オオチドメ            (セリ科チドメグサ属:多年草:草丈 〜10センチ:花期 〜8月)

薬効
止血  解毒・利尿 星目
 
分布生育場所

科名:セリ科/属名:チドメグサ属
和名:大血止/漢名:天胡荽(てんこすい)/別名:ヤマチドメ/学名:Hydrocotyle ramiflora
北海道、本州、四国、九州の山野、里山の道端など
朝鮮半島に分布

見分け方・特徴

北海道〜九州の山地や山里の道端などに普通に自生する多年草
茎は細く地面を這って節から根を出して群生する
葉には長さ1〜4センチの長い柄がつき、円形〜心臓形、直径1.5〜3センチ、淡緑色、基部は深く切れ込み、葉縁は粗く深浅裂する
花は、6〜9月、立ち上がった茎の上部から葉より高く花柄を出して、先端に白色の小花が10数個頭状に丸くつく
花は直径約1.5ミリ、花弁5個、雄しべ5個、花柱2個がある
花後、約1ミリの種子が落ちる

チドメグサは、オオチドメより全体が少し小さく、花は白色〜帯紫色の小花を散形花序につける
採集と調整
夏〜秋に、全草を採取して水洗いして、日干しにして乾燥させる
中国にも自生するチドメグサの漢名には、天胡荽(てんこすい)をあてている
薬効・用い方
有効成分:ノチドメには、クエルセチンの配糖体ヒペリン他

止血に、小さな傷には、生の茎葉を揉んだ絞り汁を塗布する
解熱や利尿には、全草を乾燥したものを10〜20グラム、1日量として水0.4リットルを、3分の1量まで煎じて服用する

星目には、乾燥した全草5〜10グラム、水0.2リットルを半量まで煎じた煎液で洗眼する
その他
名の由来は、小さな傷に、この葉を揉んだ汁をつけると、血が止まることから、チドメグサの名になった