アオジソ
(シソ科シソ属:1年草:草丈 〜60センチ:花期 〜9月)
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薬効 |
不眠症 |
神経痛・リウマチ |
ノイローゼ・神経衰弱 |
魚毒中毒 |
糖尿病 |
食用 |
分布生育場所 |
科名:シソ科/属名:シソ属
和名:青紫蘇/学名:Perilla
frutescens var.acuta Kudo forma viridis Makino
中国南部原産、
古い時代に渡来。全国で栽培、一部野生化
漢方薬での生薬では、シソ(アカジソ)になります
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見分け方・特徴
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茎は四角、草丈は30〜60センチの1年草
葉は短い柄があり対生、色は鮮緑色、長さ7〜12センチ、幅5〜8センチ、葉縁には不規則な鋸歯がある
花は夏〜秋、枝先に花穂を出して、白色小形の唇形を穂状につける
花後、褐色の小さな種子ができる
類似植物には、花が白〜薄紫色で葉が赤紫色で、ちりめん状に縮む、チリメンジソ、梅漬けにアカジソと同様に使う。葉が、ちりめん状に縮む、アオチリメンジソがあり、アオジソと同様に使う。
栽培は容易で、種苗店で種子を買い、春に、プランターや庭にまく、なにもしなくても勝手に育つ |
採集と調整 |
一般には、オオバとして八百屋、スーパーで購入
葉は、夏の花のつくころ全草を採取して、半日程度、日干しにしてから、陰干しにして乾燥させる
種子は、乾燥してから実をもんで落とし、陰干しにして乾燥させる |
薬効・用い方 |
有効成分:シソ油と呼ぶ精油。ジヒドロペリラルアルコール、リモネン、ネントールほか
不眠症には、乾燥した葉を適量に熱湯を入れて、就寝前に飲む。適量の日本酒に乾燥葉を入れて沸騰したら、茶こしで濾して、就寝前に飲む
神経痛、リウマチには、乾燥葉5〜10グラム、水0.3リットル、半量まで煎じて、1日3回に分けて服用する。乾燥葉、2〜6グラム、オオツヅラフジの乾燥葉約10グラム、水0,4リットルを半量まで煎じて、1日3回服用する
ノイローゼ、神経衰弱、風邪などには、乾燥葉2〜10グラム、水0.3リットル、半量まで煎じて1日2〜3回で服用する
魚の魚毒中毒には、種子3〜6グラム、乾燥は適量をお湯で服用
糖尿病には、乾燥葉適量を、お茶のように飲用する
食用には、葉、花穂、種子は薬味、葉は、しそご飯、漬物、天ぷらなど、実は、漬物、佃煮、掻き揚げなどにして食べる |
その他 |
名の由来は、シソ(アカジソ)は、葉が紫色を帯び、アオジソは、シソに似て葉が青緑色から名がついた
延喜式(えんぎしき・927)に、東国(あずまのくに)から、荏油(えあぶら)が貢物として献上された記録がある。荏油(えあぶら)は、エゴマの種子から搾った油のことで、その後、灯火用の油が、エゴマ油からシソ油に変わったことから、エゴマよりシソが遅れて渡来したという
灯火用の油として利用されていた、シソ油は、室町時代には、ナノハナから採取した、ナタネ油に変わり、灯火用より食用になった |