中耳炎(ちゅうじえん)
中耳炎とは、中耳に細菌などが侵入して炎症を起こしたものをいい、急性と慢性があります。急性中耳炎は、かぜがそのおもな原因ですが、ほとんどが咽喉炎や鼻炎に伴ってのことが多く、細菌やビールス感染によって起こります。

急性中耳炎の初期症状としては、耳の痛みと発熱があります。とくに子供の場合には高熱が出ます。痛みが頂点に達するとみみだれが始まり、一般には痛みや熱は少なくなります。急性中耳炎を放っておくと慢性中耳炎になったり脳膜炎などを起こすことがありますから注意が必要です。

慢性中耳炎は、急性中耳炎がそのまま慢性になるものと、急性中耳炎を繰り返して慢性になるものがあります。ことに、はしかやしょう紅熱から起こった中耳炎は骨が侵されて慢性化しやすいと考えられます。

症状が慢性になると、悪臭のする膿が絶えず出て治りにくくなります。耳が聞こえなくなったり、耳鳴りが起こり、さらには、難聴などになることもありますので必ず治療をする必要があります。


「中耳炎(ちゅうじえん)」 (民間薬)
ユキノシタ                
薬用植物名 採集時期 成 分 薬 効 用法説明
ルコウソウ 配糖体フラクションよりプルギニン酸 耳疔、痔ろう・解熱 耳疔、痔ろう・解熱には、乾燥した地上部と根を1日量10〜15グラムに水0.4リットルを、半量まで煎じて、1日3回に分けて服用する
「中耳炎(ちゅうじえん)」 (漢方薬)
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう) 葛根湯(かっこんとう) 帰耆建中湯(きぎけんちゅうとう) 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう) 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう) 小柴胡湯(しょうさいことう) 大柴胡湯(だいさいことう)
托裏消毒散(たくりしょうどくさん) 伯州散(はくしゅうさん) 蔓荊子散(まんけいしさん)