ミツガシワ
(ミツガシワ科ミツガシワ属:多年草:草丈 〜30センチ:花期 〜8月)
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薬効 |
苦味健胃薬
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分布生育場所 |
科名:ミツガシワ科/属名:ミツガシワ属
和名:三柏/生薬名:睡菜葉(すいさいよう)/学名:Menyanthes trifoliata
北海道、本州、九州の平地から高山の池沼など湿地に自生
東北、北海道などの寒地に多く自生
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見分け方・特徴
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茎は、直立し、葉は、長い柄があり、基部は鞘状(さやじょう)で茎を包み、3出複葉、小葉は卵状の楕円形、葉縁には鈍鋸歯があります。
花は、平地では5月ころ、高山では夏ころに、白色で花弁(かべん)5裂、白毛が密生した花をつけます。
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採集と調整 |
夏、葉を葉柄(ようせい)ごと採取して天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、睡菜葉(すいさいよう)といいます。 |
薬効・用い方 |
睡菜葉(すいさいよう)は、苦味健胃薬(くみけんいやく)として、胃もたれや腹痛などに1日量3〜5グラムを、水0.4リットルで、約半量まで煎じて、1日3回に分けて服用します。 |
その他 |
名前の由来は、葉が、柏(かしわ)に似ていて、小葉が3枚あることから、ミツガシワという名がついたといわれています。
中国の古書・本草綱目(ほんぞうこうもく・1590頃)には、「睡菜(すいさい)は五、六月田塘(でんとう)の中に生ず。土地の者は根を掘りて塩漬にする。これを食えば好く睡る」という記述があります。また、気分がすぐれず、眠れないときによいという記述もあります。
飯沼慾斎(いいぬまよくさい・1783〜1865)の「草木図説(そうもくずせつ)」には、ミツガシワを「主功多々アリ薬鏡載之」という記述があり、これは、江戸時代末期に、オランダ医師が、ミツガシワの薬用としても用い方を伝えたといわれています。
また、ヨーロッパでは古くから民間薬として、ミツガシワを苦味健胃薬(くみけんいやく)として用いていました。 |