エゾユズリハ (ユズリハ科ユズリハ属:常緑低木:樹高 〜3メートル:花期 〜6月)
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薬効 |
寄生性皮膚病 |
有毒 |
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分布生育場所 |
科名:ユズリハ科/属名:ユズリハ属
和名:蝦夷譲葉/学名:Daphniphyllum macropodum var.humile
北海道、本州中部以北の多雪地域の山地に自生
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見分け方・特徴
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雌雄異株の常緑低木で福島県以南に自生する、ユズリハのように高木にはならない
枝は、緑色で滑らか、下部で枝分かれして立ち1〜3メートル
葉は、長柄があり互生、楕円形〜倒卵楕円形、先端は尖り、表面は淡緑色でつやがあり、枝の上部に集まる
花は、5〜6月に橙赤色のがく・花弁の無い小花が葉のつけ根の花穂に多数つく
果実は、雌株に楕円形の核果で、紫黒色に熟す |
採集と調整 |
随時樹皮、葉を採取して天日で乾燥する |
薬効・用い方 |
有効成分は、アルカロイドのダフニマリン、ダフイロイド、葉には配糖体アスペルロシド、樹皮にはタンニン類を含有
中毒部位:樹皮、葉
中毒症状:呼吸困難、麻痺
しらくもなどの寄生性皮膚病に、樹皮は1回量約10グラム、葉は1回量約15グラムを水0.4〜0.6リットルで半量まで煎じて、かすを除いて、患部を洗浄する
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その他 |
名の由来は、5月ころ新しい葉が伸び始めて、8〜9月ころに生長した新葉に代わって、古い葉が落ちることから、譲り葉(ゆずりは)から、名がついた
エゾは、北海道など蝦夷(えぞ)地方に多いことから、エゾユズリハの名になった
名の由来から、古くから、ダイダイと共に、お正月の飾りに用いられ、鏡餅の敷き物、輪飾りの輪、門松の添え木などの正月の飾りつけに用いられる
エゾユズリハは、福島県以西に自生するユズリハのように大木にはならない、葉がやや薄く、小さいことから区別するという
古くは、トウダイグサ科ユズリハ属に区分されていたが、その後、ユズリハ科ユズリハ属になった |