生薬名
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ニンジン
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生薬英名
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Ginseng
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生薬ラテン名
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GINSENG RADIX
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生薬和名
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人参
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基原植物
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Panax
ginseng C. A. Mey.(オタネニンジン)
植物詳細
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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科名
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Araliaceae
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和科名
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ウコギ科
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一般名
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オタネニンジン
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一般英名
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Ginseng
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品種等
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みまき
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分類
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多年生草本
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画像
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形態的特徴
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栽培植物の根茎は短く,主根は肥大して分枝する.茎は直立し,単一で無毛,頂部にほぼ1葉ずつ年ごとに増す葉を輪生する.この葉は掌状複葉で,葉柄は葉身とほぼ等長,小葉は5~7枚(初生葉は3枚)で頂片が最も大きく,各片は倒卵形~倒皮針形,葉先は尖り,やや膜質,小葉柄の長さは1~2cmである.茎頂から花茎を出し,散形花序に淡黄緑色の小花を多数付ける.液果は直径5~9mmで,成熟すると鮮紅色となり,内部に半円形の枝果2個がある.現在栽培されているものは,茎葉を詳細に観察すると種々雑多な混系である.しかし,根の形状は胴(主根)及び脚(支根)か長く,分枝性が強く,直播きの場合もほぼ同様である.
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生態的特徴
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ロシアの沿海州,中国東北部,朝鮮半島原産の多年生草本.花期4~7月.通常,寒冷な気候を好む.国内における主な栽培地は長野県,福島県で,島根県の大根島でも若干の栽培が行われている.栽培地の標高は400~800mの間といわれているが,島根県の大根島の標高は20~30mであり,他の主産地に比較して高温・多雨の条件下で栽培されている.これらのことより考えると,局地的には不適地があるとしても,極めて順応性の高い植物である.土性は砂質壌土から埴質壌土がよいとされ,pHは4.5~5.8の弱酸性によく生育する.国外の産地は,中国(吉林省,黒竜江省,遼寧省),韓国,北朝鮮
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生育特性
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寒さの区分
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II~IV
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日照条件
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II~IV
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暖かさの区分
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75~120
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土壌分類
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II~III
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土壌適正
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排水及び保水の良い場所に適する.砂質壌土~埴質壌土に適する.肥沃地に適する.
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遮光
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必要
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画像
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写真ライブラリー
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写真ライブラリー写真ライブラリー(Panax ginseng C. A. Mey.(オタネニンジン))
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053-1-1Y.jpg
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種子
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SEM画像(キーエンスデジタルマイクロスコープVHX-900
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053-3-1Y.jpg
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葉
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オタネニンジン葉
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053-04 オタネニンジン生育期94.7.1北海道
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J生育初期.御牧試験場.96.9.17
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オタネニンジン生育期
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053-5-1K.jpg
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053-05 オタネニンジン花89.6.24北海道試
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053-6-1K.jpg
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053-06 オタネニンジン実87.7.7北里大
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053-6-2I.jpg
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J人参果実.90.7.5
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053-6-3I.jpg
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J人参結実期.筑波.90.7.5
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053-6-4Y.jpg
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実
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標本園
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053-6-5Y.jpg
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実 全体
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標本園
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053-7-1I.jpg
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J人参収穫物.長野長興社.96.9.17
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053-7-2I.jpg
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J人参.長野長興社.96.9.17
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053-8-1S.jpg
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生薬
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白参(北海道試験場栽培品)
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053-8-2S.jpg
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生薬
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紅参(長野産)
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053-9-1I.jpg
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Jニンジン収穫御牧試験場.96.9.17
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053-9-2I.jpg
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J紅参調製.長野長興社.96.9.17
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萌芽期
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筑波研究部標本園
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053-2-2Y.jpg
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萌芽期
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筑波研究部標本園
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文献情報
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Richter, R. et al., Three sesquiterpene hydrocarbons from the roots of
Panax ginseng C.A. Meyer (Araliaceae). Phytochemistry (2005), 66(23),
2708-2713.
Hirakura, K. et al., The constituents of Panax ginseng. Part 4.
Linoleoylated polyacetylenes from the root of Panax ginseng. Phytochemistry
(1994), 35(4), 963-7.
Hirakura, K. et al., The constituents of Panax ginseng. Part 2. Three
acetylated polyacetylenes from the roots of Panax ginseng. Phytochemistry
(1991), 30(12), 4053-5.
Hirakura, K. et al., The constituents of Panax ginseng. Part 3. Three
acetylenic compounds from roots of Panax ginseng. Phytochemistry (1992),
31(3), 899-903.
Park, J. D. et al., A thiazole and two β -carboline constituents from Panax ginseng.
Archives of Pharmacal Research (1988), 11(1), 52-5.
Xu, S. et al., Chemical constituents of Panax ginseng C.A. Meyer 13.
Saponins of sarcocarp in the Panax ginseng C.A. Meyer. Shenyang Yaoxueyuan
Xuebao (1988), 5(1), 59.
Kitagawa, I. et al., Chemical studies on crude drug processing. V. On the
constituents of ginseng radix rubra (2): comparison of the constituents of
white ginseng and red ginseng prepared from the same Panax ginseng root.
Yakugaku Zasshi (1987), 107(7), 495-505.
Wang, Z. et al., Flavonoid constituents of the stems and leaves of Panax
ginseng C.A. Meyer. Shenyang Yaoxueyuan Xuebao (1985), 2(4), 284-7.
Lu, Y. et al., Chemical constituents of ginseng. 5. Isolation and
identification of steroid-saponins and triterpene-saponins of ginseng.
Shenyang Yaoxueyuan Xuebao (1985), 2(3), 177-84.
Iwabuchi, H. et al., Studies on the aroma constituents of crude drugs. I.
On the aroma constituents of Ginseng radix. Yakugaku Zasshi (1984), 104(9),
951-8.
Tanaka, O., Chemical constituents of ginseng. Taisha (1973), 10(5), 548-55.
Komatsu, M. et al., Constituents of the herb of Panax ginseng. II.
Flavonoid constituents. Yakugaku Zasshi (1969), 89(1), 122-6.
Shibata, S. et al., Structure of panaxadiol, a saponin of ginseng.
Tetrahedron Letters (1962), 419-22.
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生薬名
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ニンジン
コウジン 生薬詳細
生薬名
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コウジン
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生薬英名
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Red Ginseng
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生薬ラテン名
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GINSENG RADIX RUBRA
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生薬和名
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紅参
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基原植物
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Panax
ginseng C. A. Mey.(オタネニンジン)
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部位
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根を蒸したもの
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局方収載
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局
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食薬区分
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非医
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生薬成分
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サポニン:ginsenoside-Rx(
x=o,a1,a2,a3,b1,b2,b3,c,d,g3,e,f,g1,g2,h1) 精油:β-elemene
ポリアセチレン化合物:panaxynol
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成分(化合物)
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性状
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本品は細長い円柱形~紡錘形で,しばしばなかほどから2~5本の側根を分枝し,長さ5~25cm,主根は径0.5~3cm,外面はおおむね淡黄褐色~赤褐色を呈し,半透明で,縦じわがある.根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある.折面は平らで,質は角質様で堅い.
本品は特異なにおいがあり,味は初めわずかに甘く,後にやや苦い.
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用途
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浦精,強壮,鎮静,抗糖尿病
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調製法
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エキス収率
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文献情報
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処方
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(漢方薬に配合される人参は、通常白参を指す。) 人参湯,白虎加人参湯
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モデル試料 12件
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遺伝子情報
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日本薬局方情報
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定量法
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確認試験法
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確認試験法(TLC)
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乾燥減量
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灰分
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酸不溶性灰分
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エキス含量
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報
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漢方処方情報
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生物活性情報
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Amyloid
beta cell death
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組織培養物及び効率的増殖法
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Panax_ginseng-Ref-1
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
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Panax_ginseng-Ref-1
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出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
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Choi YE et al.,
Plant Cell Reports 18: 493-499 (1999)
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要約(和訳)
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ニンジン(Panax ginseng C.
A. Mey.)未熟種子胚の子葉外植片を植物成長調節物質を含まないMS培地で培養すると,直接不定胚を誘導でき,多数の不定胚がお互いに融合し,子葉外植片と融合していた.子葉外植片を1.0 Mショ糖で24-72時間処理すると,子葉の全ての表面に個々の不定胚が形成し,外植片当たりの形成不定胚数は増加し,4倍となった.組織学的観察により,予め原形質分離を起こさせた子葉に形成した全ての個々の不定胚は,1個の表皮細胞由来であることが示され,一方,前処理無しの子葉に形成した多数の不定胚は表皮細胞及び表皮下細胞集団由来であった.不定胚が子葉期まで成熟すると,成長が停止し,白いままとなり,恐らく休眠していると思われた.1.0 mg/l以上のGA3あるいは低温処理(-2℃,8週間以上)が不定胚発芽の必要条件であった.超微細構造観察の結果,低温やGA3処理を行っていない不定胚の子葉細胞には多数の脂質蓄積があり,細胞質の密集,プロプラスチド,不活性型のミトコンドリアが認められ,一方,低温やGA3処理後の不定胚の子葉細胞は,高度に液胞が形成し,発達した葉緑体を含み,多数のクリステで囲まれた活性型のミトコンドリアを含んでいた.このことは,培養で得られたニンジンの不定胚は,種子胚と同様に,成熟すると休眠することを示唆している.
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目的
|
成長が緩慢で,種子が得られるまでに3年以上を要するニンジンのクローン増殖法と分子育種のための手法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
|
Panax ginseng C. A.
Mey.
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外植片
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採取直後の極めて未熟な胚を含む種子を湿った砂中で保存し胚を成熟させ,種皮を取り除き,未熟な種子胚(3 mm長)を含む種子を70%アルコールで1分間,1%NaOCl中で20分間表面殺菌後,滅菌水で3回洗浄し,未熟な種子胚を取り出し,子葉の付け根で立てに分割して使用.
|
初期培養
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殺菌後取り出した種子胚を子葉の付け根で縦に分割し,1.0 Mショ糖溶液で24-72時間処理後,0.1 Mショ糖溶液で50%濃度まで希釈して5分間処理して原形質分離を解除し,最終的に0.1 Mショ糖溶液に交換.処理後の子葉切片を0.1 Mショ糖 + 0.7%寒天含有,植物ホルモン無添加MS培地(30 ml/10×2
cm petri dish)に向軸側が培地に触れるように置床し,24℃,16時間照明下(24 µmolm-2S-1)で培養.10週間後,不定胚が形成した子葉切片の数,外植片あたりの形成不定胚数,シングル不定胚及びマルチプル不定胚の割合を評価.
1.0 Mショ糖溶液で48時間処理すると切片当たりの不定胚数は36個で,そのほとんどがシングル不定胚で,子葉外植片表面全体に形成.
|
シュート増殖
|
GA3の不定胚発芽への効果を調べるため,不定胚を種々濃度のGA3(0, 1, 4, 8, 10 mg/l) + 3%ショ糖 + 0.7%寒天含有MS培地で2ヶ月間培養.低温処理の効果を調べるため,不定胚を培養しているpetri
dishを低温培養庫(-2, 0, 4℃)に入れ,2-12週間処理後,通常の培養庫に移動して2ヶ月間培養. ホルモン無添加MS培地では不定胚の成熟は子葉期までは進むが,その後の発芽と植物体再生は起こらなかった.しかし,GA3処理では2ヶ月以内に迅速な緑化と発芽が観察され,1 mg/l添加でも80%以上が発芽した.低温処理では,-2℃で8週間処理すると85%以上が発芽したが,0℃以上の処理では発芽しなかった.
|
発根
|
低温及びGA3処理により多数のシングル不定胚が緑化して発芽し,完全な子葉に覆われたが,発根はしなかった.そこで個々の不定胚を切り離して,1/3濃度のMS培地で2ヶ月間培養すると87%がシュートと根を有する正常な植物体に再分化した.一方,原形質分離前処理無しで子葉外植片に形成したマルチプル不定胚は,ほとんど根の無いマルチプルシュートが形成するだけであった.
|
馴化条件
|
記載無し.
|
鉢上げ・定植
|
記載無し.
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栽培条件
|
記載無し.
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再生植物体の形質
|
記載無し.
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分析した成分
|
記載無し.
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成分の抽出法
|
記載無し.
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分析法
|
記載無し.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-2
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
|
オタネニンジン
|
ラテン名
|
Panax ginseng C. A.
Mey.
|
文献コード
|
Panax_ginseng-Ref-2
|
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
|
Tang DC and Choi
YE, Plant Cell Reports 19: 491-496 (2000)
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要約(和訳)
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野生型Agrobacterium
rhizogenesを根切片に感染させ,ニンジン(Panax ginseng C. A. Mey.)毛状根を得た.異なった色素沈着をした毛状根3系統を選抜した.1 mg/l 2,4-D添加Murashige and Skoog (MS)培地で不定胚形成能をもつカルスを誘導した.赤い色素沈着をした系統の不定胚形成能は37.4%であった.不定胚形成能を有するカルスからの不定胚形成は2,4-D濃度(0.5 mg/l)を低くすることにより,効率的に誘導できた.10 mg/l
GA3含有培地で発芽した不定胚は,GA3を含まない1/2MS培地に移植した.ニンジン形質転換植物体は,側根が豊富で活発に生育する根を有していた.ニンジン形質転換植物体の形態変化は根の収量増加に有益であろう.
|
目的
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薬用部位である根の生長が緩慢なニンジンの根の収量増加が期待できる形質転換根(毛状根)からの植物体再分化の誘導を行い,再生植物体の形質を調査.
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材料(品種,系統,産地,由来)
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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外植片
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圃場栽培3年のニンジン(Panax ginseng)の根を70%アルコールで1分間,2.5%NaOCl中で20分間表面殺菌後,滅菌水で3回洗浄し,2 mmにスライスし,径10 mmのroot diskを切り抜いて使用.
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初期培養
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根切片(Root disk)の上に,24℃で24時間YEB液体培地で培養して得たAgrobacterium rhizogenes 15834株を接種し,3%ショ糖,0.7%寒天を含むMS培地,24℃,暗所で2日間培養.菌を除去するため,根切片を滅菌水で洗浄し,3%ショ糖 + 500 mg/lカルベニシリン含有MS寒天培地に移植し,24℃,暗所で培養.3週間後,根切片の表面から毛状根が出現.2ヵ月後,毛状根が約10 mm長になったら,個々に切り離し250 mg/lカルベニシリン含有MS培地へ移植.約100の根を単離し,カルベニシリン含有MS液体あるいは固形培地で5週間間隔で約1年間継代.その後,カルベニシリンを含有しない培地で維持.赤,白あるいは緑の色素を形成する毛状根を選抜.個々のクローンより,10 mm長の根端を含む根切片を調製し,3%ショ糖 + 0.7%寒天 + 1.0 mg/l 2,4-D含有MS培地(30 ml/ 10×2 cm platic petri dishes),24℃,16時間照明(24 µmolm-2S-1)で培養.赤色を呈する毛状根からの不定胚形成能を有するカルス及び不定胚の誘導効率は,5ヵ月後,37.4%,一方,白あるいは緑の毛状根は,10%以下.
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シュート増殖
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赤色毛状根より誘導し,1.0 mg/l
2.4-D含有MS培地で5週間ごとに継代している不定胚形成能を有するカルスを種々濃度(0,0.1,0.5,1.0 mg/l)の2,4-D含有MS培地へ移植し,不定胚形成を試験した結果,0.5 mg/lで最も高頻度(26不定胚/カルス片)で不定胚が形成し,2ヵ月後に子葉期まで生長.
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発根
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不定胚をカルス片とともに10 mg/l GA3含有MS培地に移植すると,15日以内に緑化し発芽.発芽した不定胚(10 mm長)は,個々に切り離し,1/2MS培地に移植し生長を促進すると2-3ヵ月後に植物体再分化が観察された.10-30 mm長の植物体生育の初期では,ニンジン形質転換植物体は毛状根の表面と同様に胚軸表面に赤色色素が認められ,その形態は,種子胚由来と同様.しかし,生長に伴い,毛状根由来の形質転換植物体は,根の生育が活発で分枝が多く,種子胚由来の植物体とは異なった形態を示した.
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馴化条件
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シュート部と根を有する約6 cm長の毛状根からの再生植物体を土と砂(1:1)を含むプラスチック鉢に移植し温室で栽培.植物体は3週間は,ガラスビーカを被せて馴化させ,その後は通常の温室で栽培.2ヵ月後の生存率は56%.しかし,栽培期間の延長に伴い,シュートと根の接合部が空中浮遊のカビに感染し,おそらく立ち枯れ病と思われるが,シュートが萎れて枯れた.同様のカビの感染は,種子からの不定胚形成で得られた植物体でも観察されており,馴化条件の最適化が必要である.
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鉢上げ・定植
|
記載無し.
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栽培条件
|
記載無し.
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再生植物体の形質
|
記載無し.
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分析した成分
|
記載無し.
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成分の抽出法
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記載無し.
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分析法
|
記載無し.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-3
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
|
ラテン名
|
Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
|
Panax_ginseng-Ref-3
|
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
|
Choi YE et al.,
Plant Cell Reports 17: 544-551 (1998)
|
要約(和訳)
|
ニンジン(Panax ginseng C.
A. Mey.)子葉外植片を植物成長調節物質を含まないMS培地で培養すると,直接不定胚が形成した.体細胞不定胚は,子葉の熟成度によりマルチプルあるいはシングル状態で発生した.半熟の種子胚の子葉外植片は,マルチプル不定胚を形成し,一方,完熟種子胚の子葉外植片は,シングル不定胚を形成した.シングル体細胞不定胚は,根とシュートを有する正常な植物体へと分化するが,マルチプル不定胚は,根を形成せず,単にマルチプルシュートへと分化した.シングル不定胚由来の植物体の根の生育は,MS基本培地ではシュートに比べると良くなかった.MS培地から硝酸アンモニウムを抜くと植物体の根の形成を促進した.シングル不定胚から再分化し,良く発達したシュートと根を持ったニンジン植物体は,土壌へ移植すると,温室で良好に馴化した.
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目的
|
成長が緩慢で,種子が得られるまでに3年以上を要するニンジンのクローン増殖法と分子育種のための手法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
|
Panax ginseng C. A.
Mey.(the experimental garden of the
Korea Ginseng and Tobacco Research Institute)
|
外植片
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採取直後から湿った砂中,10℃で数ヶ月間成熟させた種子(4段階の熟度:1 mm長の未熟な子葉期,3 mm長の半熟子葉期,6 mm長の完熟子葉期,60 mm長の実生期)を使用.
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初期培養
|
種子を70%アルコールで1分間,1%NaOCl中で1時間表面殺菌,滅菌水で3回洗浄後,種子より種子胚を取り出し,子葉切片を調製後,向軸側が培地面に接するように,5%ショ糖 + 0.7%寒天を含むMurashige and Skoog (MS)培地(30 ml/10×1 cm plastic petri dish)に植え,24℃,16時間照明(24 µmolm-2S-1)で培養.5%ショ糖を含むMS寒天培地で子葉切片を培養すると,子葉の基部近くに体細胞不定胚が形成し,その形成率は半熟種子胚由来の子葉切片が最も高く(93%),完熟種子由来では66%に低下し,未熟種子胚由来及び実生由来では不定胚は形成しなかった.半熟種子胚由来の不定胚は,その96%がマルチプル不定胚で,完熟種子胚由来では,その87%がシングル不定胚であった.
|
シュート増殖
|
2ヵ月間の培養後,子葉期まで生育した体細胞マルチプル及びシングル不定胚は生育を停止.そこで体細胞不定胚が形成した子葉切片を,3×10-5 M GA3 + 3%ショ糖含有MS培地に移植して培養すると2週間以内に緑化し発芽.しかし,不定胚を高濃度のGA3(6×10-5 M)含有培地で培養を継続すると以上に細いシュートの伸長が引き起こされたため,GA3処理は2週間に限った.
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発根
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体細胞不定胚を外植片から切り離さないでいるとシュートは生育するが発根しない.しかし,発芽した不定胚(10 mm長,シングル不定胚)を個々に切り離し,1/2MS培地に移植して培養するとシュートと根が同時に生育し,1ヵ月間で植物体にまで生育(効率73%).一方,マルチプル不定胚は発根せず,植物体にまで生育しなかった.発芽した不定胚の1/2MS培地での根の生長はシュートに比べて不良であったため,植物体の根とシュートの生育に対する窒素源の効果を調べた,発芽中の不定胚(10 mm長)を3×10-5
M GA3 + 2%ショ糖含有MS液体培地(50
ml,種々濃度及び種々組み合わせの硝酸アンモニウムと硝酸カリウムに改変,ろ紙ブリッジ)で2ヶ月間培養し,シュートと根の生育を試験.その結果,根の生育は硝酸アンモニウムを含まない培地で良好なことが判明し,植物体の育成には,硝酸アンモニウムを含まない1/2MS培地を使用することとした.シングル不定胚から再生した植物体は,47%が種子胚から生育した植物体と同様に1つの上胚軸を有し,35.1%は多数の上胚軸を有し,17.3%は休止した上胚軸を有していた.
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馴化条件
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シングル不定胚から発育したシュート部と根を有する約7 cm長の幼植物を土ー砂ーピート砂(4:3:3)を含むプラスチック鉢に移植し,3週間はガラスビーカを被せて温室で栽培.その後,通常の温室条件に馴化させ,移植7週間後に生存率を観察した結果90%以上が生存.しかし,再分化植物体は,立ち枯れ病を被りやすく,一旦カビが土の表面に観察されると,1-2週間以内に立ち枯れ病で枯れた.種子から育成した植物体は,1年目は1枚の葉しかもたないが,いくつかの再分化植物体は休眠中の芽からの葉の生長が認められた.
|
鉢上げ・定植
|
記載無し.
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栽培条件
|
記載無し.
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再生植物体の形質
|
記載無し.
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分析した成分
|
記載無し.
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成分の抽出法
|
記載無し.
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分析法
|
記載無し.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-4
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
|
オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
|
Panax_ginseng-Ref-4
|
出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
|
Lim HT et al.,
Plant Cell, Tissue and Organ Culture 49: 179-187 (1997)
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要約(和訳)
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形態形成を介したニンジン(Panax
ginseng C. A. Mey.)の再分化能を試験した.インビトロ植物体の葉,葉柄,花梗及び根より,密集したカルスを誘導した.葉柄がカルス誘導に最も効果的であった.2,4-D (4.5 µM) + kinetin (0.46 µM)含有Murashige and Skoog (MS)培地で誘導したカルスを同培地で2週間コンディショニングした.これらのカルスをkinetin (4.7 µM) + チオ硫酸銀(STS) 10 µM添加1/2MS培地で培養すると不定芽へ分化した.GA3 (2.9 µM) + BA (4.4µM)のMS培地への添加は,試験管内発芽を高効率(86.1%)で誘導し,正常な植物体への発育に影響を与える多数の不定芽を誘導した.再分化シュートをIBA 1.2 µMを含有するMS20培地で6週間培養すると,良く発達した根を有する植物体が得られた.再生植物体の倍数性の安定性を調べるため,核DNA含量を測定した.DNAのサイトメトリック分析により,全ての再分化体は親植物と同様に2倍体であり,細胞分裂時も安定であることが判明した.
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目的
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成長が緩慢で,種子が得られるまでに3年以上を要するニンジンのクローン増殖法と分子育種のための手法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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外植片
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種子
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初期培養
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試験管内の実生より葉,葉柄,根,花梗切片(5
mm長又は5 mm角)を調製し,種々植物生長調節物質含有MS培地に植付け,20℃,16時間照明下(60 µmol m-2S-1)で4週間培養し,カルスを誘導.最も高効率なカルス誘導は,2,4-D (4.5 µM) + kinetin (0.46 µM添加培地あるいは2,4-D (4.5 µM) + GA3 (2.9 µM) + STS (10 µM)添加MS培地(3%ショ糖,0.7%寒天)で,もっともカルス誘導効率が高いのは葉柄切片.
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シュート増殖
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葉柄由来のカルス片(1×1 cm)を4種の培地で増殖後,シュート誘導培地でのシュート誘導を試験した結果,3%ショ糖 + 2,4-D (4.5 µM) + kinetin (0.46 µM)添加培地で増殖させたカルスを2%ショ糖 + kinetin (4.7 µM) + STS (10 µM)添加MS培地で最も高効率(53.6%)にシュートが形成し,1カルス片あたりの形成シュート数は1.38個,その71.6%は正常な形態で,その40.5%が発根.
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発根
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再分化したシュート(2-3 cm長)を2%ショ糖 + IBA 1.2 µM含有1/2MS培地に移植し6週間培養すると発根率80%で根の生育も良好.
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馴化条件
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記載無し.
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鉢上げ・定植
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記載無し.
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栽培条件
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記載無し.
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再生植物体の形質
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記載無し.
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分析した成分
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記載無し.
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成分の抽出法
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記載無し.
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分析法
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記載無し.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-5
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
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Panax_ginseng-Ref-5
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出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
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Asaka I et al.,
Planta Medica 59: 345-346 (1993)
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要約(和訳)
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我々はニンジン(Panax ginseng
C. A. Mey.)のマルチプルシュートを中程度の高温処理することにより胚様体を誘導する新規の技術を開発した.形成した胚様体数は,未処理の場合に比べ10倍であった.胚様体を植物ホルモン無添加培地に移植することで正常な植物体が再分化した.それらの植物体は,従来のニンジンと同様に,ginsenosides Rb1,Rg1及びその他のサポニンを含有した.
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目的
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成長が緩慢で,収穫や種子が得られるまでに5-7年を要し,低い発芽率であるニンジンのクローン増殖のための手法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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外植片
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韓国で5年間栽培した植物体の根
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初期培養
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韓国で5年間栽培した植物体の根より誘導したマルチプルシュートは,20℃,16時間照明下(5000
lux)で継代培養.
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シュート増殖
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マルチプルシュートより調製した切片5-6個をkinetin (1 mg/l)添加MS培地に移植し,3-96時間高温処理.その後切片を12-25℃変温,14時間照明(5000-10000 lux変化)で6週間培養し,胚様体形成切片数,胚様体数を計測.まず処理時間12時間で温度の影響を調べた結果,35℃処理では,胚様体形成率95%で切片1 gあたりの胚様体数は75.7個.最適処理温度と時間を調べた結果,温度30-40℃,12-24時間処理が最適.胚様体は植付け片の表面に形成.
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発根
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形成した胚様体を切片から切り離して植物ホルモン無添加MS培地で6週間培養すると約6
cm長の幼植物が得られた.このように,高温処理から3ヵ月間で幼植物が得られ,同じ大きさの幼植物を得るために種子から要する期間(約6ヵ月間)の半分であった.
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馴化条件
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記載無し.
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鉢上げ・定植
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記載無し.
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栽培条件
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記載無し.
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再生植物体の形質
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TLC及びHPLC分析の結果,幼植物のサポニン画分のパターンは,従来のニンジンと同様であり,TLCでもHPLCでもginsenoside
Rb1とginsenoside Rg1が検出された.
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分析した成分
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ginsenoside Rb1,ginsenoside Rg1,サポニン画分
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成分の抽出法
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凍結乾燥した幼植物(0.8 g)を60%メタノール(20 ml),100℃で3時間抽出し,濾過後溶媒を留去し乾燥.残査をH2O(10ml)で溶解し,Sep-Pak
C18カートリッジに吸着.サポニン画分をメタノール(10ml)で溶出.得られたサポニン画分は,TLC及びHPLC分析.
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分析法
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TLC条件:Kiesel gel 60 F-254 plates,展開溶媒;n-BuOH-AcOEt-H20 (40:10:50),検出:10%H2SO4噴謀+ 加熱(100℃).
HPLC条件:Senshu Pak NP (10×300
mm)カラム,移動層:26% CH3CN (for ginsenoside Rg1)及び33% CH3CN (for ginsenoside Rb1),流速3
ml/min,検出:UV202 nm,個々試料はメタノールに溶解.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-6
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
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Panax_ginseng-Ref-6
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出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
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Arya S. et al.,
Plant Cell Reports 10: 277-281 (1991)
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要約(和訳)
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ニンジン(Panax ginseng C.
A. Mey.)種子胚から誘導した不定胚形成能を有する4年生の細胞株KCTC PCLよりプロトプラストを単離した.2% Cellulysin,1% Pectinase,1% Macerase,12% mannitolを含む1/2 Murashige and Skoog
(MS)培地で5-6時間消化すると22-25×106/g tissueの高収量のプロトプラストが得られた.1×105プロトプラスト/mlがプロトプラスト培養には最適な植付け量であった.アガロース培地で初期分裂頻度10%が得られた.Myo-inositol (6%)がもっとも最適な浸透圧調節物質であった.不定胚形成能を有するカルスから誘導したプロトプラストから体細胞不定胚が形成し,それらは幼植物まで再分化した.
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目的
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成長が緩慢で,種子が得られるまでに3年以上を要するニンジンの分子育種のための手法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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外植片
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種子
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初期培養
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4℃,暗所で保管した種子の種皮を取り除き,70%エタノールで5分間,50% clorox solutionで20分間殺菌し,滅菌水で3回洗浄.種子胚を取り出し,1.0 mg/l 2,4-D + 0.01 mg/l kinetin (Kn) + 3%ショ糖 含有MS固形培地(0.7%寒天)に植付け,25℃,ア暗所で10週間培養.4週間後からカルス形成が認められ,6週間後,カルスの表面全体に体細胞不定胚が形成.カルスは4週間おきに継代し,20℃,16時間照明下(30
µmolm-2S-1)で維持.
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シュート増殖
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不定胚(250 mg)を0.3 M sorbitol + o.5 M CaCl2を含む溶液で1時間原形質分離を誘導した後,10 mlの酵素液(9 cm Falcon,2% Cellulysin,1% Pectinase,1% Macerase,0.5% potassium dextran
sulphate, 12% mannitolを含む1/2(MS培地)に入れ,25℃,暗所,はじめの1時間は50 rpm,その後40 rpmで5-6時間旋回培養.不定胚は処理前に細かいピンセットで機械的に押しながらバラバラにした.反応後の細胞は,100 µmと50 µmの網を通し,未消化物からプロトプラストを分離.プロトプラストは等量のCPW
16 saltsで洗浄し,70×g,スイングバケットローターで5分間遠心分離.沈殿物をW5培地で2回,培養培地で1回洗浄.プロトプラストは最終的に,myo-inositol (0.33 M) + 1% glucose + 1% sorbitol + 0.5% galactose
+ 1.0 mg/l 2,4-D + 0.5 mg/l BA + 0.5 mg/l Kn含有1/2M8P培地に再けん濁.1 gの体細胞不定胚から最終的に約22-25×106個のプロトプラストを単離.アガロースビーズ法により培養10日後にプロトプラスト増殖効率,コロニー形成を観察.最適なプロトプラスト培養のプロトプラスト密度は1×105プロトプラスト/ml,48-72時間以内に細胞壁形成.初めの細胞分裂は培養開始3-8日後.液体培養でのプロトプラスト増殖も試みたが,アガロースビーズ法の方が増殖効率,コロニー形成とも良好.また,ニンジンプロトプラストの細胞分裂及びコロニー形成には,より複雑な組成の1/2濃度のM8P培地が効果的で持続した細胞分裂とコロニー形成には0.33 M myo-inositolが必須.培養5週間後,細胞分裂したプロトプラストの30%からミニカルス形成.培養10週間後,コロニーが目視可能な状態になったら,カルス成長促進のため,培地を1.0 mg/l 2,4-D + 0.01 mg/l Kn + 3%ショ糖含有MS培地に交換.径1-2 mmに成長したカルスをPCM IIIアガロース固形培地(0.7% agarose + 3%ショ糖 + 1.0 mg/l 2,4-D + 0.01 mg/l Kn含有MS培地)に移植し,16時間照明下(30 µmolm-2S-1)で体細胞不定胚を誘導.培養6週後に前胚形成.多数形成した球状胚はカルスから切り離し同PCM III培地に移植して培養すると,心臓胚,多数の子葉を持った胚に成長.
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発根
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完熟した体細胞不定胚を再分化培地(PCM
IV:0.7% agarose + 3%ショ糖 + 1.0 mg/l BA + 1.0 mg/l
GA3含有1/2MS培地 )に移植し4週間培養すると,植物体再分化.ほとんどの再分化体は,2本以上の上胚軸を有した.これらの植物体は,同培地に継代しさらに成長させ,圃場への移植を検討中.
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馴化条件
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記載無し.
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鉢上げ・定植
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記載無し.
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栽培条件
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記載無し.
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再生植物体の形質
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TLC及びHPLC分析の結果,幼植物のサポニン画分のパターンは,従来のニンジンと同様であり,TLCでもHPLCでもginsenoside
Rb1とginsenoside Rg1が検出された.
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分析した成分
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ginsenoside Rb1,ginsenoside Rg1,サポニン画分
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成分の抽出法
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凍結乾燥した幼植物(0.8 g)を60%メタノール(20 ml),100℃で3時間抽出し,濾過後溶媒を留去し乾燥.残査をH2O(10ml)で溶解し,Sep-Pak
C18カートリッジに吸着.サポニン画分をメタノール(10ml)で溶出.得られたサポニン画分は,TLC及びHPLC分析.
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分析法
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TLC条件:Kiesel gel 60 F-254 plates,展開溶媒;n-BuOH-AcOEt-H20 (40:10:50),検出:10%H2SO4噴謀+ 加熱(100℃).
HPLC条件:Senshu Pak NP (10×300
mm)カラム,移動層:26% CH3CN (for ginsenoside Rg1)及び33% CH3CN (for ginsenoside Rb1),流速3
ml/min,検出:UV202 nm,個々試料はメタノールに溶解.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-7
, 組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
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Panax_ginseng-Ref-7
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出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
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Shoyama Y et al.,
Planta Medica 54: 155-156 (1988)
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要約(和訳)
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カルスを介したニンジン(Panax
ginseng C. A. Mey.)不定胚形成を若い花芽より3ヶ月で誘導した.完熟胚は,GA3 (1.4 µM) + BAP (2.2 µM) + 1.5%ショ糖含有1/2濃度のMurashige and Skoog (1/2 MS)培地で発芽可能であった.GA3 (1.4 µM) + BAP (11.1 µM)含有培地では,1シュートから切片当たり8本のシュートを持つマルチプルシュートが形成した.一方,GA3 (1.4 µM) + BAP (4.4 µM)添加は,花芽形成を誘導した.シュートの発根は,5.4 µM NAA含有MS培地が最良であった.引き続き,幼植物はバーミキュライトに移植した.
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目的
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成長が緩慢で,通常の栽培では品質の安定した植物の増殖が困難なニンジンの効率的増殖法の開発.
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材料(品種,系統,産地,由来)
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Panax ginseng C. A.
Mey.(島根県圃場保存栽培株)
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外植片
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径3-5 mmの若い花芽.
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初期培養
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花芽を水道水で洗浄後,0.1% Tween
20を含む3%次亜塩素酸ナトリウム液で10分間殺菌し,70%エタノールで1分間殺菌後,滅菌水で2回洗浄.花芽を無菌的に花梗から切り離し,種々オーキシン(IAA,IBA,NAA,2,4-D),BAP,GA3を含むMS固形培地(3%あるいは1.5%ショ糖,0.3%ゲルライト),25℃,暗所で培養し,カルス及び不定胚誘導.4.5 µM 2,4-D含有MS培地では,高収率(75%)かつ短期間(3ヶ月)でカルスを経由しながら不定胚形成を誘導.不定胚増殖及び発達(心臓胚)には継代が必要.
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シュート増殖
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不定胚からの正常シュート分化のため1.5%あるいは3%ショ糖 + GA3 (1.4 µM) + BAP (2.2 µM)含有1/2MS培地,20℃,16時間照明下(2000-2500 lux)で6週間培養したところ,1.5 %ショ糖含有培地では高率(71%)で元植物と形態的に同等な正常シュートが分化.一方,3%ショ糖含有培地での正常シュート分化率は45%に低下.25℃,16時間照明下(2000-2500 lux)でシュート増殖条件を検討した結果,1.4 µM GA3 + 11.1 µM BAP培地で8週間培養すると1シュートあたり約8本のシュートが形成した.一方,1.4 µM GA3 + 4.4 µM BAP培地では全てのシュート片に花芽が形成した.マルチプルシュート形成においても,3%ショ糖含有培地は,1.5%ショ糖含有培地よりも劣っていた.
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発根
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増殖したシュートを個々に分割し,NAA,IBA及びIAA添加培地に移植し,20℃,16時間照明下(2000-2500
lux)で培養すると発根.NAA (5.4µM)添加は,75%のシュートを発根させ幼植物形成を促進.
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馴化条件
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幼植物は,バーミキュライトに移植し,湿度を保つため,10日間カバーで覆った.その後徐々にカバーを開けて湿度を下げながら,1ヶ月間20℃で栽培.土壌移植後70%が活着.圃場への再分化体の栽培も検討.
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鉢上げ・定植
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記載無し.
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栽培条件
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記載無し.
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再生植物体の形質
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TLC及びHPLC分析の結果,幼植物のサポニン画分のパターンは,従来のニンジンと同様であり,TLCでもHPLCでもginsenoside
Rb1とginsenoside Rg1が検出された.
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分析した成分
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ginsenoside Rb1,ginsenoside Rg1,サポニン画分
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成分の抽出法
|
凍結乾燥した幼植物(0.8 g)を60%メタノール(20 ml),100℃で3時間抽出し,濾過後溶媒を留去し乾燥.残査をH2O(10ml)で溶解し,Sep-Pak
C18カートリッジに吸着.サポニン画分をメタノール(10ml)で溶出.得られたサポニン画分は,TLC及びHPLC分析.
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分析法
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TLC条件:Kiesel gel 60 F-254 plates,展開溶媒;n-BuOH-AcOEt-H20 (40:10:50),検出:10%H2SO4噴謀+ 加熱(100℃).
HPLC条件:Senshu Pak NP (10×300
mm)カラム,移動層:26% CH3CN (for ginsenoside Rg1)及び33% CH3CN (for ginsenoside Rb1),流速3
ml/min,検出:UV202 nm,個々試料はメタノールに溶解.
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備考
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Panax_ginseng-Ref-8
組織培養物及び効率的増殖法_文献
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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文献コード
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Panax_ginseng-Ref-8
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出典(著者,雑誌,巻号頁,発行年)
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Arya S et al.,
Plant Cell, Tissue and Organ Culture 34: 157-162 (1993)
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要約(和訳)
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体細胞胚とエンブリオジェニックカルスが,オタネニンジンの未熟胚から形成した.これらの体細胞胚は2次胚,3次胚形成によって増殖し,それは培地中のホルモンで影響された.オーキシンである1.0mgL-1の2,4-D,NAAおよびIAAは,最初の胚の胚軸や子葉から直接発生した2次胚,3次胚の形成に効果的だった.体細胞胚や不定胚の集合体は,最初の胚から誘導された.サイトカイニン(Kn,BA)は,不定胚形成を阻害した.二次不定胚は生育して,2つの過程(MS+1.0mgL-1のKnでシュート伸長,1.0 mgL-1のKn+1.0 mgL-1のGA3培地で発根)で植物体が再生した.
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目的
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不定胚からの2次胚、3次胚形成による増殖法の検討
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材料(品種,系統,産地,由来)
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4℃、暗黒条件で保存した種子
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外植片
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種子を70%エタノールで5分間、50% Clorox液で20分間処理後、滅菌水で3回洗浄。胚を摘出して実験に供試。
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初期培養
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胚を1.0mg/Lの2、4-D、0.01mg/Lのカイネチンを含むMS培地で25℃暗黒条件で10週間培養すると、4週間後にカルス形成、6週間後に不定胚形成。不定胚とエンブリオジェニックカルスは1.0mg/Lの2、4-Dを含むMS培地で20℃、16時間日長で継代培養。
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シュート増殖
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1.0mg/Lのカイネチンを含むMS培地でシュートが伸長
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発根
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1mg/LのGA3を含むMS培地で発根
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馴化条件
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記述なし
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鉢上げ・定植
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記述なし
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栽培条件
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記述なし
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再生植物体の形質
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記述なし
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分析した成分
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成分の抽出法
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分析法
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備考
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植物体栽培及び植物の効率的生産法
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栽培情報 植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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種苗および品種
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形状および加工性に優れた‘みまき’が従来多く栽培された.近年,市場では根が太く肥大した太物(ふともの)が好まれ,根が太く肥大する品種が育成されている.代表的な品種の特徴は次の通り.‘みまき’:胴が細長く,脚は分岐良好で太くかつ長い.‘かいしゅうさん’:主根は太く,収量性は高い.既存種と比較して紅参の仕上がりの色が鮮やかである.‘信濃麗根’:茎の色が紫,小葉の葉脚が鈍形,主根の色が黄色である.主根はやや太く,長さは中程度.
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繁殖
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種子を用いる.果実は7月中〜下旬に収穫する.催芽処理は,川砂3,種子 7の割合で混合して鉢に入れ,適宜灌水して涼しい日陰で貯蔵する.種子を50ppmジベレリン溶液に24時間浸漬した後に同方法で貯蔵する場合もある.
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栽培適性
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本種は半日陰性の植物であり,生育時は直射日光を避ける必要がある.土壌pH 4.5〜5.8の微酸性土壌で良く生育し,pH6.5以上では生理障害が生じる.土壌水分の至適範囲は50〜60%である. 病害抵抗性が極めて低い.アカグサレ病原菌のシリンドロカルボン菌は連作障害を起こす原因の1つである.
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播種,定植および育苗
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土作り:オタネニンジンを栽培するには,必ず1年は休閑し,青草,堆肥などの有機質を
10a当たり4,000~12,000 kg数回に分けて施し,深さ45 cm 程度の天地返しを年10回以上行い,土層全体の太陽熱殺菌と土壌の物理学的性質を改善する. 育苗:11~12月に床幅90 cm, 床高24 cm の播種床を作り催芽済みの種子を間口(90 cm X180 cm)当たり約900粒(0.9dL)を条播する.床に面し縦に1列25~30粒ずつ10列(条間18 cm)に播き,覆土は3cm程度とし,ワラで被覆する.オタネ二ンジンは直射日光を嫌うので,床上に北側を高くした片屋根を架設し,日光の直射を遮ると同時に生育に適した明るさの光量(3,000~4,000ルックス)に調節する.日覆いは翌年4月中・下旬の発芽時までに行う.
日覆い:ニンジンは陰地性の植物であるから,萌芽したら日光の直射と雨滴を防ぐために小屋かけをしなければならない.特に夕日を嫌うので,播き床は予め西日が入らない方向に作る.小屋かけは,北側を高く南側を低くした片屋根式の日覆いの架設のことで,栽培地の立地条件によって資材の種類や規格なども異なってくる.長野県では杭は径8cm程度のクリ材を使用し,屋根は茅を主体として稲ワラ,麦ワラを加えて竹で押さえ,ほとんど雨が漏らないように架設され,福島県では約25%の雨漏れがあるように作られている.近年,骨組みの材料は木材から鉄骨資材に変わり,前杭と後杭とを連結する方法が普及しており,木材杭に比較して風雨に対する強度が高まっている.
定植:10月下旬,根に傷がつかないように丁寧に掘った苗から上苗を選び,苗圃と同様に作った本圃の植え溝(予め45度に切った溝)に定植する.栽植密度は間口当たり32本(8列×4本)~40本(8列×5本)が普通であるが,4年で収穫する場合はより密植することもある.
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肥料
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管理
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定植を行った翌年の4月中・下旬の発芽時までに日覆いをし,展葉後なるべく早く,畦間を軽く中耕し,倒伏と乾燥を防ぐために土寄せを行う.一般的な管理とし
ては除草(5~6回/年),病虫害防除を励行する. 間引きは毎年計画的に行い,年数に応じて適当な間隔にする.その標準は次の通りである.萌芽は一間口(90×180 cm)に約300本であるから,これを萌芽時の間引きで150本ぐらいとし,2年目の秋に60本,3年目の秋に40本,4年目の秋に20本程度を残して間引きを行い,残りは6年目に収穫する.生育3年目からは毎年蕾が付くので,採種株を除き,全部摘み取る.
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病害虫駆除
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1年生株では立枯病,4年生以降では灰色カビ病の顕著に発生する.この他に斑点病が発生する.虫害は,アブラムシ類,ウドコブゾウムシ,コナカイガラムシ,ズイムシが5月上中旬から発生する.
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収穫・調製
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5〜6年目の秋に収穫する.収穫した根は細根を除去し,水洗した後,以下の加工法に供す.加工法は紅参と人参で異なり,人参の加工法は次の3種がある.「生干人参」は根を天日もしくは加熱乾燥する.「御種人参」は根を85℃の熱湯で10分間湯通しした後,天日乾燥する.「白参」は根の周皮を削り天日乾燥する.紅参の加工法は,根を90〜93℃の蒸気で2〜4時間蒸し,65〜70℃で6時間加熱乾燥した後,さらに火力または天日乾燥する.
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収量
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生根で10a当たり300~600 kg である.
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参考情報(生物活性)
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抗酸化活性について,部位別のORAC値(μmolTE/g 新鮮重)は,オタネニンジン,地上部全体:54.5,根・根茎:17.6.
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参考情報(生物活性)ファイル
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特性分類表
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栽培暦
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栽培方法関連データ
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表題
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オタネニンジンの無機成分含有率
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関連データ種別
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無機成分吸収量
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画像、ファイル
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オタネニンジンの無機成分の含有率.pdf
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概要
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オタネニンジンの窒素,リン酸,カリウム,カルシウムおよびマグネシウムの含有率
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表題
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オタネニンジンの湯通し
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関連データ種別
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調整法
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画像、ファイル
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オタネニンジン加工湯通し.jpg
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概要
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洗浄したオタネニンジンは,約85℃で10分間の条件で湯通しを行う(長野県).
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栽培方法関連写真データ
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表題
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オタネニンジン小屋下栽培全景(長野県)
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画像
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解説
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小屋下栽培法を用いたオタネニンジンの栽培(長野県)
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表題
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小屋下栽培法におけるオタネニンジン5年生株
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画像
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解説
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小屋下栽培法におけるオタネニンジン5年生株(長野県)
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種子発芽情報データ
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備考
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備考ファイル
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さく葉標本情報
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さく葉標本 さく葉標本
植物名
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オタネニンジン
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ラテン名
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Panax ginseng C. A.
Mey.
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備考
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さく葉標本写真情報
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写真
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表題
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オタネニンジン
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採取地
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茨城県稲敷郡阿見町吉原ツムラ圃場
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採取日
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2005.5.27
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採取者
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山路弘樹
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鑑定者
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山路弘樹
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備考
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トランスクリプトーム・ゲノミクス情報
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稀少植物情報
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保有資源情報
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導入年
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保有研究部
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導入番号
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1984
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筑波研究部
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1470-84TS
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2003
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北海道研究部
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14988-03HK
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2003
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筑波研究部
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0321-03TS
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部位
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根
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局方収載
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局
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食薬区分
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非医
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生薬成分
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サポニン:ginsenoside Ro, Ra1,
Ra2, Ra3, Rb1, Rb2, Rb3, Rc, Rd, Rg3, Re, Rf, Rg1, Rg2, Rh1 ,
20-glucoginsenoside-Rf など 精油:panaxynol, β-elemene など 脂溶性成分:β-sitosterol, β-sitosterol glucoside など 糖:D-glucose,
D-fructose, sucrose, maltose, trisaccharide A,B,C など その他:アミノ酸, ペプタイド, 塩基性物質(choline),
ビタミンB群, ATP, arginine
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成分(化合物)
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Ginsenoside
Rg1(ギンセノシドRg1) , 化合物情報詳細
名称
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Ginsenoside Rg1(ギンセノシドRg1)
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別名
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Ginsenoside A2.
Panaxoside A. Sanchinoside C1,
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構造
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ginsenoside_Rg1.mol
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分子式
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C42H72O14
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分子量
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801.022
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IUPAC名
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(2R,3R,4S,5S,6R)-2-[[(3S,5R,6S,8R,9R,10R,12R,13R,14R,17S)-3,
12-dihydroxy-4,4,8,10,14-pentamethyl-17-[(2S)-6-methyl-2-[(2S,3R,4S,5S,
6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxyhept-5-en-2-yl]-2,3,
5,6,7,9,11,12,13,15,16, 17-dodecahydro-1H-cyclopen
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CAS
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22427-39-0
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Other DB
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文献情報
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NMR情報
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(LC/GC)MS情報
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この化合物を含有する生薬名
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ニンジン(GINSENG RADIX)
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Ginsenoside
Rb1(ギンセノシドRb1) , 化合物情報詳細
名称
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Ginsenoside Rb1(ギンセノシドRb1)
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別名
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Sanchinoside E1.
Gypenoside III. Gynosaponin C
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構造
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ginsenoside_Rb1.mol
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分子式
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C54H92O23
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分子量
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1109.307
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IUPAC名
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2-[[6-[2-[3-[4,5-dihydroxy-6-(hydroxymethyl)-3-[3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)oxan-2-yl]oxyoxan-2-yl]oxy-12-hydroxy-4,4,8,10,14-pentamethyl-2,3,5,6,7,9,11,12,13,15,16,17-dodecahydro-1H-cyclopenta[a]phenanthren-17-yl]-6-methylhept-5-en-2-yl]oxy-3,4
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CAS
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41753-43-9
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Other DB
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文献情報
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NMR情報
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(LC/GC)MS情報
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この化合物を含有する生薬名
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ニンジン(GINSENG RADIX)
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Ginsenoside
Re(ギンセノシドRe) , 化合物情報詳細
Ginsenoside
Rd(ギンセノシド Rd) , 化合物情報詳細
名称
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Ginsenoside Rd(ギンセノシド Rd)
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別名
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[20-(β-D-Glucopyranosyloxy)-12β-hydroxydammar-24-en-3β-yl]2-O-β-D-glucopyranosyl-β-D-glucopyranoside
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構造
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Ginsenoside
Rd.mol
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分子式
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C48H82O18
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分子量
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947.17
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IUPAC名
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CAS
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52705-93-8
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Other DB
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CHEBI
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CHEMPDB
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KEGG
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NIKKAJI
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J61.215D
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PUBCHEM
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文献情報
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NMR情報
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(LC/GC)MS情報
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この化合物を含有する生薬名
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ニンジン(GINSENG RADIX)
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ginsenoside
Rc(ギンセノシド Rc)化合物情報詳細
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性状
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オタネ二ンジンの細根を除いた根,またはこれを湯通したものを人参(ニンジン)と称する.本品は細長い円柱形~紡錘形を呈し,しばしばなかほどから2~5本の側根を分枝し,長さ5~20 cm, 主根部は径0.5~3 cm, 外面は淡黄褐色~淡灰褐色を呈し,縦じわ及び細根の跡がある.根頭部はややくびれて短い根茎の残基を付けることがある.折面はほぼ平らで,淡黄褐色を呈し,形成層の付近は褐色である.特異なにおいがあり,味は初めわずかに甘く,後にやや苦い.
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用途
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健胃消化,止寫・整腸,鎮痛・鎮痙,保健強壮
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調製法
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収穫年齢は栽培地によって異なり,福島県では直播き4年生,島根県では1年生の苗移植で6年生,長野県では直播き6年生の収穫となっている.収穫の時期も,葉が枯れてから行うので産地によってまちまちで,福島県8月,長野県9月,島根県10月となっている.収穫時期が早いものほど根に白芯(ス入り)の発生が多く,そのために品質を低下させ,販売価格も安くなるので,できるだけ遅く収穫したほうかよい.白芯は早期落葉の株に多く,根に養分の蓄積が不十分であることによると考えられ,白芯の予防には早期落葉の原因である病虫害の防除が有効とされている.収穫は,床土の乾いた晴天の日を選び,床の一方から丁寧に掘り上げて,土を落とし,太陽光線に当てないように容器に集める.掘り上げたままのものは,土参または水参と呼ばれる.ニンジンの製品は,加工の違いによって,紅参(コウジン),白参(ハクサン)に大別される.紅参:水洗いした根を90~93°Cの蒸気で2~3時間蒸し,その後次第に温度を下げて80°Cぐらいになった頃に取り出して冷却し,次に75~80°Cの乾燥室で乾燥する.乾燥の時間は根の大きさによって異なり,太いものでは12日,細いものでも7日はかかる.この紅参には毛取紅参と毛付紅参の2つがある.前者は細い分枝根を取り除き,太い分枝根は残して胴(主根)の長さに切断して形を整えたもので,後者は細いひげ根が付いたままのものである.白参:生の根の表皮を竹べらなどで剥ぎ,天日で乾燥して白色になったものである.湯通ししたものは表皮を剥がず,ひげ根,分枝根を除き,主根だけにしたものを80°Cの熱湯に8~10分間浸漬し,熱が通ったら引き上げて火力または天日で乾燥する.
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エキス収率
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文献情報
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処方
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胃風湯,温経湯,延年半夏湯,黄連湯,化食養脾湯,加味温胆湯,加味帰脾湯,乾姜人参半夏丸,甘草瀉心湯,帰脾湯,桂枝加芍薬生姜人参湯,桂枝人参湯,啓脾湯,香砂養胃湯,香砂六君子湯,厚朴生姜半夏人参甘草湯,呉茱萸湯,柴陥湯,柴胡加竜骨牡蛎湯,柴胡桂枝湯,柴芍六君子湯,柴朴湯,柴苓湯,四君子湯,炙甘草湯,十全大補湯,生姜瀉心湯,小柴胡湯,小柴胡湯加桔梗石膏,参蘇飲,参苓白朮散,清肌安蛔湯,清暑益気湯,清心蓮子飲、銭氏白朮散,大建中湯,大半夏湯,竹茹温胆湯,釣藤散,当帰湯,女神散,人参湯,人参養栄湯,麦門冬湯,半夏瀉心湯,半夏白朮天麻湯,白虎加人参湯,茯苓飲,茯苓飲加半夏,茯苓飲合半夏厚朴湯,補気建中湯,補中益気湯,六君子湯
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モデル試料 16件
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遺伝子情報 42件
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日本薬局方情報
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定量法 定量法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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定量法
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分析条件
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(1)ギンセノシドRg1,本品の粉末約1 gを精密に量り,共栓遠心沈殿管に入れ,薄めたメタノール(3→5)30 mLを加えて15分間振り混ぜ,
遠心分離し,上澄mを分取する. 残留物は更に薄めたメタノール(3→5)15 mL を加え,同様に操作する.
全上澄液を合わせ,薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に50 mLとする.この液10 mLを正確にとり,希水酸化ナトリウム試液3 mLを加えて
30 分間放置した後, 0.1 mol/L塩酸試液3
mLを加え,薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に20 mLとし,試料溶液とする.
別にギンセノシドRg1,標準品(別途水分を測定しておく)約10 mg を精密に量り,薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に100 mL とし,
標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.
それぞれの液のギンセノシドRg1,のピーク面積AT及びASを測定する.
ギンセノシドRg1(C42H72O14)の量(mg)
=WS×(AT/AS)
WS:脱水物に換算したギンセノシドRg1,標準品の秤取量(mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:203 nm)
カラム:内径4.6 mm, 長さ15 cm のステンレス管に5 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:30 ℃付近の一定温度
移動相:水/アセトニトリル混液(4:I)
流量:ギンセノシドRg1,の保持時間が約25分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:ギンセノシドRg1,標準品及びギンセノシドRe 1 mg ずつを薄めたメタノール(3→5)に溶かして10 mL とする.
この液10 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ギンセノシドRg1,ギンセノシドReの順に溶出し,その分離度は1.5以上である.
システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ギンセノシドRg1,のピーク面積の相対標準偏差は1.5 % 以下である.
(2)ギンセノシドRb1,(1)の試料溶液を試料溶液とする.別にギンセノシドRb1,標準品(別途水分を測定しておく)約10 mg を精密に量り,
薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,
次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液のギンセノシドRb1,のピーク面積AT及びASを測定する.
ギンセノシドRb1 (C54H92O23)の量(mg)
=WS×(AT/AS)
WS:脱水物に換算したギンセノシドRb1,標準品の秤取量 (mg)
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:203 nm)
カラム:内径4.6 mm, 長さ15 cm のステンレス管に5 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40 ℃付近の一定温度
移動相:水/アセトニトリル混液(7:3)
流量:ギンセノシドRb1,の保持時間が約20 分になるように調整する.
システム適合性
システムの性能:ギンセノシドRb1,標準品及びギンセノシドRc 1 mgずつを薄めたメタノール(3→5)に溶かして10 mL とする.
この液10 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ギンセノシドRb1,ギンセノシドRcの順に溶出し,その分離度は3 以上である.
システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ギンセノシドRb1,のピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.
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備考
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画像データ
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分析条件
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(1)ギンセノシドRg1,本品の粉末約1 gを精密に量り,共栓遠心沈殿管に入れ,薄めたメタノール(3→5)30 mLを加えて15分間振り混ぜ,
遠心分離し,上澄mを分取する. 残留物は更に薄めたメタノール(3→5)15 mL を加え,同様に操作する.全上澄液を合わせ,薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に50 mLとする.
この液10 mLを正確にとり,希水酸化ナトリウム試液3 mLを加えて30 分間放置した後, 0.1 mol/L塩酸試液3 mLを加え, 薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に20 mLとし,試料溶液とする. 別にギンセノシドRg1,標準品(別途水分を測定しておく)約10 mg を精密に量り,薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に100
mL とし,標準溶液とする. 試料溶液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.
それぞれの液のギンセノシドRg1,のピーク面積AT及びASを測定する. ギンセノシドRg1(C42H72O14)の量(mg) =WS×(AT/AS) WS:脱水物に換算したギンセノシドRg1,標準品の秤取量(mg) 試験条件 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:203 nm) カラム:内径4.6 mm, 長さ15 cm のステンレス管に5 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする. カラム温度:30 ℃付近の一定温度 移動相:水/アセトニトリル混液(4:I) 流量:ギンセノシドRg1,の保持時間が約25分になるように調整する. システム適合性 システムの性能:ギンセノシドRg1,標準品及びギンセノシドRe 1 mg ずつを薄めたメタノール(3→5)に溶かして10 mL とする. この液10 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ギンセノシドRg1,ギンセノシドReの順に溶出し,その分離度は1.5以上である. システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ギンセノシドRg1,のピーク面積の相対標準偏差は1.5 % 以下である. (2)ギンセノシドRb1,(1)の試料溶液を試料溶液とする.別にギンセノシドRb1,標準品(別途水分を測定しておく)約10 mg を精密に量り,
薄めたメタノール(3→5)を加えて正確に100 mL とし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり, 次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉により試験を行う.それぞれの液のギンセノシドRb1,のピーク面積AT及びASを測定する.
ギンセノシドRb1 (C54H92O23)の量(mg)
=WS×(AT/AS) WS:脱水物に換算したギンセノシドRb1,標準品の秤取量 (mg) 試験条件 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:203 nm)
カラム:内径4.6 mm, 長さ15 cm のステンレス管に5 μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:40 ℃付近の一定温度 移動相:水/アセトニトリル混液(7:3) 流量:ギンセノシドRb1,の保持時間が約20 分になるように調整する. システム適合性 システムの性能:ギンセノシドRb1,標準品及びギンセノシドRc 1 mgずつを薄めたメタノール(3→5)に溶かして10 mL とする. この液10 μLにつき,上記の条件で操作するとき,ギンセノシドRb1,ギンセノシドRcの順に溶出し,その分離度は3 以上である. システムの再現性:標準溶液10μLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,ギンセノシドRb1,のピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.
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備考
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HPLC system: Alliance
system (Waters), Extr. solvent: water/methanol(1:1) column:YMA-pack ODS-A A-302, 5um
(4.3mmIDx15cm)(YMC), 30oC; solvent: Water/acetonitorile(4:1), 1.0ml/min,
detector: UV (203nm)
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確認試験法 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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確認試験法
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分析条件
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本品の切面に希ヨウ素試液を滴加するとき,暗青色を呈する.
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備考
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確認試験法(TLC) 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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確認試験法(TLC)
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分析条件
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本品の粉末2.0gに水10mL及び1-ブタノール10mLを加え,15分間振り混ぜた後,遠心分離し,上澄液を試料溶液とする.別に薄層クロマトグラフィー用ギンセノシドRg1 1mgをメタノール1mLに溶かし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフィー〈2.03〉により試験を行う.試料溶液5μL及び標準溶液2μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次に酢酸エチル/メタノール/水混液(14:5:4)を展開溶媒として約7cm展開した後,薄層板を風乾する.これに噴霧用バニリン・硫酸・エタノール試液を均等に噴霧し,105℃で10分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは,標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい.
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備考
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画像データ
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値: 0.43 展開時間 14分 標準 ギンセノシドRg1 ①中国(2007年7月入手) ②中国(2007年7月入手) ③中国(2006年12月入手) ④韓国(2005年12月入手)
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.43 展開時間 28分 標準 ギンセノシドRg1 ①中国(2007年7月入手) ②中国(2007年7月入手) ③中国(2006年12月入手) ④韓国(2005年12月入手)
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値: 0.49 展開時間 11分 標準 ギンセノシドRg1 ①中国(2007年7月入手) ②中国(2007年7月入手) ③中国(2006年12月入手) ④韓国(2005年12月入手)
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.47 展開時間 18分 標準 ギンセノシドRg1 ①中国(2007年7月入手) ②中国(2007年7月入手) ③中国(2006年12月入手) ④韓国(2005年12月入手)
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値: 0.45 展開時間 14分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.44 展開時間 26分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.48 展開時間 21分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値:標準品 0.47 試料 0.47 展開時間 12分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値:標準品 0.46 試料 0.46 展開時間 26分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値:標準品 0.49 試料 0.49 展開時間 10分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値:標準品 0.53 試料 0.54 展開時間 18分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値: 0.47 展開時間 15分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.45 展開時間 27分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.50 展開時間 21分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値: 0.46 展開時間 15分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.47 展開時間 30分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値: 0.48 展開時間 18分 標準 ギンセノシドRg1
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値:標準品 0.46 (赤紫色) 試料① 0.47
試料② 0.47 試料③ 0.47
試料④ 0.46 試料⑤ 0.46
展開時間 13分 標準 ギンセノシドRg1
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値:標準品 0.47 (赤紫色) 試料① 0.46
試料② 0.47 試料③ 0.47
試料④ 0.47 試料⑤ 0.47
展開時間 26分 標準 ギンセノシドRg1
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備考
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Wako 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値:標準品 0.47 (赤紫色) 試料① 0.46
試料② 0.47 試料③ 0.47
試料④ 0.47 試料⑤ 0.47
展開時間 13分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値:標準品 0.46 (赤紫色) 試料① 0.46
試料② 0.46 試料③ 0.46
試料④ 0.46 試料⑤ 0.45
展開時間 24分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値 0.45 暗紫色 展開時間 16分 標準 ギンセノシドRg1
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備考
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Merck 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値 0.44 暗紫色 展開時間 30分 標準 ギンセノシドRg1
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備考
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Wako 社製 TLC plate(7cm展開) Rf値 0.51 暗紫色 展開時間 9分 標準 ギンセノシドRg1
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako 社製 TLC plate(10cm展開) Rf値 0.49 暗紫色 展開時間 19分 標準 ギンセノシドRg1
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乾燥減量 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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乾燥減量
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分析条件
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乾燥減量〈5.01〉 14.0%以下(6時間).
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備考
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灰分 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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灰分
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分析条件
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灰分〈5.01〉 4.2%以下.
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備考
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酸不溶性灰分
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エキス含量 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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エキス含量
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分析条件
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エキス含量〈5.01〉 希エタノールエキス 14.0%以上.
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備考
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精油含量
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純度試験 各種試験法詳細
生薬名
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ニンジン
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試験名称
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純度試験
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分析条件
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(1) 重金属〈1.07〉 本品の粉末1.0gをとり,第4法により操作し,試験を行う.比較液には鉛標準液1.5mLを加える(15ppm以下).
(2) ヒ素〈1.11〉 本品の粉末1.0gをとり,第4法により検液を調製し,試験を行う(2ppm以下).
(3) 異物〈5.01〉 本品は茎及びその他の異物2.0%以上を含まない.
(4) 総BHCの量及び総DDTの量〈5.01〉 各々0.2ppm以下.
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備考
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その他
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NMR情報 14件
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漢方処方情報
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温経湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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温経湯
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処方よみがな
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うんけいとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ハンゲ 3-5 バクモンドウ 3-10 トウキ 2-3 センキュウ 2 シャクヤク 2 ニンジン 2 ケイヒ 2 アキョウ 2 ボタンピ 2 カンゾウ 2 ショウキョウ 1 ゴシュユ 1-3
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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ハンゲ , バクモンドウ , トウキ , センキュウ , シャクヤク , ニンジン , ケイヒ , , ボタンピ , カンゾウ , ショウキョウ , ゴシュユ
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副作用情報
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Kampo CONSORT Statement
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加味帰脾湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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加味帰脾湯
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処方よみがな
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かみきひとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ニンジン 3 ビャクジュツ 3(ソウジュツも可) ブクリョウ 3 サンソウニン 3 リュウガンニク 3 オウギ 2-3 トウキ 2 オンジ 1-2 サイコ 2.5-3 サンシシ 2-2.5 カンゾウ 1 モッコウ 1 タイソウ 1-2 ショウキョウ 1-1.5 ボタンピ 2 (ボタンピはなくても可)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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ニンジン , ビャクジュツ , ブクリョウ , サンソウニン , リュウガンニク , オウギ , トウキ , オンジ , サイコ , サンシシ , カンゾウ , モッコウ , タイソウ , ショウキョウ , ボタンピ
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副作用情報
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特発性腸間膜静脈硬化症
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Kampo CONSORT Statement
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柴胡加竜骨牡蛎湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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柴胡加竜骨牡蛎湯
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処方よみがな
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さいこかりゅうこつぼれいとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 5 ハンゲ 4 ブクリョウ 3 ケイヒ 3 タイソウ 2.5 ニンジン 2.5 リュウコツ 2.5 ボレイ 2.5 ショウキョウ 0.5-1 ダイオウ 1 オウゴン 2.5 カンゾウ 2以内(ダイオウ,オウゴン,カンゾウのない場合も可)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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サイコ , ハンゲ , ブクリョウ , ケイヒ , タイソウ , ニンジン , , , ショウキョウ , ダイオウ , オウゴン , カンゾウ
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副作用情報
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偽アルドステロン症 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎
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Kampo CONSORT Statement
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柴胡桂枝湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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柴胡桂枝湯
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処方よみがな
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さいこけいしとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 4-5 ハンゲ 4 ケイヒ 1.5-2.5 シャクヤク 1.5-2.5 オウゴン 1.5-2 ニンジン 1.5-2 タイソウ 1.5-2 カンゾウ 1-1.5 ショウキョウ 1(ヒネショウガを使用する場合2)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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サイコ , ハンゲ , ケイヒ , シャクヤク , オウゴン , ニンジン , タイソウ , カンゾウ , ショウキョウ
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副作用情報
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膀胱炎 , 偽アルドステロン症 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 偽アルドステロン症
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Kampo CONSORT Statement
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柴朴湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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柴胡桂枝湯
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処方よみがな
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さいこけいしとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 4-5 ハンゲ 4 ケイヒ 1.5-2.5 シャクヤク 1.5-2.5 オウゴン 1.5-2 ニンジン 1.5-2 タイソウ 1.5-2 カンゾウ 1-1.5 ショウキョウ 1(ヒネショウガを使用する場合2)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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サイコ , ハンゲ , ケイヒ , シャクヤク , オウゴン , ニンジン , タイソウ , カンゾウ , ショウキョウ
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副作用情報
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膀胱炎 , 偽アルドステロン症 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 偽アルドステロン症
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Kampo CONSORT Statement
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柴苓湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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柴苓湯
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処方よみがな
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さいれいとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 4-7 ハンゲ 4-5 ショウキョウ 1(ヒネショウガを使用する場合3-4) オウゴン 2.5-3 タイソウ 2.5-3 ニンジン 2.5-3 カンゾウ 2-2.5 タクシャ 4-6 チョレイ 2.5-4.5 ブクリョウ 2.5-4.5 ビャクジュツ 2.5-4.5(ソウジュツも可) ケイヒ 2-3
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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サイコ , ハンゲ , ショウキョウ , オウゴン , タイソウ , ニンジン , カンゾウ , タクシャ , チョレイ , ブクリョウ , ビャクジュツ , ケイヒ
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副作用情報
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間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 膀胱炎 , 膀胱炎 , 膀胱炎 , 無菌性膀胱炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎
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Kampo CONSORT Statement
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十全大補湯 , 漢方処方情報
小柴胡湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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小柴胡湯
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処方よみがな
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しょうさいことう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 5-8 ハンゲ 3.5-8 ショウキョウ 1-2(ヒネショウガを使用する場合3-4) オウゴン 2.5-3 タイソウ 2.5-3 ニンジン 2.5-3 カンゾウ 1-3
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
|
サイコ , ハンゲ , ショウキョウ , オウゴン , タイソウ , ニンジン , カンゾウ
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副作用情報
|
間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 膀胱炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 膀胱炎 , 膀胱炎 , 薬物性肝障害 , 薬疹 , 偽アルドステロン症 , 薬疹 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 偽アルドステロン症
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Kampo CONSORT Statement
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大建中湯 , 漢方処方情報
釣藤散 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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釣藤散
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処方よみがな
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ちょうとうさん
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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チョウトウコウ 3 キッピ 3(チンピも可) ハンゲ 3 バクモンドウ 3 ブクリョウ 3 ニンジン 2-3 ボウフウ 2-3 キクカ 2-3 カンゾウ 1 ショウキョウ 1 セッコウ 5-7
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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チョウトウコウ , チンピ , ハンゲ , バクモンドウ , ブクリョウ , ニンジン , ボウフウ , キクカ , カンゾウ , ショウキョウ ,
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副作用情報
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Kampo CONSORT Statement
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人参養栄湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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人参養栄湯
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処方よみがな
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にんじんようえいとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ニンジン 3 トウキ 4 シャクヤク 2-4 ジオウ 4 ビャクジュツ 4(ソウジュツも可) ブクリョウ 4 ケイヒ 2-2.5 オウギ 1.5-2.5 チンピ 2-2.5(キッピも可) オンジ 1-2 ゴミシ 1-1.5 カンゾウ 1-1.5
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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ニンジン , トウキ , シャクヤク , ジオウ , ビャクジュツ , ブクリョウ , ケイヒ , オウギ , チンピ , オンジ , ゴミシ , カンゾウ
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副作用情報
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Kampo CONSORT Statement
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麦門冬湯 , 漢方処方情報
半夏瀉心湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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半夏瀉心湯
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処方よみがな
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はんげしゃしんとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ハンゲ 4-6 オウゴン 2.5-3 カンキョウ 2-3 ニンジン 2.5-3 カンゾウ 2.5-3 タイソウ 2.5-3 オウレン 1
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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ハンゲ , オウゴン , カンキョウ , ニンジン , カンゾウ , タイソウ , オウレン
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副作用情報
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間質性肺炎 , 発熱 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 薬物性肝障害 , 間質性肺炎
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Kampo CONSORT Statement
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半夏白朮天麻湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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半夏白朮天麻湯
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処方よみがな
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はんげびゃくじゅつてんまとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ハンゲ 3 ビャクジュツ 1.5-3 チンピ 3 ブクリョウ 3 バクガ 1.5-2 テンマ 2 ショウキョウ 0.5-2(ヒネショウガを使用する場合2-4) シンギク 1.5-2 オウギ 1.5-2 ニンジン 1.5-2 タクシャ 1.5-2 オウバク 1 カンキョウ 0.5-1 (シンギクのない場合も可) (ソウジュツ2-3を加えても可)
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処方用法・用量
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|
処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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ハンゲ , ビャクジュツ , チンピ , ブクリョウ , バクガ , テンマ , ショウキョウ , オウギ , ニンジン , タクシャ , オウバク , カンキョウ
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副作用情報
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Kampo CONSORT Statement
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白虎加人参湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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白虎加人参湯
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処方よみがな
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びゃっこかにんじんとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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チモ 5-6 セッコウ 1 カンゾウ 2 コウベイ 8-20 ニンジン 1.5-3
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
|
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文献情報
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生薬名
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チモ , , カンゾウ , コウベイ , ニンジン
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副作用情報
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Kampo CONSORT Statement
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補中益気湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
|
補中益気湯
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処方よみがな
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ほちゅうえっきとう
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処方局法収載
|
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医療用処方
|
|
処方成分分量
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ニンジン 3-4 ビャクジュツ 3-4(ソウジュツも可) オウギ 3-4.5 トウキ 3 チンピ 2-3 タイソウ 1.5-3 サイコ 1-2 カンゾウ 1-2 ショウキョウ 0.5 ショウマ 0.5-2
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処方用法・用量
|
|
処方効能・効果
|
|
処方原典
|
|
処方出典
|
|
処方エキス収率ファイル名
|
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文献情報
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生薬名
|
ニンジン , ビャクジュツ , オウギ , トウキ , チンピ , タイソウ , サイコ , カンゾウ , ショウキョウ , ショウマ
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副作用情報
|
間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 偽アルドステロン症 , 偽アルドステロン症
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Kampo CONSORT Statement
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六君子湯 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
|
六君子湯
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処方よみがな
|
りっくんしとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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ニンジン 2-4 ビャクジュツ 3-4(ソウジュツも可) ブクリョウ 3-4 ハンゲ 3-4 チンピ 2-4 タイソウ 2 カンゾウ 1-1.5 ショウキョウ 0.5-1(ヒネショウガを使用する場合1-2)
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処方用法・用量
|
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処方効能・効果
|
|
処方原典
|
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処方出典
|
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処方エキス収率ファイル名
|
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文献情報
|
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生薬名
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ニンジン , ビャクジュツ , ブクリョウ , ハンゲ , チンピ , タイソウ , カンゾウ , ショウキョウ
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副作用情報
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偽アルドステロン症
, 亜急性髄膜炎-貯留症候群、皮膚炎、不顕性肺炎 , 髄膜炎-尿閉症候群(MRS) , 間質性肺炎
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Kampo CONSORT Statement
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生物活性情報
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NO
production inhibitory activity , 生物活性情報
試験名
|
NO production inhibitory activity
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研究領域
|
免疫系
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試験レベル
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Cell-based
|
プロトコール
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<NO産生抑制試験>
96ウェルプレートにマウスマクロファージ様細胞株RAW264.7細胞を1.2×106cells/mlに調製して、200ul撒き、37℃、5%CO2の条件下で、前培養を2時間行ない、LPSを100ng/ml、IFN-γを0.3ng/mlの濃度になるように添加し、さらに、DMSOに溶解した被検物質のサンプルを100ug/mlになるように投与した。37℃、5%CO2の条件下で、16時間、本培養を行なった。
培養上清を回収し、NO2-をグリース試薬により発色させ、550nm(対照650nm)の吸光度を測定し、下記式によりNO産生抑制率を算出した。
NO産生抑制率=(1-(AS-AN)/(AD-AN))×100
AN:未処理群の吸光度
AS:サンプル/LPS/IFN添加群の吸光度
AD:DMSO/LPS/IFN添加群の吸光度
培養上清を回収した残りの細胞にMTT試薬を0.1mg/mlの濃度になるように添加し、37℃、5%CO2の条件下で、4時間、培養を行なった。培養上清を捨て、150ulのDMSOに溶解し、550nm(対照650nm)の吸光度を測定し、下記式により細胞生存率を算出した。
細胞生存率=AS/AD×100
AS:サンプル/LPS/IFN添加群の吸光度
AD:DMSO/LPS/IFN添加群の吸光度
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結果タイプ
|
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PubMed ID
|
|
備考
|
ニンジン
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活性試験結果情報
|
%
inhibition
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Oxygen
radical absorption , 生物活性情報
試験名
|
Oxygen radical absorption
|
研究領域
|
その他
|
試験レベル
|
Cell-free
|
プロトコール
|
0.1mM 2,2-diphenyl-1-picrylhydrazyl (DPPH)エタノール溶液1.8 mLに被検物質(最大濃度30 mg/mL)または(+)-catechin(10μM~3 mM)の水溶液0.2 mLを添加し、混和して室温に放置した。20分後に517 nmでの吸光度を測定した。Back groundはエタノール1.8 mLに精製水0.2 mLを混和したものを用い、0.1mM DPPHエタノール溶液に精製水0.2mLを添加したものを100%として、被検物質添加DPPH溶液の吸光度からその濃度での抑制率を求めた。被検物質の対数濃度と抑制率の用量作用曲線を求め、直線性を示すような2~4点から最小二乗法で50%抑制率(IC50)を求めた。50%抑制率に達しない時は外挿して求めた。また、最大抑制率も求めた。
|
結果タイプ
|
|
PubMed ID
|
|
備考
|
陽性対照: (+)-catechin (Shigma-Aldrich)
IC50 = 0.117 (mg/mL)
|
活性試験結果情報
|
IC50
生物活性試験結果情報
測定データ種別
|
IC50
|
動物種
|
その他
|
濃度単位
|
|
備考
|
単位: (mg/mL) 陽性対照: (+)-catechin (Shigma-Aldrich) IC50 =
0.117 (mg/mL)
|
活性試験結果
|
|
|
Erythrocyte
method (Intracellular reactive oxygen
species scavenging activity)
, 生物活性情報
試験名
|
Erythrocyte method (Intracellular reactive oxygen species scavenging activity)
|
研究領域
|
その他
|
試験レベル
|
Cell-based
|
プロトコール
|
マウス心臓から採血し、赤血球を単離し、採取血液量の2.5倍容量に0.5%glucose含有生理食塩水で希釈した赤血球を使用した。単離赤血球0.5mLとオートクレーブで滅菌し55℃程度に冷やした2%gluose含有Krebs-10mM リン酸緩衝液(pH7.4)寒天培地6mLを9cm浅型滅菌シャーレに流し入れ、均一に混和し、固化した。(+)-catechinを標準物質(30~1 mM)として、被検物質は30、10、3、1 mg/mLに生理食塩水に溶解し、それらの40μLを寒天培地上の8mm厚手ペーパーディスクに滴下した。厚手のペーパーディスクと2mm離して置いた6mm薄手ペーパーディスクには5μLのglucose
oxidase (GOD)生理食塩水溶液(30、100、300 U/mL)を滴下した。シャーレにアルゴンガスを充填して、37℃で一晩培養した。赤血球寒天培地上のGODディスクの周囲に出来た溶血円半径を測定した。この時、被検薬ディスク側と反対側の溶血円の半径をcontrol、被検薬ディスク側の溶血円半径をtestとした。被検薬ディスクに生理食塩水を入れた時の被検薬側の溶血円半径(実際には溶血距離で、濾紙の半径3mmを除した数値)を100%とし、testの溶血円の縮小割合から抑制率を求めた。この抑制率が50%となる時の濃度IC50を求めるとともに、被検薬1gが(+)-catechinの何mgに相当するかも求めた。
Washed mouse fresh erythrocytes were suspended with glucose-containing
Krebs-phosphate-buffered agar medium plate. Glucose oxidase
(GOD)-containing filter paper disc and reactive oxygen scavenger or saline
containing disc were placed on the agar plate at a distance of 2 mm. After
the overnight incubation at 37℃ under low-oxyen
condition (argon gas replacement), GOD induced the dose-dependent hemolytic
circles. Scavengers inhibited the hemolysis, so % inhibition was calculated
by the degree of shrinking compared with saline, and IC50 was also
obtained.
|
結果タイプ
|
|
PubMed ID
|
|
備考
|
Yutaka Matsuoka, Ikuko Mori, Reiko Oguma,
Ikue Mizumura and Kanako Wakayama: A simple screening method of bioactive
substances for protecting nerves from active oxygen related injury, J.
Pharmacol. Sci., 94(Suppl.Ⅰ), 102P (2004)
|
活性試験結果情報
|
No
type 生物活性試験結果情報
測定データ種別
|
|
動物種
|
その他
|
濃度単位
|
|
備考
|
|
活性試験結果
|
|
|
Amyloid
beta cell death 生物活性情報
試験名
|
Amyloid beta cell death
|
研究領域
|
脳・神経系
|
試験レベル
|
Cell-based
|
プロトコール
|
ddYマウス胎生14日齢胎児脳より大脳皮質を摘出し分散培養した。培養1日後、10uM Amyloid-beta(25-35)と試験エキスを同時投与し、48時間後の生細胞数をCellTiter-Glo 試薬 (Promega #G7571)にて測定した。
|
結果タイプ
|
コントロール細胞の生存を100%,Amyloid beta(25-35)処置による細胞生存を0%とし,試験薬物による変化を%で示し細胞死阻害活性とした。(正数値が大きいほど細胞死阻害活性が高い)
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PubMed ID
|
|
備考
|
|
活性試験結果情報
|
%
inhibition 生物活性試験結果情報
測定データ種別
|
% inhibition
|
動物種
|
マウス
|
濃度単位
|
mg/ml
|
備考
|
|
活性試験結果
|
No.
|
モデル試料
|
生薬
|
濃度
|
試験結果
|
判定
|
活性情報ファイル
|
備考
|
1
|
|
ニンジン
|
0.01
|
106.398335080278
|
|
|
|
2
|
|
ニンジン
|
0.01
|
70.3400149301116
|
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3
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ニンジン
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0.01
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50.8190150694715
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4
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ニンジン
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0.01
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78.4014751046583
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5
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ニンジン
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0.01
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89.1869242209814
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6
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ニンジン
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0.01
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82.5012718486705
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7
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ニンジン
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0.01
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20.9435420305582
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8
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ニンジン
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0.01
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152.523811116684
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9
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ニンジン
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0.01
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111.260627714686
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10
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ニンジン
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0.01
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159.756471410366
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11
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ニンジン
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0.01
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94.248128826797
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12
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ニンジン
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0.01
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30.5899693917368
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13
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ニンジン
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0.01
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48.5977682007583
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14
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ニンジン
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0.01
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59.7454531777716
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15
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ニンジン
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0.01
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70.5395240397329
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16
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ニンジン
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0.01
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60.2714541739114
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