「顔色が悪い」というと、青白い様子を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実はそれだけではありません。
白目を含めなんとなく黄色っぽいような気がする
どす黒く不健康な感じがする
血色がなく全体的に顔や唇が白っぽい
こういった顔色の悪さがある時に考えられる原因とは、どのようなものがあるでしょうか。
何らかの病気による顔色の悪さ
考えられる代表的な病気
貧血
血液の成分のひとつである赤血球やヘモグロビンが減少する病気のことです。貧血が起きると全身に酸素を十分供給できなくなるため、顔色の悪さの他にもさまざまな症状が引き起こされます。
概要めまいとは、「目が回る」「目がくらむ」といった症状のことを指します。めまいを引き起こす病気はさまざまであり、緊急性や対処方法、受診すべき診療科も異なります。特に激しい頭痛や手足の麻痺などが急に生じた場合には、脳卒中といった緊急疾患も疑われます。病状を見極めつつ、安静を保って自然に消失するのを待つのがいいのか、医療機関を受診すべきか判断することが大切です。 原因身体の平衡感覚や位置の認識は、脳や耳、循環器、首などが複雑に相互作用をしながら行われています。そのため、これら位置の認識に関わる部位のいずれかに異常がある場合にめまいが生じます。脳が原因の場合脳の異常により起こるめまいは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍などの病気が原因として挙げられます。 耳が原因の場合耳は聴こえに関しての機能を果たすだけでなく、平衡感覚も担う重要な臓器です。そのため、耳に異常がある場合にもめまいが生じます。 具体的には、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などがめまいの原因になります。 首が原因の場合首が原因になるものとしては、筋緊張性頭痛や頸椎椎間板ヘルニアなどの整形外科疾患が挙げられます。 上記以外にも、薬剤が原因となる場合や、加齢に伴い各臓器機能の衰えが生じてめまいを起こしやすくなることもあります。 また、血圧が低い場合には、脳への血流が減り、めまいとして自覚されることがあります。そのため、起立性低血圧や過度の降圧薬の影響などを原因としてめまいが生じることもあります。 症状めまいは人によってさまざまに表現されますが、自分がぐるぐる回っているような感じ、あるいは天井がぐるぐる回るような感じといった、回転に関連した症状として自覚されることがあります。そのほかにも、地面がふわふわゆれている、船に乗っているようにふわふわする、乗り物の酔いのように気持ち悪い、などと表現されることともあります。また、立ちくらみの症状がめまいとして表現されることもあります。 また、めまいに伴い、そのほかの症状が現れることがあります。具体的には、以下のような症状です。 · 耳鳴り · 聴こえの低下 · 吐き気や嘔吐 · 頭痛 · 目の見えにくさ · 意識消失 など めまい以外の症状は、原因によって異なります。正確な診断を行うために、めまいに随伴する症状にも注意することが大切です。 検査・診断めまいの原因は多岐に渡ります。そのため、原因を特定するためには詳細な問診や身体診察が欠かせません。推定される原因に応じて、血圧測定や頭部・頸部CT、頭部MRI、血液検査(貧血などのチェックをします)、心電図、カロリックテスト(温度刺激検査)などが適宜検討されます。 実際にどの検査が行われるかは、緊急性の高さなどによっても異なります。 治療めまいの治療は、原因疾患に応じて異なります。脳腫瘍が原因であれば、手術療法や放射線療法などによって腫瘍の摘出・縮小を図ります。脳卒中が原因の場合は、t-PA療法、脳の保護療法、手術などが適宜検討されます。 そのほか、メニエール病であれば内服薬による治療、良性発作性頭位めまい症であれば浮遊耳石置換法など、それぞれにあった治療方法が検討されます。 |
、頭痛、息切れ、だるさ、疲れやすさ、胸の痛み、爪がもろくなる、やたらに氷が食べたくなる(氷食症)などがよくある症状です。約9割が鉄不足による鉄欠乏性貧血といわれています。
肝不全
ウイルスやアルコールの過剰摂取などにより肝臓の機能が十分でなくなっている状態です。
皮膚や白目が黄色くなる黄疸、食欲不振、吐き気、腹水などが主な症状です。
もし黄色く見える顔色の悪さがある時には、早めに一度病院で相談してみましょう。
腎不全
腎臓の機能が低下して、体内の水分や老廃物が体の中に溜まった状態です。軽度だと症状が出ないこともありますが、ある程度進行するとさまざまな症状があらわれます。
顔色が黒ずむ、吐き気、血圧が上がる、尿が減るなどがよくある症状です。
アジソン病
何らかの原因でエネルギー代謝や血圧などにかかわるホルモンの分泌が不足する病気です。
顔色が黒っぽくなる他、吐き気、倦怠感、下痢などの症状が特徴的です。食欲が落ちて体重が減ったり、気分の落ち込みからうつ症状が出ることもあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺のホルモンが不足すると身体の機能が低下してきます。やる気がでない、だるいなど全身の症状の他、顔が腫れぼったい、皮膚が乾燥して粗くなる、表情が乏しくなるなどの顔の変化がでてきます。
受診の目安とポイント
病気によって顔色は青白くなったり、黄色くみえたり、黒ずむこともあります。
顔色の悪さが続く、他に気になる症状があるような場合には内科などで相談すると良いでしょう。受診の際には「顔色が気になり始めた時期」「顔色の他に気になる症状」を伝えると医師の参考になります。
日常生活上の原因と対処法
怒りや緊張
怒りや緊張は交感神経を過敏にし、顔の毛細血管を収縮させます。そのため、怒りや緊張により顔が青ざめてしまうことがあります。
怒りや緊張が強いときには
緊張した身体をリラックスさせると良いでしょう。たとえば、意識的に腹式呼吸をするのもひとつの方法です。へそのあたりに注意を向け、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませ、口から息を吐きながらお腹を凹ませるのを繰り返しましょう。
寝不足
寝不足による顔の血行不良も、顔色を悪化させます。血流が悪くなることで必要な酸素や栄養が届かず、また水分や老廃物の排出も滞るため全体的に疲れた印象の顔になりがちです。
寝不足のときには
まず、しっかりと睡眠をとることをおすすめします。
血行の改善を促すため、ぬるめのホットパックで温めたり、やさしくマッサージするなどもよいでしょう。
疲労
疲労も顔の血行を悪化させ、顔色を悪くする一因です。
疲労を溜めないためには
疲れを感じたら無理せず休む、疲労が溜まっていると感じた時には気分転換を取り入れるなど、上手な休息の方法をみつけましょう。
体温が低い
体温が低いことで、血管の収縮による顔色の悪化を招くことがあります。
体温が低いなと感じたら
お風呂はシャワーだけで済ますのではなく、できればしっかり湯船につかるようにしましょう。冷房はゆるめに、体を冷やす食物の摂取を控えるなど、体を冷やすような生活習慣をみなおすとよいでしょう。
よくならないときには
自分でできる対処法を試してみても改善されないようであれば、病気が隠れている可能性もあります。一度病院で相談してみましょう。