10.手の少腸三焦産) (THMERIDIEN DESTROIS RECHAUFFEURS

 

流 注 三焦経は、心包経の支脈の終点にあたる第4指尺側爪甲根部の関衝穴に起り、ここから上って手関節の背面に至り、前腕、上腕の背面を上行し、肩に上り天膠穴にきて、乗風、肩井を経て欠盈に入る。これより前面に下って腰中において心包を絡続し、胃の上口にて上焦に属会し、中朕で中焦に属会し、臍下1寸において下焦に属会する。

 支脈は、膿中より別れて上り、欠盈に出て、頸の根もとをはさみ項に上り、後面に廻って督脈の大椎で左右交わり、再び左右に分れて、耳のうしろを循って上に出て、寂欝(せっじゆ=側頭)部にきて、額の陽白、内眼角の晴明穴、頬骨下縁の小腸経の顧膠に終る。 そのまた支脈は、耳後の翳風穴から別れて耳中に入り耳前の諸穴を経て小腸経、三焦経に交わり、睦子膠、糸竹空に終る。睦子膠は月旦経の起始部







1.関 衝 KoanntChroIgTIi1

部 位 手の第4指、爪甲板部の外方1分にある。

取り方 手の第4指の爪甲根部の外端(小指側)の約1分のところ、爪の先の方から押し上げて止るところに取る。

【筋肉】指伸筋腱

【血管】背側指動・静脈

【神経】尺骨神経の分薇である背側指神経

【主治症】本穴は、三焦経の主治症の代表的な治効を持つものである。すなわち頭部の疾患である、日、咽喉、舌等の充血、腫脹、発熱等の症、また頭痛、眩章等を伴う脳充血性の症、激しい風熱等に著効のある穴である。しかも井穴であり反応の敏感なところであるから、急性症や激症に用いられることは他の井穴と同様である。

 

 

2.液   門 (別事、腋門)(栄水天)TR2IemennTH2

 

部 位 手背、第45中手指節関節の間、赤白肉の境にある。

取り方 第45指中手指節関節の間の直下の陥中で、陰(手掌面)と陽(手背面)の肌日(きめ)の境に取る。

【筋肉】背側骨間筋、手背筋膜 

【血管】背側指動・静脈

【神経】尺骨神経の分枝である背側指神経

【主治症】本穴も関衝と同じように、頭部の耳、目、歯に効く。しかも頭部の充血、陽証性の疾患によい。本穴は10指間の一つであって、発汗によってこれらの症を取るのに効果のあるところであるから、表病陽証に適する。発汗法には合谷犬等もよく使われるところであるが、静かに刺入して構法を行い、抜鍼後は閉じない。すなわち、正気を補って邪気を出すという方法である。

 

 

清 (食木穴)TR3 TchongtChouTHT3

部 位 手背、第45中去議節間の直上の陥中にある。

取り方 第45中手指節関節の間の真上のくぼみで、雨中手骨の間、液門の後(上)1寸の陥中に取る。

【筋肉】背側骨間筋

【血管】榛骨動・静脈の分枝である背側中手動・静

 

 

ユ.鐘‘産ヂ′月よ/、、J野元1払少陽三粕)

  脈 

【神経】尺骨神経の分枝である背側指神経

【主治症】目、咽喉、耳等、頭部の実証性疾患に効くことは前穴同様である。「熱病汗出ず」とあって、このような場合には中渚への刺鍼は効果がある。また、三焦経の経路である肩や上腕、前腕にくる神経痛にもよく効く。

 

陽   池(別名、別陽)(原穴) TR4IangtChre  (TH4

関節背面の中央の陥凹部にある。

戸 4指を強く伸ばすと、手関節背面中央に指伸筋腱が硬く出る。その内側に小指伸筋の腱を触れることができる。この両腱の間の陥凹部に穴を取る。したがって中央よりはやや小指側寄りにある。

【筋肉】指伸筋腱と小指伸筋腱の間、伸筋支帯、手関節包

【血管】榛骨動・静脈の分枝である背側手根動・静脈網、手背動・静脈網

【神経】榛骨神経の分枝である後前腕皮神経、榛骨神経筋枝

【主拍症】陽池は、三億すなわち消化吸収およびその残液の排泄系統の総括名称であるから、生命保存の上に最もたいせつな部位である。さらにまた、原気と深い関係にあることは後の総説で述べる通りであるが、この生命保持にとってたいせつな三焦の気の通っているところが三焦経である。そして、この陽池穴一号毒攣?原穴であるからその特質の最も頭著な部位であることはいうまでもない。故沢田健先生はそのような意味からすべての病人に必ず左側の陽池に施灸し、三焦の原気を高め、自然治癒力の増強をはかったのである。なお、沢田流では、陽池は子宮の位置夷削ぎも効果きミあるとして使っている0 さらに、古典では嘩軋(±皐ラーむち)すなわち糖尿病にも効果があると述づている。三焦経は相火の経であり水虚火実の証に漬法として外関等と同様に使っているが、脈を調えることのできるよい穴である。

 

 

(絡穴) TR5 0aekoarInTH5

 部 位 手関節背面の中央より上方2寸にある。

 取り方 手関節背面の中央、すなわち、陽池大の上方2寸のところで、槙骨と尺骨との関節の上線に取る。心包経の内閲穴と表裏をなして

      いる。

【筋肉】指伸筋腱

【血管】後骨間動・静脈、尺側皮静脈

【神経】槙骨神経の分枝である前腕皮神経、槙骨神経筋枝

【主治症】上肢痛によく使われるが、また絡穴であるから本給法として火実には鴻法、土虚(脾虚)には補法として陽池と同様に使って効果のある

 

 

8.支   溝(別名、飛虎)(経火穴) TR6 TcheKeou (TH6

部 位 手関節背面の中央より上方3寸にある。

取り方 手関節背面の中央、すなわち、陽池穴から上方3寸、尺骨と榛骨の間で、指伸筋の外縁にあたるところに取る。

【筋肉】指伸筋、、指伸筋 

【血管】後骨間動・静脈、尺側皮静脈

【神経】榛骨神経の分枝である前腕皮神経、槙骨神経筋枝

【主治症】顔面や目に充血があり、また咽喉に贋物ができてすみやかに声を発することのできなくなったような場合に用いられる。呼吸困難のため胸苦しい場合、あるいは熱病で汗が出ないで苦しんでいる場合にも効果がある0:ニ盲:ご/如上 ㌢肌㌣木ル畑

 

 

 7.会   宗 (部穴)TR7 RedtSOngTH7

部 位 手関節背面の中央より上方3寸、支清六の内方1寸にある。

取り方 手関節背面の中央、すなわち、陽池穴より上方3寸に支溝穴があ少陽三焦経)り、これは指伸筋の内縁に取るが、この穴は内側にある小指伸筋の内縁(尺骨側)に会宗穴をとる。この部は尺側手根伸筋の外縁に当る。

【筋肉】尺側手根伸筋

【血管】後骨間動・静脈、尺側皮静脈

【神経】榛骨神経の分枝である後前腕皮神経、榛骨神経筋枝

【主治症】三焦経は耳を循っているところから、耳の疾患に非常によく用いられている。耳聾(ろう)によく効く。また、痛や霞乱等の脳神経症状にも効く。ある地方の虫垂炎秘伝灸の取穴法が常に会宗付近にあるので、著者も虫垂炎の患者に左右の会宗穴に30分ないし1時間の連続施灸を試みたが、非常によい効果があったことを体験したので、常に応用しているが、いつも好成績をあげている。一般に、前腕の背面の諸穴は炎症性疾患に効果があり、とくに大腸経の曲池、三里から三焦経の会宗、支溝にかけて一帯は化膿性疾患に効果があ

 

 

一句∴貫篭;壱窟・一恵勺‡三:;名ご通問、通門)TR8Sa瑞∴て

部 位 手関節背面の中央より上方4寸にある。

取り方 手関節背面の中央(陽地穴)の上方4寸、すなわち支溝穴の上1寸に取る。ここに指伸筋と尺側手根伸筋の筋溝があり、その下層に小指伸筋がある。ここに取る。

【筋肉】指伸筋、小指伸筋

【血管】後骨間動・静脈、尺側皮静脈

【神経】榛骨神経の分彼である後前腕皮神経、槙骨神経筋枝

【主拍症】耳や歯?やまいに効くが、また突然に発熱・疹痛・あるいは麻痺のくるいわゆる中風にも効果がある。、

 

 

四   溝 TR9 SetOuTHL9

位 前腕の背面、肘頭の下方5寸、尺骨と榛骨との問にある。取大法では、肘と手関節のあいだを1尺とする。したがって、その中間に四漬穴がある。すなわち、手関節の上4寸の三陽絡穴の上方1寸で、指伸筋と尺側手根伸筋の問、小指伸筋上に取る。

【筋肉】指伸筋、小指伸筋

【血管】後骨間動・静脈、尺側皮静脈

【神経】後前腕皮神経、榛骨神経筋枝

【主治症】三陽絡同様、耳や歯のやまいのほかに、三焦経の経路に現われる神経痛、または咽喉

 

 

10・そ‘′,貢 華(合土穴)TR10TienntSingTH10

也 上腕後面、肘頭の上方1寸の陥中にある。

取り方 肘をやや屈して上腕三頭筋をゆるめ、肘頭の1寸上を圧すとくぼみになっているところがあり、そのほぼ中央を強くもむと内部に痛むすじがある。天井穴をここに取る。

【筋肉コ上腕三頭筋

【血管】肘関節動・静脈網

【神経】後内側上腕皮神経

【主治症】耳、歯のやまいのほかに、本穴は火経の土穴であるところから、牌土の虚にもとづくやまいである療病や、脳神経のやまいである狂にも著効がある。またむかし大風と呼ばれた脳脊髄膜炎のような場合にも一応本治法として試みるべき穴である。

 そのほか、肘関節の関節炎やリウマチの場合は、直接患部の局所的療法としてこの穴に魔術することはいうまでもない。

 

 

  11・清 冷 淵 TR11TsringlengiuannTH11

 

 部 位 上腕後面、肘頭の上方2寸にある。

 取り方 肘をわずか屈して、手を胸にあて、肘の力を抜き、上腕三頭筋をゆるめて、肘頭の上方約2寸のところをさぐると筋肉に割れ目がある。ここに穴を取る。天井の上方1寸にあたる。

【筋肉】上腕三頭筋

【血管】中側副動・静脈

【神経】内側上腕皮神経、榛骨神経筋彼

【主治症】この穴は、上腕の痛みのほか、頭痛や脇(側胸部)痛にも効果があるとされている。

 

 

(別字、消警・TR12SiaoloTH12

-妄占一応、上腕示面あ中央、三岳緬止㌫ゐ云J後下方起ったところにある。

取り方 上腕のほぼ中央部で肘頭の上方にあたり、三角筋の停止部の後下方にあたるところである。上腕三頭筋部に当るが強圧すると筋溝があり、その下に上腕骨を触れる。横に指頭を動かして探ると指まで響くところが榛骨神経溝である、穴をここに取る。

【筋肉】上腕三頭筋 

【血管】榛側副動・静脈

【神経】榛骨神経幹(通路にあたる)、後上腕皮神経、梼骨神経筋枝

【主治症】本犬は、上腕骨の槙骨神経溝に当り、榛骨神経の通路であるから、上腕の神経痛はもちろん、神経麻療に非常によく反応の表われるところである。次の照会穴と同様によく用いられる穴である。そのほかに頭痛や質、項(うなじ)の強直(こわばり)のような症状にもよく効くとされている。

 

 

1吉.儒(別名、席臥贋交) TR13 NaorOeTH13

部 位 上腕の後面、肩峰の外端の後縁下際より下方3寸、三角筋上にある。

取り方 肩峰の外端後縁下際の陥凹部が肩膠穴である。これより消深穴(三角筋停止部の少し後下方)に向って下ること約3寸、三角筋上の筋溝を圧して痛むところに取る。

【筋肉】三角筋、上腕三頭筋

【血管】腋窟動・静脈の分妓である後上腕回旋動・静脈、榛側皮静脈

【神経】腋寓神経、榛骨神経、上外側上腕皮神経

【主拾症コ三角筋の後縁に近いところにあって、肩関節の痛み、三角筋リウマチ(筋筋膜症)、上腕の神経痛にもよく疹痛や圧痛の出るところである。このような場合にもちろん使われるが、また咽喉が腫れて、発熱、疲痛がある場合、れきにも効果があるとされている。

 

 

IT.患盛s刷ト1。,

部 位 肩峰の外端の後縁下際の陥中にある。竺竺

手背を背に当て、そのまま手を上方に上げると、肩峰の外端の後にくぼみができる。ここに穴を取る。肩飼犬(肩峰外淵の直下、上腕骨の上端のところで腕を挙げてくぼみのできるところ)の後方約一指径へだてたところに取る。

【筋肉】三角筋、肩関節包 

【血管コ腋窟動・静脈の肩峰枝

【神経】上外側上腕皮神経、腋窟神経

【主治症】肩関節部にあるところから、肩関節の関節炎、リウマチに対して施術される。また中風、半身不随やその他の上肢の運動筋の麻癖にもしばしば使われる重要な穴である。

 

 

天   膠 TR15 TienntSiaoTH15)雲歪冨芸

骨上角の上方、層井先の後1寸にある。の上角の上方で肩井(肩上部、僧帽虜の前線、鎖骨の上15分、乳腺の部)の後方1寸の部にあたる。圧すと肉がくぼんゼいて、内部に骨ではないが硬いものが正中から左右に出ているところがある、その.封こ取る。硬いものをむかしは秘骨(または盟骨(ひこつ)かくれたる骨の意)といった。この長短によって肩井の直後より約5分外方に出るものもある。

【筋肉】僧帽筋、肩甲挙筋

【血管】暫横動・静汎肩甲上動・静脈

【神経】胸神経後枝、副神経、肩甲上神経

【主治症】天膠穴は、肩こク、頭の痛み、上肢の痛みなどにもちろん効くが、上衝のやまい、ナなわち高血圧、頭痛、片頭痛、あるいは耳、鼻、日などの充血性のやまいに欠くことのできないたいせつな犬である。また心惇先進、狭心症にしばしば用いて著効を現わす非常に応用範囲のひろい穴

 

 

r∴†6・票′ 讐、、TR1Ti叫甲(TH16

嶺遍壷L様兵起の後下魂、∇鹿妻L突筋の付着部の後縁にある。

取り方 耳の彼の乳様突起(むかし完骨といった)の後下線で、胸鎖乳突筋の付着部の後縁に取る。

【筋肉】胸郎L突筋、板状筋

【血管】後頭動・静脈

【神経】′J、後頭神経、副神経

【主治症】乳様突起の後下部にあって、胸鎖乳突筋の付着部にあるので、局所的に斜質や頸の痛みなどに使われる。そのほかこの部一帯(風鞄、完骨、天容、翳風)の諸穴は、頭、顔面の充血性ないし熱性疾患に著効のある裾根上

部位である。この天聴穴の1鍼によって鼻の通りがよくなる。また、耳管閉塞が治ったことがしばしばある。古典諸書中に「耳鳴、目ノ中痛ム、面腫、虫歯痛等ヲ治ス」とあり上記の諸症状はみなこの理にしたがうものである。

 

 

17.翳風 TR17fongTH17)盾⊥計激r

部 位 耳垂と乳様突起との間の陥凹部にある。

取り方 下顎角の後上方で、耳垂と乳様突起との問、ここを圧すと痛みが耳の中に透るところである。胸鎖乳突筋ゐ前縁、耳下腺部にあたる。

【筋肉】茎突舌骨筋、顎二腹筋 

【血管】後耳介動・静脈

【神経】大耳介神経、顔面神経幹(皮下に出るところ)

【主拍症】前の天傭穴で述べたように、頭面部諸器官の充血性諸症に効果があることは、鼻の塞がりや耳管閉塞の治験例からみても明らかである。耳の周巨軌こは多くの経穴がならんでいる、すなわち翳風、痍脈、戯息、角孫(以上、三焦経)、曲賓(旭経)、和膠、耳門(三焦経)、聴官(小腸経)、聴会(胆経)等で、三焦経、月旦経、′ト腸経の3経である。そしていずれも耳の疾患に効くことはいうまでもない。そのうちで、翳風穴は皮下に骨がないため鍼治療に最も使いよい穴で、深いか浅いかの刺入は自由自在である。翳風穴が耳の疾患に効果があることは、慢性中耳炎でつねに分泌物が流れ出している場合に、この穴1穴に半米粒大の灸を1壮、しかも1回の施術によって、翌日分泌物が半減するか、あるいは完全に止る。このような反応は耳門や聴宮にも見られる。もちろんこれで全治したわけではなく、この反応は23日間だけの持続性しかない場合もあるが、耳の疾患に反応のある事実は明薩に認められる。したがって、急性、慢性によって治癒期間の差はあるが、この穴に持続的に施術することによって耳疾患に対する治療効果が認められる。

 

 

18.痍   脈 (別名、資泳)TR18 TchremOTH18

 

部 位 耳介後部、乳様突起前側の中央、骨の陥凹部にある。

取り方 耳輪を前に折って、その上角にあたるところに角孫穴を取る。角孫と前の翳風との間の耳の直後の髪際をまわる孤線を3等分し、翳風より療脈、戯息、角孫と定める。疾脈は骨の陥凹するところにある。

【筋肉】後耳介筋

【血管】後耳介動・静脈

【神経】大耳介神経、小後頭神経

【主治症】耳のやまいに使われるほかに、この穴は耳の育脈(青すじ)、すなわち後耳介静脈上に取られ、脳充血、耳鳴、頭痛等の場合に潟行れることがあるン紬ー1乳 畠∵\訂′(別名、忘頓)

 

 

TR19 LouSiTH19

部位耳介痍蔀、J乳様突起基底わ前臥骨の陥凹ちるところにある。

取り方 耳介後部の乳様突起の前縁部にあって、凹部に取る。

〔筋簡】上耳介筋

【血管】後耳介動・静脈

【神経】小後頭神経

【主治症】疾脈と同様、後耳介静脈上に取られ、膜炎等?警合に鴻血竃.さて甲される0

 

 

20.角

疾脈の上約1寸の骨の陥

脳充血、頭痛、耳鳴、脳

 

 

    ′

TR20TsioSOunTH20

部 也∪側頭骨部でこ上耳角の当るところ、髪際の陥中にある。

取り方 耳輪を前に折ってその上角にあたり、髪際のところに取る。ここを圧して口を開けば側頭筋が動きくぼみができる。ロを閉じればまた塞がる。

【筋肉】上耳介筋、側頭筋

【血管】後耳介動・静脈、浅側頭動・静脈

【神経】耳介側頭神経(三叉神経の枝)

【主治症】耳のやまいのほか、歯痛、口内のやまいに効く、また角孫以

下、耳門、和膠、糸竹空に至る三焦経の4穴は目¢疾患に関連があり、い

ずれもよく使われる。角孫は、角膜実質炎、結膜炎等に効果がある。

 

 21・耳  門 L(じもんとも読む)TR23ElmennTH21

 

部 位 側頭部、耳珠?少し前上部、下顎骨関節突起の後上線にある。

取り方 顎関節と外耳道との間で、頬骨弓の直下、関節突起の後上線、耳珠の前上部の陥凹部の3点を目やすにして取る。

【筋肉】顎関節包

【血管】浅側頭動・静脈、深耳介動・静脈

【神経】三叉神経第2枝の分枝である耳介側頭神経

【主治症】耳門穴は、急性中耳炎、外耳道炎等の耳の諸疾患のほかに、目の疾患にも効くことは前に述べた通りである。そのほかに、顔面神経麻痺や歯痛、三叉神野もオ巨常に効く穴で利用価値の高い穴である

 

 

 

り字、禾膠、かりょう) (T“ ̄22

部 位 側頭部、頬骨弓の上線、耳輪の前部、鋭髪(もみあげの下端)の後剛方頬骨弓の上線で、磁′(もみあのの後下際にあたる陥凹部で、軽く触れると浅側頭動脈の拍動が感じられる。前の耳門穴から頬骨弓を隔てた上にある。

【筋肉】側頭筋、前耳介筋

【血管】浅側頭動・静脈、前耳介静脈

【神経】三叉神経第2彼の分枝である耳介側頭神経、顔面神経の例頭柊、三叉神経第3彼の深側頭神経

【主治症】和膠は眼科疾患の特効穴であり、また耳、鼻にも効く。そのほか頭重、頭痛、顔面神経痙攣や麻埠のような神経系疾患にもすぐれた効果

 

 

空 (別名、巨膠、目膠)TR21SetCh。。(TH23

部 位 眉毛外端の陥凹部にある。

取り方 眉毛外端部から少し中に入ったところで、骨にやや陥凹したところがある。ここを強く圧せば痛みが深く透るところに取る。

【筋肉】前頭筋

【血管】浅側頭動・静脈

【神経】眼席上神経

【主治症】和膠と同様に眼のやまいに効き、角膜実質炎、虹彩炎、結膜炎、トラホーム等の陽証性の場合にはこの穴から微量の溶血をおこなえば効果がすみやかである。また重い風邪に侵され、目眩、頭痛、さらに人事不省になった場合には、ここより溶血せよと『鍼灸説約』に記されている。

 糸竹空は、以上のように眼科疾患と顔面の神経のやまい、すなわち三叉神経痛や顔面神経麻痺にも効き、頭痛、眩曇、小児顔面描梯(ちくでき)等、脳神経のやまいにも効くたいせつな穴である。

 

          三 薫 経 緒 論

 

1.流注と主治症

 三焦経の流注は環指(手の第4指)の端から手管に出て、上肢の背側の中央を上り、肩を循り頸を経て、耳の後からその周囲を循り上角をまわり前に下り、耳前の上方から眉毛の外側に終る。本経は陽経であるから陽の部分のみを循って.いる。以上述べた流注は三焦経に所属する経穴のある部分のみの流注セあるが、このほかに胸部に行って腰中で心包を循る流れがあり、それは下行して三焦すなわち上焦(胃の上口)上腕、中焦(胃の中央)中脱、下焦(勝胱の上際)陰交穴を循って、これで三焦経としての本分を果しているのである。三焦経は、前の心包経のところでも述べたように、相火の経である。人身各器官に内在する火、すなわち生命のエネルギー、機能の元締めである。このエネルギーは三焦の部において飲食物として外界から摂取された物のうちから、消化吸収した胃の気と先天的に持っている気血と融合してでき上った栄衛に基づくものである。ゆえに三焦の気、三焦の働きの強いことは、その人が活動的であるということのために最も重要な条件となるものである。したがって本治法としては三焦経の経気の調節ということが非常にたいせつになってくる。三焦経は陽気の経であるからどうしても実証になりがちである。すなわち水虚(腎虚)からきたり、木実(肝実)からきたりする。また、火実によって肺虚をおこしやすい傾向がある。本給法としては常にその調整を心掛けなければならない。

 棲治法の立場から見ると、陽経であるから、主として熱性あるいは充血性疾患に効く穴が多い。もちろん、三焦経にしても′ト腸経にしても同様で、共通のところが多い。とくに経穴のある部位が三焦経は小腸経と大体一致しているところから主治症が似ている。また、ともに火経であり、君火、相火のあいだがらである関係からいっても大体一致しているといえる。すなわち、上肢の手部、前腕部は、頭,顔面部の熱性、あるいは充血性の疾患、とくに目、耳、鼻、喉のやまい、頭痛など、そして場合によっては脳神経系疾患にも効果があるという部位である。

 また、耳の周囲をめぐっているところから、翳風から耳門までの諸穴は耳のやまいに効き、角孫から糸竹空までは目のやまいに効き、と くに和膠、糸竹空は、眼病の特効穴である。天牌、翳風の穴は風池等と同じように頭部の欝血をとりのぞき諸種の充血性疾患に転機をあたえることも注目すべきことである。

 

 5.三焦小論

 

 三焦とは何かという問題については、古来多くの論説が立てられており、また現代医学的に種々の解釈が行われてきたが、基本的に相違する東西医学の組織体系に種々の臆測、解釈を行うところに無理があるようである。われわれは古典は古典として、そのまますなおに受け取る心がまえが必要だと思う

 

○素問霊枢蘭秘典論に「三焦ノ、決憤之官、水道出ズ」

○難経三十一難に「三焦ノ、水穀ノ道路、気ノ終始スル所也」

           所     在     主 (ツカサドル)        

上 焦 心下下購胃ノ上口        イ イダ 内レテ出サズ    腰中

中 焦   ノ戚ヲズタグヲズ 胃ノ中央不上不下   水穀ヲ腐熟ス   イダ    臍の傍(天枢)

下 焦 膀胱ノ上ロ       .清濁ヲ分別ス出シ イ テ納レズ、以テ伝 道スル也         臍下1寸(陰交)

 

 以上のように三焦は治水の官であり、また飲食物の通路、すなわち口から両便となって出る二陰までの通路である。しかもこの間において消化吸収が行われ、残澤(ざんし)は大小便となって排泄される。その行路、すなわち口腔から食道、胃、小腸、大腸、月工門と膀胱をさしている。もちろん、三焦の所在やその範囲については諸説によって多少異って取り扱われている。前文の難経では腹部を上中下の3部に区分しているが、また、別説によれば胸廓以上を上焦(心肺、頭部)、臍以上の腹部を中焦(脾胃)、臍以下を下焦(腎、膀胱)と区分しているが、以下述べる三焦の機能から考えると腹腔を取り扱う方が論じやすいと思う。

 焦とは、こがすことで食物を腐熟する、すなわち消化することであり、栄養摂取の第1過程であるが、同時に吸収の意味も含んでいるのである。

もちろん、古代の人々の認識であるから消化作用は一定の温度、pH(水素イオン濃度)などその他の条件においての酵素の働きによるという考えには至っていない。手足を動かすことによって生じた熱、すなわち体温によって自然にこげとかされるという考え方であった。⊥般に夏季の気温が高い時期にはよく物が腐敗し、さらに煮沸によって一層物が軟かにとけるというように水分と温熱によって物がとけるという経験を素朴にとりいれた生体における消化作用の解釈であった。それに胃に入った食物は脾蔵(今の膵臓)が外部から一生懸命に挽んでくれることによって一層早く消化吸収が行われると考えたのである。それは煮沸のときにときどきかき廻してやるのと同じ意味である。以上のように古代の人々の消化、吸収作用の認識は素朴な即物的経験からの解釈であった。

 

 三焦の病

 三焦のやまいには、経病と臓病とがあるが、経病では十四経発揮や霊枢経脈篇にあるように、耳、咽喉、目等の顔面部にくるやまいと、三焦経の流注部(るちゆうぶ)に起る神経痛やリウマチ等の痛みがある。臓病としては、腹が満ち張ること(膨満)が一般の証であるが、これに三焦咳(久咳に続発、咳をして腹満、飲食を欲しない)、三焦約(大小便共に閉じる)、三焦熱(上焦…熱‥・肺病、中焦…熱t‥腹聖、下焦…熱…尿血、また′ト便しぶる)等の証がある。

 いずれも裏病であるから一発速効という治療は期待できない。

 

 三焦と脈位

 

 五臓六腑は、六部定位において左寸間尺と右寸関の五部に配位されているが、右尺中は古くから諸説があって一定していない。ある説は左尺と同様に腎、膀胱であるといい。ある説は三焦、心包であるといい、また他の説は三焦、命門だといっている。著者はこの三焦、命門説をとるが、命門とは生命の門戸という意味で腎中に存在する精であり、生命力の根源である。草木にたとえると根である。人体では、四肢形態の枝葉に対する生命の根源を意味し、全身各部を生かしている根源体である。これは活力体であるゆえに火である。すなわち腎中に存在する相火である。精はすなわち相火である。この精は活動して種族保存に使われ、_またある一部は血となり、ある一部は三焦の原気となって個体保存の目的に消費されることは前述のとおりである。そこで命門は生命の門戸であり、先天の意味が強く、三焦は栄養分生成の部であり、後天の意味が強い。より強く生きるための生命力と栄養分は実に命門、三焦の気の虚実に関係するものである。このことから右尺中に三焦・命門の脈位の配置が意味付けられる妥当性があるといえる。

 

 宗   気(上焦)

 消化吸収されたものに、3種の栄養素があり、上、中、下の三焦によってそれぞれの特質がある。それが宗、栄、衛である。栄、衛の2栄養素は脈中、脈外をめぐる重要なものであるから多くの解釈が行われているが、宗気については名称のみがあって実質や機能的説明がほとんどないため、後世の人が全く苦しい説明をするよりほかなかったのである。杉山和一は(宗気とは)「栄衝いまだ分れない時期のものである」といい、また別の説では、「栄衛を150回循環させる原動力であるものである」ともいっている。中焦において最も早くできた豪気は上焦、心肺の部に上り太陰肺経に沿っ■て循って、大腸経、胃経、脾経と次第に12経を循って栄衛を導き、全身各部を栄養するものであると考えた。(霊枢栄衛生会篇・‥「難経本義諺解」より)

 また、岡本一抱子は彼の『三蔵弁解』において「宗気ト′、飲食胃二入り、胃中始メテ蒸ストコロノ気ハ升(ノ、カ)ツテ腹中ニアリ、呼吸出入ノ気ヲ助ク、コレヲ号シテ宗気トイウ。……宗気ハ飲食胃二入リテ水穀未ダ消(化)セザルニ先ヅ蒸シテ升ストコロノ気ナリ」とあるように、宗気は飲食物が胃に下って消化作用を受ける以前に吸収された養分であって、これが上焦にあつまって呼吸作用の補助をなすものであるという説である。

 以上、宗気は一説には栄衛未分のもの、また他の一説には栄衛に先だって吸収され、経絡を循って栄衛の循環を行うもの、さらに別の一説には呼吸作用を助けるもの等の諸説がある。

 栄   気(中焦)

 飲食物が胃に入って消化され、吸収された栄養分は、心臓に入り先天の血に合して赤くなり、後天の原気である“栄”となる。「心ハ血ヲ生ズ」と、あるように太陰肺経に注ぎ12経を循って全身を栄養するのである。“栄’’と“血”の相異についてのべれば“血”は先天の“血”であって父母から受けたものである。これがたえず胃からの養分を受けて“栄’’をつくっている。このような意味からいえば“栄”は元来“血’’であり、胃ノ気+“血”=“栄’’と、これ以上の厳密な成分の検討は許されないであろう。

 それは、局在的な厳密な分析が必ずしも真理に到達するものではなく、その全体性、統合性を重視する東洋学の立場からすればその分析思考はここまでが限界である。

 東洋学の思考は必然的に上部(上位概念)に向けられることとなり、「この先天の“血”はどのようにしてできたのか」ということになる。

 宇宙は元来一気であり、これが陰の気=と陽の気一にわかれ、次第に変化していったが、陰の気は地となり、陽の気は天となった。さらに発展ののちに人間が生ずるのであるが、その地の気が人体においては精となって腎臓の中に宿っている。この精は精液として次代の子孫をつくる、すなわち、種族保存にも一部は使われるが、また一部は自己の個体保存のために“血”となって働くものである。いいかえれば、宇宙の陰の気が地の気となり、人体では精と化し、その一部が“血”となって子々孫々に伝えられたものであるというように“血’’の発生について陰陽二元論の演えき的説明が施されている。

 衛   気(下焦)

 胃において水穀精微の気として飲食物から吸収された残樺糟粕(のこりかす)は、小腸、大腸に下がるが、胃と′ト腸の境において不用の水分は吸収され、膀胱に渉透すると考えられた。これが小便である。このようにして下焦に至った糟柏はさらに下焦柏火の火によって蒸され、ここで発生した気が先天の気と合していわゆる“衛”となるのである。

 この先天の気とは先天の血と同じく、天地陰陽の気の変化したもの、すなわち陽の気が変化して天となり。これがまた、人体に生成発展のとき、気となって心臓にやどった。その一部が変化して気血の意味の気となったのである。

 このようにして生じた栄衛は、栄は脈中、衛は脈外をめぐって全身の栄養と衛(まもり)をなすと考えたのである。脈には太い経脈、支脈があり、これをまとう絡(らく)があり、さらに毛のように細い孫絡がある。これらの経絡血を運ぶ原動力は“衛”の生理的機能と考えたのである。

 

 三焦の原気

 

 三焦の原気については、前記心包の項において述べたように、腎中に存在する精の一部の変化したもので、先天の原気と呼ばれる一種の生命の根源体がある。その一部が少量づっ栄衛の中に常に注入され、全身に栄養分と一緒に運ばれる。

 生命体はこれがあるために有機的機肯如ミ営まれているのである、とした。この注入された先天の原気を三焦の原気というのである。すなわち、三焦の部においてできた栄養分に注入された原気、すなわち腎中に貯蔵されてあった原気が、はじめてここで活動性をもつに至った原気であるという意味である。この三焦の原気があるために生物体はあらゆる環境に無意識のうちに順応して身体の恒常性保持が可能となるのであり、さらにこれらの機能を統括するのはJL、包である。(心包経総論参照164頁)

 

 10.手少陽三焦経・主拾症一覧表 23

大  名           部位    第 1 症         第  2  症

                      (共通症)         (特に効ある症)

1.関 衝

指 端

頭(目+咽一昔+)

頭痛、眩、風熱

2.液 門

指 間

頭‡熱●耳三臥晋と)

頭痛、眩

3.中 渚

手 管

頭(+咽+耳)  耳鳴

  イブズ 熱シテ汗不出

紗陽池 5.外聞

腕 前腕背

 

消掲、熱シテ汗不出 ボウイソ イデズ 暴瘡、熱シテ汗不出

6.支 溝

頭娼工面赤∃心(鮎)

 

7.会 宗

耳-

 カタクy 痛、啓乱

薄.三陽絡

耳一歯+

ボウイソ 暴瘡(にわかにおしとな  る)

伊 四 漬

歯一耳

 

10.天 井

耳歯 咽腫(寒熟) 心(決心)

脚気衝心、痛狂、大風

11.清冷淵

上 腕

 

頭痛、脇痛

12.消 轢

 

頭痛、頸項強直

13.潤 会

 

るいれき

14†ノ肩 膠

肩 甲

 

肩膵痛、腫

タ天膠

 

肩頸背痛 脳充血、耳鳴

16.天 騰

頭措壷屋 ̄ヨ

 

17.翳風 18.痍脈

耳後 〝

頭措こ目斜ミ 耳

 

19.戯 息

 

頭重、眩 頭重

20.角 孫

耳 上

頭(耳一歯目-)

 

21.耳 門

耳 前

頭さ産品鮎∃

 

22.和 膠

頭措鷺、鼻 ̄)   凹