ガガイモ
(ガガイモ科ガガイモ属:多年草:草丈 〜 センチ:花期 〜8月)
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薬効 |
滋養強壮 |
腫れ物 |
解毒・虫刺され |
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分布生育場所 |
科名:ガガイモ科/属名:ガガイモ属
和名:蘿摩/生薬名:羅摩子(らまし)/学名:Metaplexis japonica
日本全土の日当たりのよい道端、空き地、原野、土手に自生
ガガイモ科カモメヅル属イケマ(牛皮消)
ガガイモ花、ガガイモ果実
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見分け方・特徴
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日当たりのよい空き地や土手に普通に見られるつる性の多年草です。
つるや葉を切ると白い汁が出ます。
地下茎は長く横に這います。
茎は、長く伸びて他の植物の上に覆いかぶさります。
葉は、長い心臓形で、少しつやがあり裏面は白っぽくなっています。
花は、夏に葉脈の脇から柄を出して、淡紫色で5裂で、おしべと雌しべがくっついている花を数個つけます。
果実は、大型の袋果で船形、長さ8〜10センチ、表面には不規則な突起があります。
熟すと、果実が割れて、扁平楕円形の長い白毛を持った種子が風で飛びます。 |
採集と調整 |
初秋に果実、種子、葉を採取して、日干しにして乾燥させます。
果実を乾燥したものを生薬で、羅摩子(らまし)といいます。
生の葉は、随時採取します。 |
薬効・用い方 |
有効成分:プレグナン誘導体サルコスチン、ブレグラリン、ネタプレキシゲニン、ベンゾエルラマノンなど
滋養強壮に、乾燥した種子、茎葉を粉末にして1日2回2〜3グラム服用します。
茎葉の粉末と、クチナシの果実の粉末を、酢で練って、腫れ物などに外用として塗布します。
生の茎葉は、解毒、腫れ物に、細かく切ってから、麦粉・酢と良く練って外用で患部に塗布します。
茎葉から出る白い汁は、イボやヘビ、虫刺されに患部に塗布します。
種子の白毛は、切り傷の止血になります。
若芽は、熱湯でゆでて、水にさらしてアク抜きをしてから、油いため、煮物、混ぜご飯などにして食べます。 |
その他 |
ガガイモの名前の由来は、カガミ(かがむ)という動作を意味していて、これは、かがむような低い場所に太い茎があるということからついた名ということです。
また、葉が亀の甲のような形をしていることから、栃木の放言でゴガミ(亀)のことを、ガガということから、ガガと、果実が熟すと、イモのような色・形から、ガガイモと名がついたなどがあるようです。
また、古事記には、大国主命の国造りをしたといわれる、クナビコナ(少彦名神)が、「天の羅摩(カガミ)の船にのって・・・」という記述があります。
これが、ガガイモの果実のサヤに乗って小さな神様が来たとされていて、日本では古くから、ガガイモが親しまれていたことがわかります。
ガガイモ科の植物は、つる性が多くあり、良く似たイケマがありますが、花が白く区別がつきます。
イケマも、ガガイモと同様に、茎葉を折ると白い汁を出し、似たような薬効がありますが、根には、アルカロイドを含み毒性があります。 |