| キリンソウ                
(ベンケイソウ科キリンソウ属:多年草:草丈 〜30センチ:花期 〜8月)                                                                                                               
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              | 薬効 | 
              | 虫刺され | 浅い切り傷 | 山菜 |  |  |  | 
              | 分布生育場所 | 
              | 科名:ベンケイソウ科/属名:キリンソウ属和名:麒麟草/学名:Sedum kamtschaticum
 北海道、本州、四国、九州の山地や海岸のかわいた岩の上、砂礫地などに自生
 サハリン、カムチャッカ、千島列島、朝鮮半島、中国に分布
 北海道、本州の中部以北の山地に自生するホソバキリンソウ
 
 ベンケイソウ科キリンソウ属タイトゴメ(大唐米)
 ベンケイソウ科ベンケイソウ属ベンケイソウ(弁慶草)
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              | 見分け方・特徴      
            
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              | 日のあたる乾いた岩の上などに自生する多年草 太い地下茎から多くの茎が出て直立して高さ30センチ
 葉は、互生、卵形〜長楕円形、先端は丸く、葉の先の方に浅い鋸歯がある
 花は、6〜8月茎頂に多数の5ミリくらいの鮮黄色の小花をつけ美しい
 花弁5、がく片5で緑色、雄しべ10、雌しべ5
 花後、袋果を結ぶ
 
 ベンケイソウとの違いは、花の色が黄色で春から夏に花がつく。ベンケイソウは、夏〜秋に花がつき、花の色が白色、紅色、淡緑色から区別するという
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              | 採集と調整 | 
              | 生の葉を必要な時に採取 
 春の若葉、若芽を採取して山菜に
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              | 薬効・用い方 | 
              | 有効成分:全草に粘漿性物質、セジノン、ℓ-セダミンほか 
 虫刺され、浅い切り傷には、生の葉を良く洗い、すり潰して、汁を患部に塗る
 
 山菜には、春の若葉、若芽を採取して、塩ゆでして水にさらして、胡麻和え、生姜醤油、辛子マヨネーズで食べる
 
 江戸時代には救荒植物として、飢饉に備えて、キリンソウの全草を、茹でて日干しにして乾燥させて、保存食にしていた
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              | その他 | 
              | 名の由来は、中国の古書に出てくる、想像上の動物、麒麟(きりん)に由来するというが不明 また、茎葉頂部に黄色い小花が輪のように密につく様子を、黄花の1輪にたとえて、黄輪草(きりんそう)の名になったという
 
 中国高等植物図鑑(1972)には、中国名、費菜とあり、陜西、山西、河北、内モンゴル、シベリア、日本に分布という記述がある
 
 似た生態の、ホソバキリンソウは、北海道、本州中部以北の山地に自生して、葉がキリンソウより細く、先端が尖り、葉縁の鋸歯が目立つ
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