オオマツヨイグサ   (アカバナ科マツヨイグサ属:多年草:草丈 〜1.5メートル:花期 〜9月)

薬効
かぜ 動脈硬化
分布生育場所

科名:アカバナ科/属名:マツヨイグサ属
和名:大待宵草/別名:ツキミソウ/学名:Oenothera erythrosepala
日本全土の河原、荒地、海浜などいたるところに自生(近年激減した)

アカバナ科マツヨイグサ属マツヨイグサ

見分け方・特徴

明治から大正に帰化したと考えられる北アメリカ原産の越年草。
根は白く太い、茎は太く大きく直立して高さが1.5メートルにも成長し硬い毛があります。
葉は、長楕円形で先端は尖ります。
花は、8〜9月に、黄色い大型で約8センチで、4弁花、細長いがく筒が柄のように見えます。
花は、普通の花と違い、夕方咲いて、翌朝しぼみます。
果実は、円柱形で熟すと4裂して、黒い種子を撒きます。
採集と調整
民間では、秋に地上部が枯れるころ、根を掘り取り、水洗いして天日で乾燥させます。

また、種子は「月見草オイル」の原料として知られています。
薬効・用い方
根を乾燥して刻んだものを、1日量10グラムを約0.4リットルの水で煎じて、風邪をひいたときの解熱剤や声が枯れた時などに服用します。
ハチミツやオレンジを入れて、煎服しても、筋骨の強化やアレルギー、神経性ストレス、科学物質・金属などの刺激が原因の湿疹などにも効き目があるとされます。

種子は、粘液の分泌をして、種子油は脳血栓や動脈硬化に効果がある不飽和脂肪酸を含みます。
その他
マツヨイグサの名前の由来は、花が一般の植物と違い、夕刻に咲いて翌朝しぼむことから呼ばれるようになりました。

マツヨイグサの仲間は、すべて花は黄色で夕刻に開き、翌朝しぼみますが、その生態から「月見草」とも呼ばれていますが、ツキミソウとは、江戸時代に観賞用として栽培された白い四弁花のことをいいます。

「待てど暮らせど来ぬ人を宵待草(よいまちぐさ)のやるせなさ・・・・・」と歌った、画家であり詩人であった竹下夢二は、岡山県下の群生するマツヨイグサを見て詠いました。

マツヨイグサとオオマツヨイグサの違いは、花の大きさが約8センチで、花がしぼんだ後に赤くならないのがオオマツヨイグサです。