クサフジ                (マメ科ソラマメ属:多年草:草丈 〜100センチ:花期 6〜7月)

薬効
収斂 できもの 食用
分布生育場所

科名:マメ科/属名:ソラマメ属
和名:草藤/学名:Vicia cracca
日本全土の山すそ、河原、道端、原野などの日当たりの良い場所
北半球の温帯、亜寒帯に広く分布

マメ科ソラマメ属カラスノエンドウ(烏の豌豆)
マメ科ソラマメ属ナンテンハギ(南天萩)

見分け方・特徴

クサフジは、丈夫なつる性の多年草で茎は木質になり角ばる
高さは80〜150センチくらいになり、茎の先端は巻きひげ状になり枝分かれして成長する
葉は、互生、偶数羽状複葉、小葉は18〜26枚
花は6〜7月ころ茎の上部の葉脈から花穂を出して、小型の青紫色の蝶形花を密につける
果実は、豆果で長楕円形、中に種子が2〜6個入る

採集と調整
花が咲いている時期に全草を採取して天日で乾燥させる

中国では、薬用に用いるといい生薬名を透骨草(とうこつそう)と呼ぶ

 
薬効・用い方
リューマチなどの痛みには、乾燥した全草1日量9〜15グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用するという

できものなどの皮膚病には、全草を煎じた液を患部に塗布する

葉や全草を乾燥して刻み、お茶の代用として飲用する

5〜7月頃の、若芽、若葉、幼果を摘み取り、揚げ物などに、また、茹でて水にさらして、和え物、おひたし、汁の実、油いためにして食べる

 
その他
名の由来は、花の形が、フジの花のように房咲きで、フジの葉より小さい葉が付く草から、クサフジになったという

昔から、下剤の薬や若芽、若葉、幼果を食用にしていたので広く知られていた