鹿児島紅梅/紅梅系
(バラ科サクラ属:落葉性低木:樹高 2〜3メートル:花期 1〜3月)
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薬効 |
かぜ |
食欲増進 |
健胃 |
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分布生育場所 |
科名:バラ科/属名:サクラ属
和名:鹿児島紅梅/生薬名:鳥梅(うばい)/学名:Prumus mume var.kagoshimabeni
中国中部原産
ウメ(梅)の園芸品種には、野梅系、紅梅系、豊後系、杏系の4種に分けられる
1.野梅系は、野梅性、紅筆性、難波性、青軸性などと呼ばれる品種がある
2.紅梅系は、赤い髄ならば紅梅系と呼び、花が濃紅色のものを緋梅性と区別する場合もある
3.豊後系は、果樹として栽培される梅の変種
4.杏系は、梅(ウメ)と杏(アンズ)の中間的な品種の呼び名
バラ科サクラ属/梅/紅梅系オオサカズキ(大盃)
バラ科サクラ属/梅/野梅系ミチシルベ(道知辺)
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見分け方・特徴
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紅梅系は、ウメの園芸品種の一つで、普通は紅色花がつくが、枝の髄が赤色ならば、花の色が白色でも、紅梅系の品種に分類され、東都や雪灯篭などの品種がある
紅梅系で、花色が濃紅色のものを、緋梅性と区別する場合もあり、緋梅、鹿児島紅などの品種がある
ウメの、花蕾(からい)は、前年の葉腋に1〜3個つく
花は葉に先立って1、2月頃開き、開花期間は暖地では長く、寒い北部では短いとう傾向がある
ウメは一般的には、自家不和合性が強く、同一品種ではあまり結実しないので混植すると良く結実する
果実は、心皮(しんぴ)の1枚が成長してできるもので心皮の合わせ目がくい違うため、溝ができ、果実は核と密着し、核は内果皮で木化した厚膜細胞からなっている |
採集と調整 |
熟す直前のいわゆる青ウメを梅干しや梅酒、梅肉エキスの材料とする
ウメの、生薬の鳥梅(うばい)は、未熟な青梅をわらを燃やした煙をあてて薫製(くんせい)にしたもので、外面が真っ黒で、こわれやすく、ほぼ2〜3センチの球形であらいしわがあって、強い酸味がある |
薬効・用い方 |
かぜには、鳥梅(うばい)を水洗いして1〜2個を水0.2リットルで約2分の1ほどに煎じ、熱いうちに飲むと効き目があります。
また、梅干し1〜2個をガス火で金網にのせ、黒くなるまで焼き、熱いうちに茶碗に入れて熱湯を注ぎます。シュウと音を立てて梅干しが崩れますが、これを湯ごと飲むのもよい方法です。
梅肉エキス:青梅をすり潰して、布で汁を絞り、この汁を弱火でゆっくりと煮詰めて飴状にしたものが梅エキスです。または、鳥梅(うばい)1個を、とろ火で煎じて飲用。これは、消化器系伝染病に強い殺菌力があり、健胃、食あたり、暑気あたりなどに良く効き、旅行など旅の常備薬として役に立ちます。
梅干し:日本固有の嗜好品で健康食品の代表といえます。解熱、鎮痛作用があり、含まれるクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸が多いため、清涼感があって食欲を増進し、唾液や胃液の分泌を促進するので健胃薬ともなります。
完熟手前の青梅を塩で漬けて、日に干してからシソの葉で漬け、紅く染めてから、今一度天日で干します。
梅酒:傷のない青梅1〜1.2キログラムを水洗いして、水切りしてからよく乾いたふきんで完全に水気を除き、容器にグラニュー糖400グラム、ホワイトリカー1.8リットルとともに入れ、ふたをして冷暗所におき、半年から1年後に、こしてから飲みます。
中国の青梅酒(ちんめいじょう)は青梅の果実のみを濁り酒に漬け、それに水と砂糖を加えて、2時間ほど煮て冷めてから、こして仕上げたもので、これも健康酒です。 |
その他 |
ウメの名前の由来は、漢名の梅(ウメ)、ムイ、メイを日本語読みにして、ウメになったという説や、韓国語で梅(マイ)から、転訛して、ウメになったという説、薬用として黒焼きにした鳥梅(うばい)から転訛して、ウメと呼ばれたという説がある
また、鳥梅(うばい)とは、未熟果を燻製(くんせい)にしたもので、烏のぬれ羽色のように黒く、つやがあることから、鳥梅(うばい)と名がついた
ウメの材は、床柱、櫛(くし)、そろばんの珠、念珠、洋傘の柄、彫刻材などに使う |