柴陥湯(さいかんとう) | |||||||
適応症 | 気管支炎(気管支カタル) | 肋間神経痛(しんけいつう) | 気管支拡張症 | 肋膜(ろくまく)炎 |
目標 | 胸痛や背痛あるいは胸水があって、胸元もしくは胃部がつかえるもの。咳そうを伴うこともあり、喀痰(かくたん)は通常ねばく切れ難い。 |
構成 | 柴胡(さいこ):5 | 半夏(はんげ):5 | 黄今(おうごん):3 | 生姜(しょうきょう):3 | 大棗(たいそう):3 |
瓜呂仁(かろうにん):3 | 甘草(かんぞう):1.5 | 黄蓮(おうれん):1.5 | 人参(にんじん):2 |
備考 | 本方は、小柴胡湯(しょうさいことう)と小陥胸湯(しょうかんきょうとう)との合方で、肋膜炎(ろくまくえん)、気管支炎などに用いますが、胸部の熱痰「比較的強い炎症症状に伴う喀痰(かくたん)」で、とくに胸痛を伴なう咳そう、多痰、痰がすっきりと喀出できない場合に適応します。気管支炎などで希薄な喀痰が多い時は、本方よりも小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が適応します。 |