カボチャ             (ウリ科カボチャ属:つる性1年草:草丈 〜 センチ:花期 〜8月)

薬効
糖尿病 高血圧 強壮 催乳 駆虫
分布生育場所

科名:ウリ科/属名:カボチャ属
和名:南瓜/生薬名:南瓜仁(なんかにん)/学名:Cucurbita moschata
メキシコ南部から中央アジア原産のつる性1年草、各地で栽培

見分け方・特徴

つる性で雌雄同株、つるは五角形で全体に毛がある
葉は、心臓形〜浅く5裂して長い柄がある
花は、夏に黄色い大きな花をつける、雄花は柄が長い、雌花は柄が短く2〜4キロの果実をつける
品種は、日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャがあり、私たちが食べるカボチャは、西洋カボチャ系統の、えびすカボチャだといいます
採集と調整
カボチャの種子を集めて、日干しにして乾燥したものを生薬で南瓜仁(なんかにん)という

花、葉を採取して天日で乾燥する
薬効・用い方
南瓜仁(なんかにん)は、脂肪油、タンパク質、ビタミンB1、Eなどを含有
条虫(さなだむし)駆除には、南瓜仁(なんかにん)40グラムを、すりつぶしてお湯で混ぜて、濾してから、空腹時に服用する

催乳には、20粒くらいを削り、0.5リットルの水で半量まで煎じて服用
高血圧、強壮、せき、喉の痛みには、生の種子を炒って食べる

疲労回復には、乾燥した花に熱湯を入れてお茶のように飲用、夏の日射病には、生の花に塩を入れて熱湯を注いで飲用

果実の黄色には、カロチン、ビタミンB1、B2、Cを含んでいて、煮て食べる代表的な緑黄色野菜です、ガン、動脈硬化、風邪の予防などから、体力増強、便秘、肩こり、肌荒れなどの改善・防止やスープにすれば体を温め冷え性の改善に役立つという
その他
名の由来は、天文10年(1541)に、カンボジヤから渡来したから、カボチャの名になった
渡来したころは、ポルトガル人の使う、アボブラが転訛(てんか)して、ボウブラや、唐(とう)から来た、ナスという意味から、トウナスと呼ばれた

落語、とうなすや政談は、勘当された若旦那が、とうなす(南瓜)を売り歩くもので、江戸時代から、とうなすが食べられていたことを知ることができます