めまい

めまいは、内耳・自律神経・貧血・脳などの様々な問題によっておこります。症状はおもにグルグルと回転するようなめまいと、ふわふわしたりふらつくような回転しないめまいの2つに分けられ、めまいと同時に吐き気や耳鳴り・難聴や耳の閉塞感を伴うこともあり、数日でよくなるものから辛い症状が長期間続く場合もあります。めまいは原因などを含めてよくわかっていないことも多い症状ですが、私はめまいとストレスには深い関係があると感じています。

良性発作性頭位めまい症

めまいの中でも一番多いのがこの良性発作性頭位めまい症です。頭を動かすとめまいが起こるのが特徴です。ほとんどの場合がとくに治療せずとも数日から数週間で自然とよくなる病気です。

私の良性発作性頭位めまい症の経験

私自身も数年前に一度この病気を経験したことがあるのですが、その時は朝起きたらめまいがして天井がグルグル回ってとても立っていられなかったので、ビックリして救急車を呼んで病院で診てもらったものです。そこで良性発作性頭位めまい症と診断を受けました。治療はその時は吐き気がひどかったので吐き気を抑える点滴?をして、あとは循環を良くする薬?を飲むくらいの治療でした。その後半日経っても起き上がる度にめまい吐き気がするので、何とかよくならないかと思い、鍼をしてみたり、寝た状態から首を後ろに曲げて横を向いて一気に起き上がってみました。すると、一気に吐き気が襲ってきて吐いてしまったのですが、その時くらいから劇的に改善したように思えて、次の日にはすっかり良くなり日常に戻ることができました。後でネットで調べたら、驚くことにどうやら自己流でエプリー法という頭を動かして耳石を元の位置に戻す治療をやっていたらしいのですが、これが効いたのか鍼が効いたのか自然によくなったのかは分かりませんが、実感としては鍼治療もいいように思います。

鍼灸の考え方での「めまい」の治療

鍼灸の考え方では、めまいは「肝気」と「津液」の滞りが原因と考えます。

「肝気」とは気の流れを司るエネルギーのようなもので、体内を循環する水分のようなイメージのものを表しています。

とくに上の方に頭の方に溜まって滞ると「めまい」の症状が起きるのです。

春はとくに「めまい」が起こりやすい?

鍼灸では季節の変化も病気と関係が深いという考えがあります。とくに春は肝気が旺盛になって、首から上の方に集まりやすいといわれ、また春は風が強く吹いて物を巻き上げるので、身体の外からいろいろなものを連れてくるという特徴があります。実際のところ、春先は温度変化や生活の変化や心境の変化などが激しい時期で、自律神経も乱れやすいのかもしれませんが、原因はともかくとくに春先は「めまい」でお悩みの方が多いようです。

めまいの治療方針

めまいの症状の場合には、まず首肩などが凝っているか?耳鳴りや鼻づまりや耳閉感があるかどうか?などを確認してから脈を診ます。次に、肝脈が強く感じるか?心脈が強く感じるか?を調べてから、場合によっては舌を見せていただきます。舌に白い苔がいっぱいついているか?ベロの先が赤くないか?などを確認して、お話しさせていただいていて感じたことと総合して治療するツボを決めて治療に入ります。

このところ風の強い日が多いですね。

 

 

強い風はめまいや頭痛などの症状と深い関係があります。

 

 

では、どのような関係があるのか、ご紹介致します。

 

東洋医学の理論では春は「風」という

考えがあります。

 

 

「風」の性質をイメージしてみると

①吹き上がり高く舞い上がる

②木々を揺り動かす

③よく動き変化する

といったような性質です。

 

 

この「風」が私達人間の身体に影響を

及ぼすと

 

 

 

①体の上部や表面に影響を及ぼす

花粉症、アレルギー、頭痛、眼精疲労

首から上に症状が現れやすくなります。

 

 

②揺り動かす

めまい、ふらつき、身体の震えや痙攣

といった症状が現れやすくなります。

 

 

③吹いたり止んだり変化する

症状は急に現れたり、消えたり、

患部が固定せずに移動したりします。

 

 

強い風が全ての人に症状を起こすわけでは

ありませんが、

普段からめまいや頭痛・首のこりなどを

感じやすい方は注意が必要ですね。

 

 

風を防ぐ衣服を着たり、

ストールなどで首元を覆うなどすると

良いかと思います。

 

 

 

当院の鍼灸治療では

首のこりやめまい・頭痛などの治療を

専門に行っております。

 

 

私自身も良性発作性頭位めまい症に

なった経験があり、

ぐるぐるまわるようなめまいと

吐き気で辛い思いを致しました。