冷え性を改善!鍼灸の効果で冷え症対策
女性の多くみられる「冷え症」。皆さんは、どのような冷えでお悩みですか?
よくお聞きするのは、
§ 入浴後、すぐに手・足が冷える
§ 布団の中でも、手・足が冷えて眠れない
§ 一度冷えると、暖かい部屋でも身体が温まりにくい
§ よく腹痛や下痢をおこす・・・・・など
このような自覚症状を感じている方が多いようです。
注意が必要な冷えとは
「冷え症」とはいえ、その背後に病気がかくれている場合もあるので、注意が必要です。心不全・心臓の病気・閉塞性動脈硬化症・膠原病・甲状腺機能低下症・貧血など、冷え性の他に、どうき・息切れ・指先が白くなる・左右どちらかの手や足などに感覚の差がある・顔が異常に白い・・・などの症状がありましたら、1度医師の診断をあおいで下さい。
冷え症の主な原因
どうして「冷え症」になるのでしょう?
ひとくちに「冷え症」と言っても、その原因はいろいろとあるようです。また、「冷え症だから」と言って「冷え」が慢性化してしまうと、様々な症状を引き起こす原因になりかねません。むくみ・腹痛・下痢・便秘・頭痛・肩こり・慢性疲労感・アレルギー・肌荒れ・生理不順・胃のもたれ・・・など。
実際に、「冷え症」だけを感じる方は少なく、いくつかの症状を訴える患者さんが多いのが現実です。たんなる「冷え」ですが、「冷え」を取るには時間がかかります。少しずつでも改善していきましょう。
§ 体内で作られる熱の量が少ない
(筋肉の量が少なかったり、運動不足)
§ 体内で作られた熱をうまく運べない
(動脈のつまり)
§ 自律神経の乱れ
(実際には冷えていないのに、本人は冷えていると感じる)
ホルモンバランスによる自律神経の乱れ
「冷え症」は、女性によくみられる症状です。その理由は、服装・ダイエット・筋力が男性より少ない・・・などがありますが、1番の理由は、ホルモンバランスの変化によって、自律神経が乱れやすいというところです。
女性の生理活動は、ホルモンバランスによって調節されています。ホルモンと自律神経のバランスは脳の視床下部でその調節がされているため、影響しあいやすいと考えられています。
東洋医学で考える冷え性の原因
当院にお越しいただいている、女性の患者さんのほとんどの方が身体のどこかに冷えを感じていらっしゃいます。最も多いのが、「足」ですが、中には「全身が冷たい」と感じている方もいらっしゃいます。ひと口に「冷え」「冷え症」と言っても、その原因は様々なように、治療方針もお一人おひとり違ってきます。
「冷え症」というと、血流が悪い・・・というイメージから「血」(けつ)が症状の中心と思われがちですが、身体を構成する「気」(き)「血」(けつ)「津液」(しんえき)という物質すべてにその原因が考えられます。
「気」(き)の原因
§ 気虚(ききょ)タイプ:元気がない・気力が低下している § 気滞(きたい)タイプ:気のめぐりが悪い § 気逆(きぎゃく)タイプ:イライラしやすい 他にあらわれる症状→冷えのぼせ・顔や上半身は熱い・肩こり・頭痛 「血」(けつ)の原因 § 瘀血(おけつ)タイプ:血液の停滞・血流が悪い § 血虚(けっきょ)タイプ:血液が不足している・皮膚や粘膜の乾燥 他にあらわれる症状→手・足など末端の冷え・しもやけ 「津液」(しんえき)の原因 § 痰湿(たんしつ)タイプ:余分な水分の滞り・むくみ 他にあらわれる症状→新陳代謝の低下・水分の停滞・胃腸機能の低下 |
当院の鍼灸治療
鍼灸は、身体の内側から冷えの原因・冷えそのものを改善していく治療です。「気」に原因がある場合は、「気」の流れを調整したり、補充したりします。「血」に原因がある場合は、「血」の滞りをとってめぐりを促進したり、足りない「血」を補う治療をします。「津液」に原因がある場合は、体内の水分バランスの調整をはかり、余分な水分を排出しやすいように治療します。
「冷え」の原因を根本から改善するための治療です。
患者さんのお身体を診ていると、「気」「血」「津液」のいくつかに原因がある場合が多いようです。患者さんお一人おひとりに、ツボを選び鍼やお灸を組み合わせて、治療しております。生活の中で、入浴・運動・食生活などを工夫することも「冷え症」改善に大切です。鍼灸治療と生活習慣の一工夫を合わせて行ってみてはいかがでしょうか?「冷え症」や「冷え症」による様々な症状で、気になっていることがありましたら、どうぞお気軽にご相談下さい。