ウワバミソウ (イラクサ科ウワバミソウ属:多年草:草丈 〜50センチ:花期 〜6月)
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薬効 |
軽い切り傷 |
虫刺され |
山菜 |
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分布生育場所 |
科名:イラクサ科/属名:ウワバミソウ属
和名:蟒蛇草/学名:Elatostema umbellatum var.majus
北海道、本州、九州、四国の渓流沿い、山地の湿った斜面などに群生
中国・揚子江以南に分布
ウワバミソウの花をつまんで食べているサル
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見分け方・特徴
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柔らかい茎葉をもつ、高さ50センチ程度の雌雄異株の多年草
根茎は、短く横に這い、茎は赤みを帯び多肉質で斜めに伸びる
葉は、柄が無く互生、長楕円形、先端は長く尖り、葉縁には粗い鋸歯がある
花は、5〜6月に、雄株は、葉脈に1〜2センチの柄を出し、黄白色の小花を固めてつける
雌株は、葉脈に柄の無い小花を固めてつける
果実は、秋に茎の節が膨らみ肉芽状になり種子を落とす |
採集と調整 |
生の葉茎を随時採取
山菜として、若葉・若芽を、春〜夏には、茎を採取、根茎は、春〜秋に採取する |
薬効・用い方 |
軽い切り傷、虫さされには、生の茎や根茎を採取して、たたき潰して、汁を患部に塗布する
若葉・若芽や茎は、ミズナ(水菜)、アカミズとして山菜で知られる
若芽・若葉は、そのまま、天ぷらに、軽く塩茹でして、三杯酢、酢味噌、和え物など
春〜夏の茎は、葉やムカゴも食べられるが、強いクセがあるので、茎だけを採取して、塩を入れた熱湯で茹でて、色が鮮やかな緑色になったら、引き上げ、水にさらす。
冷蔵庫に入れて冷やしてから、三杯酢、辛子醤油など、山菜としては絶品の味わいがある
根茎は、ひげ根をとり、よく洗い、たたき潰すと、トロロとして、珍味絶品ミズナトロロが味わえる |
その他 |
名の由来は、渓流沿いの湿った陰気な場所に自生する。そんな場所に、ウワバミ(大蛇)が出そうなことから、ウワバミソウの名になった。が、実際は、蛇は湿った場所より乾燥した草地に多い
別名の、ミズナ(水菜)は、茎が水水しく、食べられる菜の意味で、地方により、ミンズやアカミズの名がある
京都で水菜(みずな)と呼べば、葉が細かく切れ込んだ冬野菜をいい、東北地方ではミズナ(ミズ)は、ウワバミソウをいう、積雪が多い渓流沿いの、ウワバミソウは、質が良く美味いという |