副腎皮質ホルモン

フクジンヒシツホルモン

【英】adrenal cortical hormones

【独】Nebennierenrindenhormon

【仏】hormones corticosurre´nales

同義語:副腎皮質ステロイドadrenocorticoids

 

副腎皮質では約50種類のステロイドホルモンがコレステロールを素材として,種々の酵素の働きを経て生合成される.生理的に重要なのはミネラルコルチコイド*mineral corticoidであるアルドステロン*,グルココルチコイド*glucocorticoidであるコルチゾール*およびデヒドロエピアンドロステロン*(DHEA)やアンドロステンジオン(And)などの副腎アンドロゲンadrenal androgenである.アルドステロンやコルチゾールはC21ステロイド(corticoids)と呼ばれ,18,19位はメチル基(CH3)である.テストステロンやDHEAなどはC20, 21がとれたC19ステロイドであり,エストロゲン*はC19CH3がとれてA環が芳香環となったC18ステロイドである.アルドステロンは腎尿細管に作用して,Naの排泄を抑制し,Kの排泄を促す.コルチゾールの主な作用はグリコーゲン蓄積,血糖維持,タンパク同化,抗炎症作用,抗体産生抑制作用などがあり,弱いながらミネラルコルチコイド作用もある.副腎性性ステロイドは主に男性ホルモンで,とくに女性の男性ホルモンは大部分が副腎由来である.血中ではコルチゾールやプロゲステロン*などはαグロブリンの分画であるcortisol binding globulinCBG)と大部分が結合しており,テストステロン*やエストラジオール*などの性ステロイドはβグロブリンの分画であるsex hormone binding globulinSHBG)と強く結合している.副腎外の代謝については,アルドステロンは40%が肝でテトラヒドロアルドステロンとなり,20%が3OXOglucuronide)となる.コルチゾールの一部は活性のある遊離コルチゾールとして尿中に排泄されるが,大部分は肝でグルクロン酸または硫酸抱合型となり,尿中17OHCS*として測定される.DHEAの多くはそのままの形で排泄されるが,一部はアンドロステンジオンやテストステロンへと転換され,テストステロンの一部はさらにエストロゲンへと転換される.尿中17KS*として測定されるのはDHEAおよびAndの代謝物で,テストステロンは測定しない.→ステロイドホルモン