アキネジー
アキネジー
【英】akinesia
=瞬目麻酔
瞬目麻酔 シュンモクマスイ 【英】akinesia 【独】Akinesie 【仏】akine´sie 【ラ】akinesia 同義語:アキネジー
白内障手術*
や緑内障手術など眼内手術を局所麻酔下で安全に行うための,眼輪筋麻酔法.眼瞼の反射的瞬目運動や閉瞼運動による眼内圧上昇を防止するため,眼輪筋の支配神経である顔面神経を麻痺させる伝達麻酔である.van Lint, Villardの提唱によるもので,長針を用いて眼窩外側縁を通る垂線と,眼窩下縁を通る水平線が交わる点で刺入し,深部をまず眉毛の外縁に達してから針を引き抜きつつ約 1mLの麻酔液を注入する.さらに針先を転じて眼窩下縁に沿い鼻に近いところまで進ませてから前同様引き抜きつつ約 1mLの薬液を注入する.オブライエン法O'Brien methodは顔面神経の根幹にて麻酔する方法で,外耳道前方2cm,上方1cmの点より直角に深部に刺入して薬液を注入する.このほかアトキンソン法Atkinson methodその他の方法も行われている.使用薬剤には2%プロカイン,2%リドカインなどが多い.開瞼時の疼痛を和らげるため,前記眼内手術のほか,網膜剥離*
などの手術の際にも行われることが多い. |
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飛蚊症 ヒブンショウ 【英】myodesopsia, muscae volitantes, floater before the eye 【独】Mu¨ckensehen, fliegende Mu¨cken 【仏】mouches volantes, myode´sposie 【ラ】muscae volitantes, myodesopsia
硝子体混濁*vitreous opacitiesのある眼に現れる自覚症状である.飛蚊状,数珠状,浮き輪状,紐状などに見えて,眼球運動に伴って移動するが,安定した運動ではなく浮動あるいは揺れ動くように感じられる.胎生期の遺残であるグリア組織,眼内の炎症や出血などによる細胞成分,硝子体の液化や,後部硝子体剥離による硝子体混濁などが網膜に影を映すために発生する内視現象entoptic phenomenonである.
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