防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
適応症 高血圧症および高血圧に伴う随伴症状 酒さ 動脈硬化 肥満症 通風 糖尿病 常習便秘 湿疹(くさ)  
                 
                 
目  標 脂肪ぶとりの体質で便秘し尿量減少するもの。  
構  成 当帰(とうき):1.2 芍薬(しゃくやく):1.2 川弓(せんきゅう):1.2 梔子(しし):1.2 連翹(れんぎょう):1.2
薄荷(はっか):1.2 生姜(しょうきょう):1.2 荊芥(けいがい):1.2 防風(ぼうふう):1.2 麻黄(まおう):1.2
大黄(だいおう):1.5 芒硝(ぼうしょう):1.5 朮(じゅつ):2 桔梗(ききょう):2 黄岑(おうごん):2
石膏(せっこう):2             甘草(かんぞう):2 滑石(かっせき):3    
備  考 本方は、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)大柴胡湯(だいさいことう)とならんで肥満症に用いられますが、本方の特徴は、脂肪ぶとりといわれる卒中体質者で、太鼓腹、重役タイプの人に適応しますが、連用すればこれらの体質(一貫堂漢方で臓毒証体質(ぞうどくしょうたいしつ)といいます)を改善して、動脈硬化症や糖尿、通風といった代謝異常を予防することができるといわれています。

中年婦人で月経不順や頭痛、のぼせなどの症状を伴う場合には、通導散(つうどうさん)や桃核承気湯(とうがくじょうきとう)と合わせて用います。