サツマイモ         (ヒルガオ科サツマイモ属:つる性多年草:草丈 〜センチ:花期 〜月)

薬効
食用 
 
分布生育場所

科名:ヒルガオ科/属名:サツマイモ属
和名:薩摩芋/学名:Ipomoea batatas
メキシコ〜中米の熱帯地域原産
日本各地で春〜秋に栽培して秋に収穫。沖縄地位などの亜熱帯地域では冬季でも栽培可能

見分け方・特徴

サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属に分類され、観賞用に栽培されるアサガオと同じ仲間
琉球アサガオ(品種名/オーシャンブルー)と同じ宿根性のつる性植物

栽培は容易で、本州では、寒さで越冬できないので、春に伸びたつるを挿し芽にして栽培する
荒地などでも容易に栽培ができ、収穫量も多く古くから需要な救荒食物のひとつとして栽培される
秋の食用の他に、茎葉は家畜の飼料に利用される


採集と調整
秋に肥大した根を掘りあげるか、八百屋などで求める


薬効・用い方
サツマイモは、ビタミンC、ビタミンE、イモ類の中では、特にβカロチンが豊富に含まれ、他に、カリウム、カルシウム、リンなどのミネラル分が多く含まれる

ビタミンC、ビタミンE は、活性酸素を除去して動脈硬化やガンの発症を予防
また、βカロチン、ビタミンC は、コラーゲン生成を促し、風邪の予防、美肌に有効に作用します
特に多く含まれるカリウムは、高血圧を改善して骨粗しょう症を予防
食物繊維は、腸の働きの改善を促し、ヤラピンという緩下成分が、便秘、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病の予防や、美肌を促します

デンプンが多く、ふかし芋、焼き芋、煮物、テンプラや、芋焼酎の原料に利用


      
その他
原産は、メキシコ〜中米の熱帯地域で、コロンブスのアメリカ大陸発見から、スペインに伝わり、フィリピン、中国、琉球を経て、17世紀の始め頃に日本に渡来した

1735年に、将軍徳川吉宗の命により、甘藷先生として知られる「青木昆陽」が、江戸の小石川薬草園で栽培に成功した後に、幕府は、救荒植物として関東地方で栽培を奨励した

サツマイモの名の由来は、薩摩の国で広く栽培されたことから、薩摩芋の名になった
他の呼び名には、甘藷、琉球芋、唐芋(からいも)などの名があるという