一般に、外傷と呼ばれるものは、その形態によって3種類に分けられます。まず、ナイフやカッターなどの刃物やガラスの破片などで切った場合を切り傷といい、出血が多いのが普通です。つぎに、錐(きり)やクギなど先の鋭いもので刺してできた傷が刺し傷です、これは傷口が小さくても深いところで損傷している場合が多く、中に不潔物が残っていたりすると大変危険です。また、転んですりむいたときなどにできる傷を擦過傷(さつかしょう)といい、いわゆるすりきずのことです。
これらの外傷は、子供にしろ大人にしろちょっとした不注意からよく受けるものですが、細菌などに感染すると大事に至ることもありますから小さな傷でも注意しなければなりません。とくに破傷風菌の常在地では十分な注意を必要とします。
また、受傷後に傷口から雑菌が混入すると化膿することがありますから、手当てに際しては清潔にしなければなりません。 |