長強 (ちょうきょう)
穴名解釈:長─長い;強:強い;脊椎長而強靭,穴在下端。
取穴部位:尾骨下端と肛門の中間;
主治:痔,肛脱(配百会,大腸兪,承山)等;
穴意:督脈の絡穴,絡接任脈;足少陰腎経と足少陽胆経と督脈の交会穴。
腰兪(ようゆ)
取穴部位:仙骨裂孔の中央陥凹部,伏臥位で取穴。配腎兪,環跳,委中治腰背痛。
✤仙椎(S1~S4)の棘突起は癒合し正中仙骨稜を形成する。
✤第5仙椎の椎弓板は正中で癒合しておらず仙骨裂孔となり,仙骨管の末端を成す。
✤仙骨裂孔の両端には下方に向いた仙骨角がある。
腰陽関(こしのようかん)
穴名解釈:督脈為陽,穴属督脈,位於腰部転動処,如腰之機関。
取穴部位:腰部後正中線上,第4・第5腰椎棘突起間の凹陥処;
功効:調補腎気,利腰膝,祛寒湿;
主治:配腎兪,環跳,足三里,委中治坐骨神経痛。
下極兪(奇穴)
取穴部位:腰部後正中線上,第3・第4腰椎棘突起間の凹陥処;治腰背痛,陽萎。
命門(めいもん)
取穴部位:腰部後正中線上,第2・第3腰椎棘突起間の凹陥処;培元補腎,固精壮陽。
懸枢(けんすう)
取穴部位:腰部後正中線上,第1・第2腰椎棘突起間の凹陥処;腰部活動の枢紐。
脊中(せきちゅう)
取穴部位:背部後正中線上,第11・第12胸椎棘突起間の凹陥処;脊柱古作21椎。
中枢(ちゅうすう)
取穴部位:背部後正中線上,第10・第11胸椎棘突起間の凹陥処。
筋縮(きんしゅく)
取穴部位:背部後正中線上,第9・第10胸椎棘突起間の凹陥処;能治筋肉攣縮諸病。
至陽 (しよう)
穴名解釈:至:到達;本穴与横膈平,経脈至此已从膈下之陽中之陰到達膈上之陽中之陽。
取穴部位:背部後正中線上,第7・第8胸椎棘突起間の凹陥処;
功効:理気寛胸; 主治:配心兪,内関治不整脈。
霊台(れいだい)
取穴部位:背部後正中線上,第6・第7胸椎棘突起間の凹陥処;心霊(神道と心兪)の台。
神道(しんどう)
取穴部位:背部後正中線上,第5・第6胸椎棘突起間の凹陥処;心兪傍,如心神之通道。
身柱(しんちゅう)
取穴部位:背部後正中線上,第3・第4胸椎棘突起間の凹陥処;如一身之支柱。
陶道(とうどう)
取穴部位:背部後正中線上,第1・第2胸椎棘突起間の凹陥処;解表,退熱,安神。
大椎 (だいつい)
穴名解釈:古代称第1胸椎棘突為大椎,穴在其上方,故称大椎。
取穴部位:第7頚椎棘突起と第1胸椎棘突起間の凹陥処;
功効:疎風散寒,解表通陽,理気降逆,鎮静安神,健脳,強壮全身;
主治:感冒,頭痛,肩こり等;
穴意:手足三陽経と督脈の交会穴;配曲池,外関,合谷,風池治感冒,発熱,頭痛。
唖門 (あもん)
穴名解釈:啞─音啞;門:門戸;此穴深刺可以致啞,也可治啞,故比喩音啞の門戸。
取穴部位:後髪際正中直上0.5寸,第1頸椎下;
功効:通経絡,開神竅,治言語障害;
穴意:督脈と陽維脈の交会穴;配廉泉,耳門,聴宮,聴会,翳風,合谷治聾啞。
風府 (ふうふ)
穴名解釈:風─風邪;府:処所;可治風邪為病之穴,也是易為風邪侵襲の部位。
取穴部位:外後頭隆起の直下方,後髪際を入ること1寸,両側僧帽筋之間凹陥処;
功効:疎解脳府之風邪;
主治:頭痛,高血圧症等;
穴意:足太陽膀胱経と督脈と陽維脈の交会穴,治頭面部と五官科疾患の常用穴。
脳戸 (のうこ)
穴名解釈:脳─脳髄;戸─門戸。督脈循脊上行入脳,穴在枕部,相当於脈気入脳の門戸。
取穴部位:後髪際より2.5寸入る処,風府穴上1.5寸,外後頭隆起の上際の中央に取る。
主治:目痛不能遠視,頚項強痛・・・など;
穴意:足太陽膀胱経と督脈の会穴,配肝兪,太陽,睛明,太衝治眼病。
強間 (きょうかん)
穴名解釈:強─強硬;間─中間。穴当頂骨と枕骨結合の中間,能治項部強痛。
取穴部位:後髪際より4寸入る処,脳戸穴上1.5寸;
主治:頭痛,めまい,嘔吐,頚項不得左右回顧・・・など;
後頂(ごちょう)
取穴部位:後髪際より5.5寸入る処,脳戸穴上3寸; 穴在頭頂百会穴之後方。
百会 (ひゃくえ)
穴名解釈:百─多い;会:交会;穴在巓頂部,是足三陽経,肝経,督脈等多経之交会部位。
取穴部位:左右の耳尖を結んだ線が正中線と交わるところ;
功効:清熱開竅,健脳寧神,回陽固脱,平肝息風;
主治:頭痛,高血圧症,半身不随等;
穴意:足三陽経と督脈の交会穴;
配伍:配肩髃,曲池,合谷,環跳,風市,足三里,絶骨治半身不随。
前頂 (ぜんちょう)
穴名解釈:前─前方;頂─頭頂。穴在頭頂百会穴の前方。
取穴部位:前髪際より3.5寸入る処,百会穴前1.5寸,印堂穴と脳戸穴を結ぶ線の中間点。
主治:頭痛,めまい,面部紅腫,脳血管の病気による半身不随・・・など;
囟会(しんえ)
取穴部位:前髪際より2寸入る処,百会穴前3寸;穴当囟門の閉合処。
上星 (じょうせい)
穴名解釈:上─上方;星:空の星;人頭形円象天,穴在頭上,如星在天。
取穴部位:前髪際を入ること1寸,神庭穴直後0.5寸;
主治:頭痛,蓄膿症(配迎香,素髎,合谷)等;
神庭 (しんてい)
穴名解釈:神─神明;庭:前庭;脳為元神之府,神在此指脳,穴如脳之前庭。
取穴部位:前頭部の正中線で前髪際より0.5寸入るところに取る;
主治:心神錯乱などの精神症状;
穴意:督脈と足太陽膀胱経の交会穴,配睛明,太陽治目赤腫痛。
素髎 (そりょう)
穴名解釈:素─鼻茎;髎:骨隙;穴在鼻茎下端の骨隙処。
取穴部位:鼻尖の中央陥凹部;
功効:泄熱開竅,回陽救逆;
主治:鼻疾患(配上星,迎香,合谷)等;
水溝 (すいこう)
穴名解釈:水─水液;溝:溝渠;穴在人中溝,人中溝形似水溝。
取穴部位:鼻中隔の直下,人中溝の上1/3と中1/3の交点処;
功効:清熱開竅,鎮通寧神,回陽救逆;
主治:人事不省,腰脊強痛等;
穴意:督脈と手陽明大腸経と足陽明胃経の交会穴;配委中治ギックリ腰。
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