カザグルマ       (キンポウゲ科センニンソウ属:落葉つる性:樹高 〜 メートル:花期 〜6月)

薬効
通風
分布生育場所

科名:キンポウゲ科/属名:センニンソウ属
和名:風車/学名:Clematis patens
本州、四国、九州の山地
朝鮮、中国に分布する

キンポウゲ科センニンソウ属センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属ボタンヅル(牡丹蔓)
キンポウゲ科センニンソウ属クサボタン(草牡丹)
キンポウゲ科センニンソウ属トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)

見分け方・特徴

つる性落葉の木本、つるは高さ2〜5メートル伸び、茎は褐色
葉は、互生、3出複葉〜2回3出複葉、小葉は卵形、長さ2〜6センチ、洋紙質で先は尖る
花は、5〜6月頃、新枝の先端に直径10〜15センチの白色〜薄紫色の美しい花をつける
花には花弁が無く、花弁状に見えるのは、がく片で8枚、雄しべ雌しべ多数、葯は紫色
採集と調整
秋の落葉する頃に根をほりあげ、水洗いして日干しにして乾燥させる

乾燥したものは、生薬名威霊仙(いれいせん)の代用として用いる
薬効・用い方
根には、トリテルペン、オレアノール酸を含む

通風には、威霊仙(いれいせん)の代用として、1日量5〜8グラム、水0.4リットル、約半量まで煎じて1日3回食後30分に服用する
2〜3週間服用して、2〜3週間休止して、再度2〜3週間続けて連用はしないこと
その他
名の由来は、8枚の花の形から、風車(カザグルマ)に見立てて、カザグルマの名になった

テッセン(鉄銭)は、中国から、寛文年間(1661-1673)に日本に渡来した園芸品種
クレマチスは、日本原産のカザグルマ、中国原産のテッセン、ヨーロッパ原産のピチセラやインテグリフォリアなどを交配したもので、観賞価値の高い園芸品種