吐血(とけつ)・喀血(かっけつ)
吐血とは、食道、胃、十二指腸などの消化器からの嘔吐による出血で、その血液を吐くことをいい、病人は絶対に安静が必要であり、胸や胃部を冷やすことが第一です。

吐血で一番多いのは、何といっても胃かいようの場合ですが、慢性胃炎でも多量の吐血が起こることがあり、また、食道がんや肝硬変症でも吐血がみられることがあります。吐血する血の色は胃内容物がまじり暗赤色です。

喀血は痰とともに血液が出る場合で肺結核により起きることが多く、気管支炎、肺腫瘍、肺炎などによる場合もありますが、いずれも血の色は鮮紅色です。

「吐血(とけつ)・喀血(かっけつ)」(民間薬)
アカネ アカヤジオウ アザミ ウコン エンジュ カキ キンミズヒキ クチナシ
コノテガシワ シラン チガヤ          
薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
ウコン
根茎(晩秋)
黄色素クルクミン
抗癌・肝臓・高血圧・糖尿病・狭心症・胆汁分泌促進・抗菌作用・てんかん
@晩秋の根茎を採取して、蒸してから天日で乾燥A1日量5〜10グラムを水0.4リットルを煎じて約半量にして、1日3回食間か食前に飲用。Bまたは、お茶のようにお湯を注いで飲用。
カキ 葉(6月) へた(ウルソール酸)・葉(ケンフェロール-3-ク゛ルコサイト) 血圧降下・止血 @新葉を陰干して乾燥A乾燥葉を細かく裁断B乾燥葉を1日20g、煎じて飲む。または、お茶として飲用。番茶・イカリソウとブレンドして煮出して飲用すると効果的。煮出す場合は沸騰させないこと。
「吐血(とけつ)・喀血(かっけつ)」(漢方薬)
黄連解毒湯(おうれんげどくとう) 弓帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう) 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)