ツルコケモモ        (ツツジ科ツルコケモモ属:常緑小低木:樹高 〜 センチ:花期 〜7月)

薬効
生食 健康酒
分布生育場所

科名:ツツジ科/属名:ツルコケモモ属
和名:蔓苔桃/学名:Oxycoccus quadripetalus
北海道、中部地方以北の亜高山帯〜高山帯の高層湿原のミズゴケの中に自生
北半球の高山、寒冷地の山地の湿地に分布

見分け方・特徴

高層湿原のミズゴケなどと共に生える常緑小低木、高さ約5センチ
茎は細く針金状、ミズゴケの中を横に這い分枝する
葉は互生、光沢があり硬く厚めで長さ7〜14ミリ、卵形〜楕円形、全縁
花は6〜7月、淡紅紫色〜白色の約7〜10ミリの小花を紅紫色の茎頂に下向きつける
花冠は4深裂して裂片は後ろに反り返る、雄しべ8個
花後、コケモモと同様に直径約1センチの球形の液果が紅色に熟す


採集と調整
秋に紅色に熟した球形の液果を採取する



薬効・用い方
薬効成分:フラボノイドのヘピロサイド、メリセチン、クエルセチン他

生食すると甘酸っぱく、コケモモ同様に美味いが、1,2個味見程度で保護したい

疲労回復には、ツルコケモモ酒を、材料の量の約3倍の25〜35度のホワイトリカーを入れて、冷暗所に約3ヶ月おき材料を引き上げる
さらに熟成させると美味くなる、ストレートで水割りで適量を飲む



その他
名の由来は、コケモモに似て、つる状に伸びるから、ツルコケモモの名になった

コケモモは、高山の岩場など乾燥した場所に生えるが、ツルコケモモは、高原の湿地に自生していて、山地でのコケモモを材料にした食品は、ツルコケモモが多いという