アキノキリンソウ   (キク科アキノキリンソウ属:多年草:草丈 〜60センチ:花期 〜10月)
薬効
かぜ 小便不利 むくみ(浮腫・水腫) 解毒 腎臓・膀胱炎
分布生育場所
科名:キク科/属名:アキノキリンソウ属
和名:秋の黄輪草/秋の麒麟草/生薬名:一枝黄花(いっしこうか)/学名:Solidago virgaurea subsp.asiatica
日本全土の日当たりの良い山地、丘陵に普通に自生する多年草
亜高山、高山に自生するミヤマアキノキリンソウ

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見分け方・特徴
草丈は直立して30〜60センチ、茎は、細長く強い。
葉は、互生して下部は卵形、上部は小さくなり細長く先端が尖ります。
花は、9〜10月ころ、茎頂に黄金色の花を穂状につけます。
花は、中央に筒状花10個くらいあり、周りに舌状花が囲みます。
採集と調整
秋の開花期に全草を採取して天日で乾燥させます。
これを生薬で、一枝黄花(いっしこうか)といいます。
薬効・用い方
健胃、利尿作用や腎臓、膀胱炎などや、かぜの頭痛、のどの腫れや痛み、腫れ物、解毒に用います。
アキノキリンソウを乾燥したものを、1日量10〜15グラムを0.5リットルの水で、半量まで煎じて、3回に分けて服用します。

のどの痛みや腫れには、15〜20グラムを、0.5リットルの水で、半量まで煎じて、うがいをします。

若芽は、食用にします。塩を入れて熱湯で茹でてから、水にさらしてアク抜きを充分します。
胡麻和え、酢味噌、油いため、汁のみなどにして食べますが、濃い目の味付けします。
その他
アキノキリンソウの名前の由来は、花がベンケイソウ科のキリンソウに似ていて、秋に咲くので、アキノキリンソウと呼ばれました。

秋に、黄金色の花が咲く代表的な花です。
良く似た、高山に自生する、ミヤマアキノキリンソウも、同様の薬効があるとされています。