アローニア/チョークベリー    (バラ科アロニア属:落葉低木:樹高 〜3メートル:花期 〜月)

薬効
生食  果実酒
 
分布生育場所

科名:バラ科/属名:アロニア属
和名:アロニア/チョコベリー/英名:チョークベリー/学名:Aronia --
北アメリカの東部原産のAronia arbutifolia(アロニア・アービュテイフォリア/アルプティフォリア)(英名/Red chokeberry)、Aronia melanocarpa(アロニア・メラノカーバア/メラノカルバ)(英名/Black chokeberry)、Aronia prunifolia(アロニア・ブルニフォリア)(英名/Purple chokeberry)の3種
北アメリカ東部の森林、低木林、湿地に自生

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見分け方・特徴

Aronia arbutifolia(アロニア・アービュテイフォリア/アルプティフォリア):幹は高さ3メートルの直立する落葉低木、葉は光沢は無く狭卵形で濃緑色、葉の裏面には灰色の毛が密に生え、秋に橙色〜赤色、黄色に紅葉する。花は晩春に白色〜桃色、直径約1.5センチを散房花序につける。花後直径約6ミリの赤色の液果をつける。
Aronia melanocarpa(アロニア・メラノカーバア/メラノカルバ):幹は高さ2メートルの直立する落葉低木、葉は倒卵形で無毛、光沢があり淡緑色、秋に濃紫紅色に紅葉する。晩春〜初夏に白色〜まれに桃色の直径約1センチの花を散房花序につける。花後直径約1センチの黒色の液果をつける。
Aronia prunifolia(アロニア・ブルニフォリア):Aronia arbutifolia と Aronia melanocarpa の雑種で、高さ3メートル、葉は倒卵形で光沢の無い濃緑色、裏面に灰色の毛があり秋に濃紫紅色に紅葉する。晩春に白色〜桃色の直径約1.5センチの花を散房花序につける。花後直径約8ミリの紫黒色の液果をつける。

栽培は、湿り気のある水はけの良い土壌が向き、石灰分を過度に含む場合は避ける。日当たりの良い場所〜半日陰が適していて耐寒性がある。
採集と調整
秋に紫黒色に熟した果実を採取する
薬効・用い方
アローニア(アロニア/チョークベリー)は、ポリフェノールを豊富に含有していて、ポリフェノールの一種アントシアニンは、ブルーベリーの2倍、ブドウの1.5倍ある。
乾燥アロニア100グラム中には、α-カロチン6.4μg、β-カロチン846μg、 ビタミンB1/0.017mg、ビタミンB2/0.020mg、ポリフェノール/777mg、ビタミンC/16.4mg他を含有

果実は、甘みと酸味があり、生食やジャムなどに加工したり、健康酒に高血圧や動脈硬化の予防に効果がある
その他
名の由来、アロニア(アローニア)は、属名アロニア属(Aronia)から、また、別名 チョコベリー/チョークペリーは、英名(chokeberry)からついた

ロシアでは、黒い実のナナカマドと呼ばれ、薬品や健康食品に利用されていて、ロシアやイタリア、フランスなどヨーロッパでは 、アントシアニンを主成分とした薬品が開発されているという