薬名

トウガラシ

モデル試料

NMR TYPE

1H-NMR

マシン名

日本電子 ECS400

磁場(MHz)

399.7822

溶媒

CD3OD

測定温度()

25

積算回数()

8

試料量

45mg

スペクトル

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/NMR_DATA/SPECTRUM_FILE/thumbnail/138.JPG

JCAMPファイル

Dihydrocapsaicin.jdx  (viewer *for windows)

FIDファイル

Dihydrocapsaicin.jdf

帰属情報

化合物名

Dihydrocapsaicin(ジヒドロカプサイシン)

備考

溶媒量:0.65mL 和光純薬提供

 

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漢方処方情報

生物活性情報