ニシキギ          (ニシキギ科ニシキギ属:落葉低木:樹高 〜2メートル:花期 〜5月)

薬効
月経不順 とげ抜き
分布生育場所

科名:ニシキギ科/属名:ニシキギ属
和名:錦木/生薬名:衛矛(えいぼう)/学名:Euonymus alatus
北海道、本州、四国、九州の山地に自生、公園などに植栽

ニシキギ科ニシキギ属マユミ
ニシキギ科ニシキギ属エゾツリバナ

見分け方・特徴

枝に硬いコルク状の翼がある落葉低木
葉は、薄い緑色で対生、楕円形で先端は尖り、葉縁には鋸歯がある
花は、5月ころ葉脈に2〜3個の淡黄緑色の花弁4個円形の小花をつける
果実は、楕円形で種子は黄赤色の仮種皮をかぶる
採集と調整
枝の硬いコルク状の翼を採取して日干しにして乾燥させたものを、生薬で衛矛(えいぼう)と呼ぶ

昔は、果実を砕いて頭髪油で練って、毛ジラミの殺虫剤に用いたという
薬効・用い方
月経不順には、衛矛(えいぼう)1日量として15〜20グラムと水0.6リットルで3分の1量まで煎じて、食間に3回に分けて服用する

とげ抜きには、衛矛(えいぼう)を黒焼きにしたものを、ご飯で練って、ガーゼに塗り患部に直接塗布する
その他
名の由来は、錦木(にしきぎ)で、秋の紅葉を、錦(にしき)にたとえて、ニシキギの名になった

また、別名では、枝の翼を、矢にたとえて、ヤハズニシキギの名や、毛ジラミの殺虫剤に用いたことから、シラミコロシの名もある