関節炎(かんせつえん)
全身の病気から起こる関節痛には、リューマチや痛風がありますが、個々の関節が痛む病気にもいろいろなものがあります。肩の痛みには五十肩がよく知られています。動かすときの痛みが強く、側方や後方に腕をあげられなくなり、睡眠をさまたげられるほど痛むようになります。

また、老人の股関節や膝関節の痛みには、変形性関節症という病気があります。これは関節の摩耗と変形によって生じますが、他にも原因がいろいろあり、例えば年齢や、ある関節をとくに酷使したかどうかなどにも関係があります。

変形性股関節症では、痛みやはれ、運動障害のほかに、下肢(かし)の長さに違いが生じてきますし、変形性膝関節症の場合には、膝の痛みや腫れのほか、関節に水が溜まったり、まっすぐに伸ばせなかったりします。なお、足関節の痛みでもっとも多いのは、捻挫の後遺症が原因の場合です。
「関節炎(かんせつえん)」 (民間薬)
アオツヅラフジ イノコズチ クガイソウ クワ スイカズラ スミレ トウガラシ トチュウ
ハマボウフウ マオウ            
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
クワ 葉・根皮(冬) フ°レニルフラホ゛ノイト゛・ヘ゛ンソ゛フラン誘導体 消炎・咳止め・利尿・ダイエット @根皮は、1日15〜20gを500mlの水で、1/2になるまで煎じて、3回に分けて服用。A葉は1日10〜20gを500mlの水で、1/2になるまで煎じて服用。Bお茶として飲用。
ツクバネソウ 根茎   ひざの痛み ひざの痛みには、乾燥した根茎5〜8グラム、水0.4リットルで、3分の1量まで煎じて、3回に分けて服用する
 
トチュウ
樹皮・4〜5月(15年以上の幹の太い木)
乳液グッタペルカ・ピノレジノール・ジグルコサイド・イリドイド・アルカロイド
抗癌・制がん作用・肥満・老化防止・高血圧・肝臓・滋養強壮・生殖機能衰退
@15年以上の幹の太いもの、4〜5月ころ樹皮を剥ぎ取り、最外層のコルク層を取り除き、天日で乾燥する。A1日量15〜20グラムを水適量で煎じて飲用。Bまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
薬草の用い方は「健康を維持するための薬草・用法から」健康補助食品・飲料の各コンテンツをご覧ください。
「関節炎(かんせつえん)」 (漢方薬)
越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう) 加味四物湯(かみしもつとう) 桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぷとう) 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) 小青竜湯(しょうせいりゅうとう) 清湿化痰湯(せいしつけたんとう)
大防風湯(だいぼうふうとう) 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう) 麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう) よく苡仁湯(よくいにんとう)