抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
適応症 血の道、更年期障害神経症 小児夜泣症 神経衰弱 ヒステリー 不眠症 疲労症 高血圧や動脈硬化による神経症 
目  標 本方は、体力や抵抗力が乏しいと見受けられる者の精神興奮、不安感、全身倦怠感などの神経症状を目安に応用されています。
構  成 当帰(とうき):3 釣藤(ちょうとう):3 川弓(せんきゅう):3 朮(じゅつ):4
茯苓(ぶくりょう):4 柴胡(さいこ):2 甘草(かんぞう):1.5 陳皮(ちんぴ):3
半夏(はんげ):5           
備  考 本方は、比較的体力のない人で精神的興奮あるいは抑うつ症状を呈する場合に用います。高血圧症や動脈硬化症などでイライラして怒りやすく、興奮して眠れないもの、あるいは逆に沈うつ的になり不安、恐怖感のあるものに適応します。

本方は、チック病などの眼瞼(がんけん)や顔面の痙攣、手足の痙縮、あるいは小児が泣きわめきひきつけを起こしたりするときにも用いられますが、これらの症状も肝気が高ぶって起こるもので本方の適応です。