インビトロ・ラジオアッセイ

【英】in vitro radioassay

 

放射性同位元素RI*)を利用して種々の生体内微量物質の測定をインビトロin vitroで行う方法であり,RIで標識した物質と非標識物質との特異的結合対象に対する競合反応を利用した競合放射測定法と,競合反応を利用しないものがある.前者の代表がラジオイムノアッセイ*radioimmunoassayRIA)であり,その原理は測定対象物質(非標識抗原)と一定量の標識抗原とをその特異的抗体に加えると両抗原が競合して抗体と結合するため,遊離標識抗原と抗体結合標識抗原とを分離し,その比を求めることにより測定対象物質の量を知ることができるというものである.測定対象物質としては,ポリペプチドホルモン,ステロイドホルモン,酵素,ウイルス,血清タンパク成分,ビタミン,種々の薬物がある.後者にはイムノラジオメトリックアッセイ*immunoradiometric assayIRMA)があり,これは抗体の方を標識し,これを試料中の抗原に結合させて抗原量を測定するものである.