アセビ (ツツジ科アセビ属:常緑低木:樹高 〜9メートル:花期
〜4月 )
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薬効 |
有毒 |
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分布生育場所 |
科名:ツツジ科/属名:アセビ属
和名:馬酔木/別名:アセボ/学名:Pieris japonica
本州の福島県以南から九州に自生。広く観賞用として植栽。
花の色が赤紫色のアケボノアセビ
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見分け方・特徴
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一般には観賞用として植栽されている常緑の低木。
樹高1〜2、枝は多く分枝して、新枝は緑色をしている。
葉は、長楕円形で厚く革質で先端は尖る。
花は、春3〜4月ころに白色の、スズランに似た、つぼ状の小花を花枝の先に密につける。
花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまる。
果実は、平たい球形。 |
採集と調整 |
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薬効・用い方 |
有毒部位:花、葉、茎すべて有毒。
有毒成分:グラヤノトキシンT、アセボトキシンなどの有毒ジテルペンを含有
中毒症状:嘔吐、下痢、酩酊状態、四肢痙攣、呼吸麻痺
ハナヒリノキと同様の有毒成分がある
茎葉を10倍量の水で煎じて、さらに、煎じた液を10倍に薄めて、殺虫剤として使用。 |
その他 |
名前の由来は、馬が、アセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことから、馬酔木(あしび)から転訛(てんか)して、アセビという名になったという説や、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説があります。
アセビには地方で、アセボ、アシビ、ドクシバ、ウジハライなどがあります。
ウジハライなどは、古くに、アセビの葉の煎じ汁を便所のうじ虫などの殺虫剤や、農作物や家畜の表面に付く害虫の駆除に使用していたことから付いた名です。
沖縄には花の大きい変種であるリュウキュウアセビがあり、各地で変異したアセビが観賞用に植栽されています。 |