アメジストセージ     (シソ科サルビア属:常緑亜低木:樹高 〜1メートル:花期 〜10月)

薬効
下痢・芳香性健胃 収斂 消毒
分布生育場所

科名:シソ科/属名:サルビア属
和名:アメジストセージ/別名: ヤクヨウサルビア/セージ/学名:Salvia leucantha
スペイン〜バルカン半島の南ヨーロッパ地中海北岸原産
ハーブのヤクヨウサルビアとして栽培

見分け方・特徴

高さ60〜100センチ、寒地では葉が数枚残る
茎は四角形、2年目から木質化する
葉は、対生、広楕円形、先端は尖り、葉質は厚い、表面に網目状のしわが目立つ
花は、9〜10月ころに、花穂の出し淡紫色の唇形花をつける
採集と調整
初夏〜夏に葉を採取して、陰干しにして乾燥させる
乾燥した葉は、生薬名で、セージ葉(よう)、グレー色に変色する
薬効・用い方
主成分は、ツジョン(揮発油)約50%、ジテルペン、フラボノイド、フェノール酸、タンニン

食べすぎ飲みすぎなどには、乾燥セージ葉を2〜3枚入れて、熱い紅茶を入れて、セージティーに

軽く煮出して、うがい薬としても用いられる、葉数枚に熱湯を入れて、毎日飲用すると、生理不順に月経の血の流れを促進して、強壮、通経効果があり、更年期の身体のほてり、ホルモン変化に適応される効果があるという

フランスでは、疲労回復、強壮、健胃には、乾燥セージ葉数十枚に、煮立てた赤ワインを入れて、15分程度したら、上澄みのかすを除いて、毎日食前に小さなグラス1杯飲むという

サルビアの種類は世界に約500種類があり、スペインサルビアは(S.lavandulifolia)は、最も知られた料理用の種類で、ツジョン(揮発油)を含まない
その他
サルビアの名の由来は、ラテン語の「健康である」の、サルウェオが転訛して、サルビアの名になったという
また、セージの名の由来は、フランス名「ソージュ」から、英名「セージ」になった

セージは、ユーゴスラビアのアドリア半島の島々で栽培されたものが、スパイスとして最高級という。また、このセージを蜜源にした蜂蜜は、セージ・ハネーと呼ばれ、南欧では最高級として珍重される

園芸種の、サルビア「ヒゴロモソウ・シソ科サルビア属(ブラジル原産)」と区別するために、ヤクヨウサルビア、セージなどと呼ぶ