モッコウ
(キク科トウヒレン属:多年草:草丈 〜3メートル:花期 〜9月)
|
薬効 |
漢方処方 |
芳香性健胃薬 |
下痢止め |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
分布生育場所 |
科名:モクセイ科/属名:レンギョウ属
和名:インドモッコウ/生薬名:木香(モッコウ)/学名:Saussurea lappa Clarke
インドが原産地、ネパールなどカシミール地方山岳地帯
|
見分け方・特徴
|
高さ約3メートルになる大型の多年草
茎は直立、葉は互生、心臓形、長さ10〜25センチ、幅4〜10センチ、葉縁は波うつ
花は、7〜9月に暗紫色の管状花を数個つける |
採集と調整 |
地上部が枯れた頃に、根を掘り取る |
薬効・用い方 |
有効成分:揮発油(テルペン、セスキテルペン、アプロタキセンなどを含有)、アルカロイド(サウサリン)、樹脂を含有。
特にアルカロイド(サウサリン)は副交感神経の働きを抑え、インドモッコウ(木香)の根は、インド医学では約2500年にわたり、香水、催淫作用、白髪を抑える薬草として貴重であり、中国や中東地域にも輸出される
また、インドモッコウ(木香)は、インドのアーユルヴェーダ医学、ユナニー医学では、強壮薬、興奮薬、防腐薬として使われている。
また、他の薬草と配合されていて、気管支炎、喘息、咳などの呼吸器管の治療や、コレラの治療にも使われる。
日本薬局方にも収録された生薬で、芳香性健胃、整腸、疼痛、下痢止め。抗菌・抗真菌作用、腸蠕動促進作用があり、帰脾湯(きひとう)、女神散などの漢方処方される。 |
その他 |
英名Kuth(クース)、インドモッコウは、生薬名は木香(モッコウ)、オオグルマの根を乾燥した、生薬名は、土木香(どもっこう)で、木香(モッコウ)の輸入が少ない時代に代用とした
絶滅の恐れのある貴重な高山植物として保護されていて、ワシントン条約の附属書Tに記載され、規制対象植物として国際的な取引が全面的に禁止されているが、中国雲南省などで栽培されている。 |