アオダモ (モクセイ科トネリコ属:落葉高木:樹高 〜15メートル:花期 〜 月)
|
薬効
|
下痢
|
眼の充血
|
解熱
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
分布生育場所 |
科名:モクセイ科/属名:トネリコ属
和名:アオダモ/別名:コバノトネリコ/アオタゴ/生薬名:秦皮(しんぴ)/学名:Fraxinus lanuginosa form.serrata
中部以北の山地に自生。各地で植栽。
モクセイ科トネリコ属トネリコ(梣)
モクセイ科モクセイ属キンモクセイ(金木犀)
モクセイ科ソケイ属オウバイ(黄梅)
モクセイ科レンギョウ属レンギョウ(連翹)
|
見分け方・特徴
|
葉は、奇数羽状複葉(うじょうふくよう)で対生して、小葉には鋭い鋸歯があります。
木は雌雄異株で、花は、春に枝の先端に円錐花序(えんすいかじょ)に淡緑色の小花を多数つけます。
夏には、細長い翼のある果実がつきます。
|
採集と調整
|
春から夏に、樹皮を採取して天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、秦皮(しんぴ)といいます。
|
薬効・用い方
|
秦皮(しんぴ)は、消炎、収斂(しゅうれん)薬として用います。
下痢(げり)止めや解熱などには、1回量3グラム、水0.3リットルを半量まで煎じて服用します。
また、洗眼剤として用いる場合には、結膜炎などの洗眼に、秦皮(しんぴ)10グラム、水0.4リットルで半量まで煎じた液で洗眼します。
トネリコの仲間には、アオダモ(コバノトネリコ)があり、北海道、本州、四国、九州と全国に分布します。
これは、アオダモの枝を切って水に入れておくと、殺菌性の強い、クマリン配糖体・エクスクリンが水に溶け出して、水が藍色の蛍光を出すことからアオダモと呼ばれています。
|
その他 |
中国の古書、神農本草経(しんのうほんぞうきょう)には、トネリコの樹皮を乾燥した、秦皮(しんぴ)を、「久しく服すると頭髪は白くならず、不老である」という記述があります。
また、日本の古書の本草綱目(ほんぞうこうもく)では、「目を明にし、目の赤腫や疼痛(とうつう)、涙のやまぬときに用いる」という記述があり、古くから目の薬として用いていたことがわかります。
アオダモの材は、野球のバット材として用いられています。
|