腹痛
腹痛を起こす病気は多く、軽いものから非常に危険なものまであります。また、消化器ばかりでなく、肝臓、腎臓や生殖器などに異常があっても腹痛は起きます。胃かいよう、十二指腸かいよう、胃酸過多症、膵炎、胆のう炎、胆石症、腎盂炎、腎臓結石、腹膜炎、虫垂炎、腸狭窄症、腸捻転、異常月経などがあります。すなわち、腹痛は内臓の異常を知らせる信号だといえます。したがって、ただ痛みだけを止めればそれでよいというわけにはいきません。医師の診断によって原因を見つけ、適切な治療を受けることが必要です。

腹痛を起こす原因はいろいろあるわけですが、漢方では、ある程度慢性的であったり、急性のものでも比較的程度の軽いものについて治療することになります。
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
ウコギ
根(初春芽が出る前)

滋養強壮・鎮痛・足腰の冷え・疼痛・インポテンツ

ウコギ(五加皮)酒は不老長寿の薬酒としてよく知れれています。初春芽が出る前のウコギを掘り出して、水洗いして根の皮をはがして天日で乾燥させて刻みます。「せんきゅう」「とうき」などを加えた醸造酒があります。ウコギ50グラム、砂糖10〜15グラム、ホワイトリカー1.8リットルを加えて密閉して冷暗所に保管。1ヶ月程度で飴色になりますが、熟成するには3ヶ月程度が必要。

ヨモギ
茎葉(6〜7月)
クロロフィル・精油・タンニン
抗癌・肥満・婦人病・関節痛・アトピー・動脈硬化・老化防止
@十分成長して花の咲く前に新葉茎葉を採取A日陰で乾燥して細かくして保存B1日量5〜8グラムを水0.4リットルで半量まで煮詰めて食間に飲用Cまたは、1分ほど沸騰させて、ハチミツを入れて飲用。一般的には「もちぐさ」のこと。