竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
適応症 尿道炎 子宮内膜炎 膀胱(ぼうこう)カタル 膣炎(ちつえん) 腰気(こしけ 陰部湿疹 バルトリン腺炎 陰部掻痒(そうよう)症
睾丸炎
目  標 膀胱や尿道、子宮などに炎症があって、排尿時に痛みや困難があるもの。
構  成 車前子(しゃぜんし):3 黄岑(おうごん):3 沢瀉(たくしゃ):3 木通(もくつう):5 地黄(じおう):5
当帰(とうき):5 梔子(しし):1.5 甘草(かんぞう):1.5 竜胆(りゅうたん):1.5
備  考 本方は、比較的体力のある人の泌尿器・生殖器疾患に用いられますが、排尿痛、血尿、膿尿、陰部掻痒(そうよう)、腰気などの症状を目標とします。本方の、適応する症状を漢方で「肝経(かんけい)の湿熱(しつねつ)」といって比較的体力があって皮膚は浅黒く、手のひらや足の裏が湿潤して、熱感、掻痒(そうよう)感があるという体質的傾向があり、頭痛、目の充血、眼痛、めまい、耳鳴り、不眠、易怒などの症状を訴えます。このような体質者の生殖器、泌尿器の炎症症状に用います。