薬用植物名 採集時期 成分 薬効 用法説明
オモト 根茎、葉、種子 配糖体ローデキシンA,B,Cなどのステロイド強心配糖体 強心や利尿薬 中毒症状は、呼吸・循環機能に障害が出て、悪心、嘔吐(おうと)、頭痛、不整脈、血圧降下を起こしてやがて心臓が停止
カラスビシャク 塊茎(7〜8月) フェノール類・アルカロイド・アミノ酸 つわり・吐きもどした時 有毒で、生のままでは地下茎、葉花など食べられない。
キツネノボタン 全草 プロトアネモニン 扁桃炎 茎や葉を折ると、汁液が出て、皮膚につくと、赤く発泡して水膿ができる
クサノオウ 全草(夏〜秋) アルカロイド 鎮痛・はれもの・いぼ・虫や蛇の噛み傷 毒性が強い。飲み薬として量をまちがえると昏睡、麻痺、腹痛を起こす。
クララ 根(秋〜冬) アルカロイド(マトリン・オキシマトリン) 健胃・解熱・鎮痛 毒性が強い。飲み薬として量をまちがえると神経を麻痺させ、呼吸停止。
シキミ 樹皮、葉、果実 果実が猛毒で、アニサチン、ネオアニサチン   嘔吐、呼吸障害、痙攣、血圧上昇から死亡する
シロバナムシヨケギク 花と茎葉 ピレスリンT、U及びシネリンT、U   除虫菊花(じょちゅうきくか)には、ピレトリン0.3%程度を含有していて、これは、人間や家畜などの温血動物には無害で、昆虫などには、猛毒になるという特殊な作用がある
センニンソウ 葉(夏〜秋) ポロトアネモニン・サポニン 関節痛・しびれ・扁桃炎 有毒・皮膚にふれると発泡を起こす。飲んだり、食べたりは危険。
タケニグサ 全草(5〜10月) アルカロイド(サンギナリン) 塗り薬(できもの・たむし)・殺虫剤(殺虫・害虫駆除) 毒性が強い。絶対に口にしてはいけない。「殺虫剤」生の葉と実の皮を、そのまま便所にいれれば、うじ殺しになる。
タバコ 葉(夏〜秋) アルカロイドの殺虫性のあるニコチン、ノルニコチン、揮発油 蟯虫に、タバコの吸殻を適量煮出して、煮出し汁を、脱脂綿に付けて肛門の周辺を拭く
足の豆とりに、タバコの煮出し汁を、ご飯粒と練って、患部に塗布する
ニコチンは副交感神経末梢興奮作用の毒薬、硫酸船は農業用殺虫剤に用いる
ドクウツギ 果実、茎葉の全草 猛毒のコリアミルチン、ツチン 果実を潰して、イボに塗ると自然にイボがとれる。葉とご飯を混ぜて、ネズミトリに使う植物起源の毒草として知られている 猛烈な痙攣、呼吸停止で死にいたる
ナツトウダイ 全草(特に根茎) ガンマオイルホルボール他 利尿、胸内停水、むくみ 茎を折ると白乳汁を出し皮膚に触れると炎症を起こす。嘔吐、腹痛、下痢など
ハエドクソウ 全草(開花期) リグナン・フリマロリンT、U、レプトスタキロール・アセトート
 
疥癬、水虫 ハエ取り紙の原料
ヒガンバナ 地下茎(4〜6月) アルカロイド・デンプン・フラボノイド 消炎 毒性が強いので、飲み薬として扱うことは厳禁。
マユミ 果皮、種子 脂肪油   果皮・種子を頭のシラミ駆除