生薬名
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ケイガイ
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生薬英名
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Schizonepeta
Spike
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生薬ラテン名
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SCHIZONEPETAE
SPICA
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生薬和名
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荊芥穂
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基原植物
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Schizonepeta
tenuifolia Briq.(ケイガイ) 植物詳細
植物名
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ケイガイ
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ラテン名
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Schizonepeta
tenuifolia Briq.
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科名
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Labiatae
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和科名
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シソ科
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一般名
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ケイガイ
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一般英名
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Japanese
catnip
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品種等
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分類
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1年生草本
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画像
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高さ60~90cm,茎は方形で直立し,上部は多分枝,全株短毛で覆われる.葉は対生,羽状に深裂し,裂片は3~5片で線状~ひ針形,長さ1.5~2cm,全縁.穂状の輪散花穂を頂 生し,淡紫紅色の小花を密に付ける.小堅果は卵形~だ円形で長さ約1mm,茶褐色.栽培種の収穫時の主茎長は100~120cm,第一次分枝数は25~35で5cm以上の花穂を80~150付ける.
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形態的特徴
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生態的特徴
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中国北部原産で,中国の大部分に分布し,または栽培されている1年生草本.花期6~8月,果期7~9月.栽培種は1年生で開花,登熟し,枯死する.開花期は8月上旬~9月中旬で,9月下旬~10月中旬に種子が登熟する.やや冷涼または温暖な気候を好む.国内の産地は,滋賀県,鳥取県,国外の産地は,中国,韓国,北朝鮮
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生育特性
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寒さの区分
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III~V
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日照条件
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II~IV
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暖かさの区分
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75~140
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土壌分類
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II,
III
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土壌適正
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排水及び保水の良い場所に適する.砂壌土~埴壌土に適する.肥沃地に適する.
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遮光
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不要
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画像
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写真ライブラリー
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写真ライブラリー
写真ライブラリー(Schizonepeta
tenuifolia Briq.(ケイガイ))
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種子
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SEM画像(キーエンスデジタルマイクロスコープVHX-900
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種子
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発芽期
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筑波研究部圃場
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葉
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筑波研究部圃場
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葉
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栽培圃場
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生育期
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筑波研究部圃場
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生育期
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筑波研究部圃場
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生育期
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栽培圃場
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花
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栽培圃場
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花
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栽培圃場
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花
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栽培圃場
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花
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栽培圃場
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生薬
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果実
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筑波研究部標本園
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果実
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筑波研究部標本園
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文献情報
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Yang, F. et al., Monoterpenoids from Schizonepeta tenuifolia. Zhongcaoyao
(2002), 33(1), 8-11.
Fung, D. et al., Schizonepeta tenuifolia: Chemistry, pharmacology, and
clinical applications. Journal of Clinical Pharmacology (2002), 42(1),
30-36.
Kubo, M. et al., The constituents of Schizonepeta tenuifolia Briq. II.
Structure of a new monoterpene glucoside, schizonepetoside C. Chemical
& Pharmaceutical Bulletin (1986), 34(8), 3097-101.
Sasaki, H. et al., The constituents of Schizonepeta tenuifolia Briq. I.
Structures of two new monoterpene glucosides, schizonepetosides A and B.
Chemical & Pharmaceutical Bulletin (1981), 29(6), 1636-43.
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生薬名
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ケイガイ
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組織培養物及び効率的増殖法
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植物体栽培及び植物の効率的生産法
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栽培情報 植物体栽培及び植物の効率的生産法
植物名
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ケイガイ
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ラテン名
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Schizonepeta
tenuifolia Briq.
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種苗および品種
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在来種が栽培されている.
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繁殖
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種子を用いる.
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栽培適性
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やや冷涼なところから温暖な地域まで各地で栽培できる.砂壌土,埴壌土などの
排水の良い場所に適し,有機質を多く含んだ土地での生育が良い.
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播種,定植および育苗
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種子は前年秋に採集した良く充実したものを用いる.条間50~60 cm に播条を設 け,種子をすじ播きする.覆土はしないで,モミガラ燻炭か,切りわらで被覆して,
乾燥を防ぐ.播種量は10a当たり250~300 g を必要とする.播種は4月上旬~下旬 が適当である.
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肥料
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管理
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草丈が5~6cmになった頃に1回目の間引きを行い,密生した部分を間引く.2 回目の間引きは草丈が10~15 cm になった頃に行い,株間25~30 cm 前後になるよ うにする.間引き後,除草,中耕を行う際に,株元に土寄せを行い,倒伏を防ぐよ うにする.
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病害虫駆除
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生育,収量に障害となるような病虫害はない.
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収穫・調製
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8月になると花穂の下から開花し始め,順次上へ開花していく.この花穂の開花
が半分以上をすぎた頃,地際から刈り取る.8月下旬~9月中旬が収穫の適期であ る.刈り取り直後,ムシロなどに広げ,陽乾し,花穂を採取する. 9月下旬~10月中旬に,採取した花穂を十分乾燥させた後,採種する.
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収量
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10a当たり100~200
kg程度である.
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参考情報(生物活性)
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参考情報(生物活性)ファイル
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特性分類表
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栽培暦
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栽培方法関連データ
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栽培方法関連写真データ
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表題
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ケイガイの種子
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画像
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解説
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表題
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ケイガイの生育初期
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画像
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解説
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表題
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ケイガイの生育盛期
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画像
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解説
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表題
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ケイガイの花
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画像
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解説
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表題
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ケイガイの収穫物
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画像
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解説
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表題
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ケイガイの生薬
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画像
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解説
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種子発芽情報データ
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備考
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備考ファイル
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さく葉標本情報
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トランスクリプトーム・ゲノミクス情報
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稀少植物情報
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保有資源情報
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導入年
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保有研究部
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導入番号
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1995
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筑波研究部
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0166-95TS
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部位
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花穂
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局方収載
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局
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食薬区分
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専ら医薬品
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生薬成分
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精油:menthone,pulegone,pulegone など flavonoid:shizomepetoside A, B, C など
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成分(化合物)
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性状
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細長い穂状を呈し,長さ5~10 cm, 径0.5~0.8 cm, 帯紫緑褐色~緑褐色である.花穂は細かい唇形花またはしばしば果実を含むがく筒を付ける.花穂の下部にはときには葉を付けることがある.葉は線状または狭ひ針形である.花軸は方柱形で紫褐色を呈する.ルーベ視するとき類白色の短毛を認める.特異な芳香があり,口に含むとわずかに清涼感がある.
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用途
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発汗,駆風,解熱
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調製法
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8月になると花穂の下から開花し始め,順次上へ開花していく.この花穂の開花が半分以上をすぎた頃,地際から刈り取る.8月下旬~9月中旬が収穫の適期である.刈り取り直後,ムシロなどに広げ,陽乾し,花穂を採取する.
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エキス収率
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文献情報
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処方
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駆風解毒湯,荊芥連翹湯,荊防敗毒散,五物解毒散,十味敗毒湯,消風散,清上防風湯,川芎茶調散,治頭瘡一方,当帰飲子,防風通聖散
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モデル試料 10件
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遺伝子情報
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日本薬局方情報
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定量法
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確認試験法 各種試験法詳細
生薬名
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ケイガイ
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試験名称
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確認試験法
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分析条件
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本品の粉末2gに水20mLを加え,よく振り混ぜた後,蒸留し,留液3mLをとり,これに2,4-ジニトロフェニルヒドラジン・エタノール試液2~3滴を加えるとき,だいだい赤色の沈殿を生じる.
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備考
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確認試験法(TLC) 各種試験法詳細
生薬名
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ケイガイ
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試験名称
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確認試験法(TLC)
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分析条件
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本品の粉末1gに酢酸エチル10mLを加え、15分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。この液につき、薄層クロマトグラフィー〈2.03〉により試験を行う。試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン/酢酸エチル混液(3:1)を展開溶媒として約7cm展開した後、薄層板を風乾する。これに、4-メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し、105℃で5分間加熱し、適切な温度の下、10分間以上放冷後、紫外線(主波長365nm)を照射するとき、Rf値0.5付近に青色の蛍光を発するスポット、Rf値0.1付近に黄色の蛍光を発するスポットを認める。
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備考
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画像データ
画像
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck社製 7cm展開 Rf値: 0.54(青色)・0.13(黄色) 展開時間 8分 ①中国(2011年4月)
②中国(2009年12月) ③中国(2009年5月)
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画像
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako社製 7cm展開 Rf値: 0.54(青色)・0.11(黄色) 展開時間 7分 ①中国(2011年4月)
②中国(2009年12月) ③中国(2009年5月)
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画像
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Merck社製 7cm展開 Rf値: 0.57(青色)・0.14(黄色) 展開時間 8分 ①中国 河北省(2009) ②中国 河北省(2010) ③中国 河北省(2010) ④中国 河北省(2010) ⑤中国 河南省(2011)
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画像
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モデル試料のTLC画像と比較する
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備考
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Wako社製 7cm展開 Rf値: 0.52(青色)・0.10(黄色) 展開時間 7分 ①中国 河北省(2009) ②中国 河北省(2010) ③中国 河北省(2010) ④中国 河北省(2010) ⑤中国 河南省(2011)
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乾燥減量
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灰分 各種試験法詳細
生薬名
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ケイガイ
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試験名称
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灰分
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分析条件
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灰分〈5.01〉 11.0%以下.
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備考
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酸不溶性灰分 各種試験法詳細
生薬名
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ケイガイ
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試験名称
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酸不溶性灰分
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分析条件
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酸不溶性灰分〈5.01〉 3.0%以下.
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備考
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エキス含量 各種試験法詳細
生薬名
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ケイガイ
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試験名称
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エキス含量
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分析条件
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エキス含量〈5.01〉 希エタノールエキス 8.0%以上.
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備考
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精油含量
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純度試験
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その他
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NMR情報
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漢方処方情報
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荊芥連翹湯 ,
漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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荊芥連翹湯
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処方よみがな
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けいがいれんぎょうとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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トウキ 1.5 シャクヤク 1.5 センキュウ 1.5 ジオウ 1.5 オウレン 1.5 オウゴン 1.5 オウバク 1.5 サンシシ 1.5 レンギョウ 1.5 ケイガイ 1.5 ボウフウ 1.5 ハッカヨウ 1.5 キコク 1.5(またはキジツ) カンゾウ 1-1.5 ビャクシ 1.5-2.5 キキョウ 1.5-2.5 サイコ 1.5-2.5(ジオウ オウレン オウバク ハッカヨウのない場合も可)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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トウキ , シャクヤク , センキュウ , ジオウ , オウレン , オウゴン , オウバク , サンシシ , レンギョウ , ケイガイ , ボウフウ , ハッカ , キジツ , カンゾウ , ビャクシ , キキョウ , サイコ
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副作用情報
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間質性肺炎 副作用情報
処方名(漢字)
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荊芥連翹湯
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処方の由来
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不明
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副作用の概要
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間質性肺炎
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文献情報
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医薬品・医療機器等安全性情報 No.275
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Kampo CONSORT Statement
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十味敗毒湯 , 漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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十味敗毒湯
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処方よみがな
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じゅうみはいどくとう
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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サイコ 2.5-3.5 オウヒ 2.5-3.5(またはボクソク) キキョウ 2.5-3.5 センキュウ 2.5-3.5 ブクリョウ 2.5-4 ドクカツ 1.5-3 ボウフウ 1.5-3.5 カンゾウ 1-2 ショウキョウ 1-1.5(ヒネショウガを使用する場合3) ケイガイ 1-2 レンギョウ 2-3 (レンギョウのない場合も可)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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サイコ , オウヒ , キキョウ , センキュウ , ブクリョウ , ドクカツ , ボウフウ , カンゾウ , ショウキョウ , ケイガイ , レンギョウ
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副作用情報
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特発性腸間膜静脈硬化症 副作用情報
処方名(漢字)
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十味敗毒湯
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処方の由来
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不明
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副作用の概要
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特発性腸間膜静脈硬化症
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文献情報
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吉井新二, 塚越洋元, 久須美貴哉,鈴木康弘, 漢方薬の長期服用歴を認めた腸間膜静脈硬化症の4例, 日本大腸肛門病学会雑誌, 63 (6) 389-395, 2010
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Kampo CONSORT Statement
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防風通聖散
漢方処方情報
処方番号
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処方名(漢字)
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防風通聖散
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処方よみがな
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ぼうふうつうしょうさん
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処方局法収載
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医療用処方
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処方成分分量
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トウキ 1.2-1.5 シャクヤク 1.2-1.5 センキュウ 1.2-1.5 サンシシ 1.2-1.5 レンギョウ 1.2-1.5 ハッカヨウ 1.2-1.5 ショウキョウ 0.3-0.5(ヒネショウガを使用する場合1.2-1.5) ケイガイ 1.2-1.5 ボウフウ 1.2-1.5 マオウ 1.2-1.5 ダイオウ 1.5 ボウショウ 1.5 ビャクジュツ 2 キキョウ 2 オウゴン 2 カンゾウ 2 セッコウ 2 カッセキ 3(ビャクジュツのない場合も可)
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処方用法・用量
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処方効能・効果
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処方原典
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処方出典
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処方エキス収率ファイル名
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文献情報
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生薬名
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トウキ , シャクヤク , センキュウ , サンシシ , レンギョウ , ハッカ , ショウキョウ , ケイガイ , ボウフウ , マオウ , ダイオウ , ボウショウ , ビャクジュツ , キキョウ , オウゴン , カンゾウ , ,
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副作用情報
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薬物性肝障害 , 間質性肺炎 , 薬物性肝障害 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 薬物性肝障害 , 薬物性肝障害 , 薬物性肝障害 , 薬物性肝障害 , 薬物性肝障害 , 薬物性肝障害 , 薬剤性間質性肺炎 , 薬剤性間質性肺炎 , 間質性肺炎 , 間質性肺炎
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Kampo CONSORT Statement
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生物活性情報
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Amyloid
beta cell death
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