膀胱兪(ぼうこうゆ)
穴名解釈:膀胱─六腑之一;兪:輸注;本穴是膀胱之気転輸於背中体表の部位。
取穴部位:正中仙骨稜第2仙椎棘突起部の外方1.5寸,平第2仙骨後孔;
功効:培補下元,約束膀胱気機,通利水道─調整泌尿器・生殖器機能の要穴之一;
穴意:背兪穴─膀胱の兪穴,配腎兪,関元,中極,陰陵泉,三陰交治泌尿器・生殖器疾患。
次髎 (じりょう)
穴名解釈:次─第2;髎:骨隙;本穴适対第2仙骨後孔。
取穴部位:上後腸骨棘と督脈の結ぶ線の中点,适対後2仙骨孔;
主治:坐骨神経痛,婦人科疾患等;
①配腎兪,関元,三陰交,膀胱兪治月経痛;
②配腎兪,大腸兪,環跳,足三里,絶骨治腰痛,坐骨神経痛。
委陽 (いよう)
穴名解釈:委─湾曲;陽:陰陽の陽,外属陽;穴在膝窩横紋の委中穴の外側。
取穴部位:膝窩横紋の外端,大腿二頭筋の内縁,委中穴外側1寸;
主治:坐骨神経痛等;
穴意:①三焦経の下合穴;②足太陽膀胱経の別絡;
委中 (いちゅう)
穴名解釈:委─湾曲;中:中間;穴在膝窩横紋の中点(真ん中)。
取穴部位:膝窩横紋の中点,半腱様筋と大腿二頭筋の中央。
功効:舒筋活絡,強健腰腿,泄暑熱,止吐瀉;
主治:腰痛,膝痛等;
穴意:①膀胱経の合穴;②四総穴之一:腰背委中求。
膏肓 (こうこう)
穴名:膏─膏脂,古代心尖脂肪称膏;肓:肓膜,古代心臓と隔膜の間称盲。
取穴部位:第4・第5胸椎棘突起間凹陥の外側3寸,厥陰兪穴の外側1.5寸処;
功効:通宣理肺,益気補虚,常灸則強壮作用あり。
主治:肩甲間部のこり;
配伍:配大椎,曲池,気海,関元,足三里治気虚,血虚,体弱。
志室 (ししつ)
穴名解釈:志─志意;室:房室;腎蔵志,穴在腎兪外側,如腎気聚集之房室。
取穴部位:第2・3腰椎棘突起間凹陥(命門穴)の外側3寸処,腎兪穴の外側1.5寸処;
功効:滋補腎陰,清利下焦湿熱;
主治:腰痛等;
配伍:配腎兪,関元,三陰交治陽萎,遺精。
秩辺 (ちっぺん)
穴名解釈:秩─秩序;辺:辺縁;膀胱経の背部諸穴,配列有序,本穴居其最下辺。
取穴部位:平第4仙骨後穴,第4仙椎棘突起下(仙骨裂孔)の外側3寸;
功効:疎通経絡,強健腰膝;
主治:配腎兪,関元兪,委中,陽陵泉治坐骨神経痛。
承山 (しょうざん)
穴名解釈:承─承受;山:山嶺;腓腹筋両側頭の筋腹高突如山,穴在其下,有承受之勢。
取穴部位:下腿後側中央,腓腹筋内側頭と外側頭の筋溝下端凹陷処,委中穴下8寸;
功効:舒筋活絡,調理腸腑;
主治:坐骨神経痛,下肢倦怠等;
配伍:配腎兪,委中,陽陵泉,三陰交治腰痛,坐骨神経痛。
飛揚 (ひよう)
穴名解釈:飛─飛翔;揚:向上揚起;穴在下腿外側,本経之絡脈从此飛離而去絡腎経。
取穴部位:崑崙穴の直上7寸,腓腹筋下垂部の外縁,腓腹筋とヒラメ筋との間;
功効:疎経活絡,清熱消腫;
主治:坐骨神経痛,下肢倦怠等;
穴意:膀胱経の絡穴,別走足少陰腎経,配腎兪,関元兪,環跳,足三里,三陰交治坐骨。
崑崙 (こんろん)
穴名解釈:崑崙─山の名,外果高突如山,故比作崑崙,穴在其後。
取穴部位:外果で最も尖ったところとアキレス腱の間の陥凹部;
功効:疎通経絡,消腫止痛,強健腰腿;
主治:頭痛,坐骨神経痛等,妊婦刺之落胎;
穴意:膀胱経の経穴;
①配腎兪,腰兪,風池,合谷,環跳,風市,委中,足三里,行間治腰腿痛;
②配百会,風池,合谷,後渓,申脈治頭痛;配絶骨,丘墟治足根(かかと)痛。
申脈 (しんみゃく)
穴名解釈:申─伸,伸展;脈:経脈;穴属膀胱経,又是陽蹺脈の起点,由此向陽蹺脈伸展。
取穴部位:外果直下方の陥凹処;
主治:足関節捻挫等;
穴意:陽蹺脈所生之処,八脈交会穴之一:通於督脈。
束骨 (そっこつ)
穴名解釈:第5中足骨の小頭古代称束骨,穴在其後上方,故名。
取穴部位:第5中足趾節関節の後上方,赤白肉際;
主治:足背痛等;
穴意:膀胱経の輸穴,配大腸兪,脾兪,天枢,中脘,陽陵泉治腸カタル。
至陰 (しいん)
穴名解釈:至─到達;陰:陰陽の陰,足少陰経;本経末穴,到達足少陰腎経。
取穴部位:足の第5指外側爪甲根部,爪甲の角を去ること0.1寸;
功効:疎通経絡,調整陰陽,清頭明目;
主治:頭痛,胎位不正(艾灸),難産等;
穴意:膀胱経の井穴,配風池,天柱,太陽治頭痛。
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