生薬名

カシュウ

生薬英名

Polygonum Root

生薬ラテン名

POLYGONI MULTIFLORI RADIX

生薬和名

何首烏

基原植物

Polygonum multiflorum Thunberg(ツルドクダミ)

部位

塊根

局方収載

食薬区分

専ら医薬品(茎・葉は非医)

生薬成分

アントラキノン類:chrysophanic acid, emodin など その他: lecithin, stilbene glucoside など

成分(化合物)

性状

本品はほぼ紡錘形を呈し,長さ1015cm,径25cm.外面は赤褐色~暗褐色で,粗いしわがある.横切面は淡赤褐色又は淡灰褐色で,中央部に大型の維管束とその回りに小形の多数の異常維管束が不規則に散在する.質は重く堅い. 本品は特異な弱いにおいがあり,味は渋くてやや苦い. 本品の横切片を鏡検〈5.01〉するとき,最外層は数層のコルク層からなり,コルク細胞には褐色の物質が含まれる.皮層は柔組織からなる.各異常維管束は環状の形成層とそれを挟む師部と木部からなる.師部に外接して繊維が見られる.根の中心部は木化している.柔組織中には単粒及び28個の複粒のでんぷん粒とシュウ酸カルシウムの集晶を含む.でんぷん粒のへそは明瞭である.

用途

強壮,補血,解毒,緩下. 高脂血症,精神病,不眠症,外傷による神経切断症にも応用される。

調製法

エキス収率

文献情報

処方

当帰飲子

モデル試料  1

遺伝子情報  

日本薬局方情報

定量法

確認試験法

確認試験法(TLC)

乾燥減量

灰分

酸不溶性灰分

エキス含量

精油含量

純度試験

その他

NMR情報  

漢方処方情報

生物活性情報

植物名

ツルドクダミ

ラテン名

Polygonum multiflorum Thunberg

科名

Polygonaceae

和科名

タデ科

一般名

ツルドクダミ

一般英名

品種等

分類

画像

形態的特徴

生態的特徴

生育特性 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

写真ライブラリー

写真ライブラリー

文献情報 http://mpdb.nibiohn.go.jp/mpdb/img/plusminus01-001.gif

生薬名

カシュウ

組織培養物及び効率的増殖法

植物体栽培及び植物の効率的生産法

さく葉標本情報

トランスクリプトーム・ゲノミクス情報

稀少植物情報

保有資源情報

導入年

保有研究部

導入番号

1966

北海道研究部

3206-66HK

1979

筑波研究部

0410-79TS

1981

種子島研究部

0031-81TN

1982

種子島研究部

0084-82TN

生薬名

カシュウ

試験名称

確認試験法(TLC)

分析条件

本品の粉末1gにメタノール10mLを加え,15分間振り混ぜた後,ろ過する.ろ液を蒸発乾固し,残留物をメタノール2mLに溶かし,試料溶液とする.この液につき,薄層クロマトグラフィー〈2.03〉により試験を行う.試料溶液5μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする.次に酢酸エチル/水/メタノール/酢酸(100)混液(20010103)を展開溶媒として約10cm展開した後,薄層板を風乾する.これに紫外線(主波長365nm)を照射するとき,Rf0.3付近に青白色の蛍光を発するスポットを認める.

備考

Merck社製とWako社製TLC plateの比較および、7cm10cm展開の比較


画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/197.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

紫外線(主波長365nm) Merck 社製 TLC plate7cm展開) Rf値 0.31(青白色の蛍光) 展開時間 12中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/198.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

紫外線(主波長365nm) Merck 社製 TLC plate10cm展開) Rf値 0.31(青白色の蛍光) 展開時間 26中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/199.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

紫外線(主波長365nm) Wako 社製 TLC plate7cm展開) Rf値 0.29(青白色の蛍光) 展開時間 7中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/200.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

紫外線(主波長365nm) Wako 社製 TLC plate10cm展開) Rf値 0.30(青白色の蛍光) 展開時間 13中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/201.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

条件変更追試 Merck 社製 TLC plate7cm展開) Rf値 0.27(青白色の蛍光) 展開時間 11中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/202.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

条件変更追試 Merck 社製 TLC plate10cm展開) Rf値 0.28(青白色の蛍光) 展開時間 24中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/203.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

条件変更追試 Wako 社製 TLC plate7cm展開) Rf値 0.32(青白色の蛍光) 展開時間 7中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



画像

http://mpdb.nibiohn.go.jp/CONTENTS_ROOT/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_DATA/JP_IDENTIFICATION_PHOTO_FILE/thumbnail/204.jpgモデル試料のTLC画像と比較する

備考

条件変更追試 Wako 社製 TLC plate10cm展開) Rf値 0.32(青白色の蛍光) 展開時間 13中国(2009年6月入手) 中国(2008年4月入手) 中国(2007年4月入手)



生薬名

カシュウ

試験名称

乾燥減量

分析条件

乾燥減量〈5.01〉 14.0%以下(6時間)

備考

生薬名

カシュウ

試験名称

灰分

分析条件

灰分〈5.01〉 5.5%以下.

備考



生薬名

カシュウ

試験名称

エキス含量

分析条件

エキス含量〈5.01〉 希エタノールエキス 17.0%以上.

備考

薬名

カシュウ

試験名称

純度試験

分析条件

() 重金属〈1.07〉 本品の粉末3.0gをとり,第3法により操作し,試験を行う.比較液には鉛標準液3.0mLを加える(10ppm以下)
(
) ヒ素〈1.11〉 本品の粉末0.40gをとり,第4法により検液を調製し,試験を行う(5ppm以下)

備考