サワグルミ        (クルミ科サワグルミ属:落葉高木:樹高 〜20メートル:花期 〜6月)

薬効
虫さされ  やけど おでき
 
分布生育場所

科名:クルミ科/属名:サワグルミ属
和名:沢胡桃/別名:カワグルミ/フジグルミ/学名:Pterocarya rhoitolia
北海道、本州、四国、九州の 深山の川沿いの陰地で砂礫地など湿気の多い場所に自生
中国山東省に分布

クルミ科クルミ属オニグルミ
クルミ科クルミ属カシグルミ

見分け方・特徴

高さ約30メートルにも生長する雌雄同株の落葉高木
トチノキ、カツラ、オヒョウ、シオジなどと混生し生長が早い
樹形はスラリと立ち、樹皮は暗褐色、老木になると縦に長く剥がれ、幹回り直径1メートルにもなる
葉は、互生、奇数羽状複葉、長さ20〜30センチ、小葉は5〜10対、小葉の長さ5〜12センチ、長楕円形、先端は尖り、葉縁に小さな鋸歯があり、葉の表面には長毛がまばらにある
花は、5〜6月、新鞘の葉腋に黄緑色で長さ10〜20センチの雄花の花序を垂れ下げ、新鞘の枝先に雄花序より少し長い雌花序を垂れる
果実は堅果、7〜8月頃に2個の苞葉が翼になり黒褐色に熟し、長さ約1,5センチの腎臓形

類似植物に、クルミ科ノグルミ属ノグルミがあり、本州の東海地方以西、四国、九州に自生、朝鮮半島、台湾、中国に分布
ノグルミは、花被片が無く裸果で雄花序、雌花序が下垂では無く上向きにつく


採集と調整
夏季に葉を採取して、日干しにして乾燥する
生の葉を随時そのまま使う


薬効・用い方
有効成分は、葉にナフトキノン・ビズブロンサイクロトリズ、ユグロンなどを含み殺菌作用がある
また、多量のタンニンを含む

虫刺されなどの痒みには、サワグルミの生の葉を揉んだ汁を患部に塗布する

やけど、おできには、乾燥した葉を適量の水で煎じた液で患部を洗う


その他
名の由来は、樹皮が黒いことから染料に用いて、黒む実(くろむみ)から転訛(てんか)して、クルミという名がついたという説や、中国(呉・くれ)から渡来したので、呉実(くれみ)から転訛(てんか)して、クルミの名がついたという説がある

「本草和名(ほんぞうわみょう・918)」、「和名抄(わみょうしょう・932)」には、中国の胡桃(ことう)の漢字を、クルミと呼び、サワグルミの名は、渓谷などの沢沿いに多く自生することから付いた